いや、待てよ…
aisis?(゚Д゚)
実はこれ、イギリスのBreezerというバンドがAIを用いて制作した仮想oasisなんです。
彼ら曰く、
「oasisが再結成するのを待つのに飽きたから、AIモデルで作られたリアム・ギャラガーに手助けしてもらいました。完璧にマッチングしたと思うし、結果に満足しています。2枚目もあるので、もしもっと聴きたい場合コメントをしてください」
とのこと。
ノエルは還暦が見えてきたし、リアムも50だもんなぁ。
匂わせながら結局再結成しないんじゃないか、というファン心理…わからんでもない😅
コンセプトは、
「oasisが1995年〜1997年のラインナップで、最初の3枚に通じる音楽を作り続けていた別の世界線で制作された架空のアルバム」
なるほど、だからリアムの声も若々しいのか💡
AIに作曲させるという手もありますが、今回は全曲Breezerが手がけています。
初期oasisらしい、轟音ギターを軸にした仕上がり。所々に耳馴染みのあるフレーズも出てきますし、oasis愛に溢れています
リアムは好意的に受け止めており、
「アルバムは聴いてないけど、曲単位では聴いたよ。他のくだらない奴らよりはいいよな」
とコメント
流石にオリジナルのようなキラーチューンはないと感じましたが、この完成度なら未発表曲だと信じてしまうかも…
ちなみに、Breezerの友人は信じたそうです
さて、
こちらがベースの音源
Breezerが演奏・ボーカルをとっています。
あとは、リアムのボーカルを学習させたAIがメロディに沿って歌えば完成
「シヨ〜ン」「〜ンナッ!」といった語尾まで再現されています
近年のAIの進化は凄まじく、一般ユーザーでもソフトを使えば、ある程度のものが作れてしまうというのだから驚きですね。
実際、1時間分の音声データをDiff-SVC(Diffusion model Singing Voice Conversion)という手法で AIに学習させれば、ベースとなる歌声を好きな歌声に変えることができます。
話は戻りますが、Breezerは今回の制作にあたり「@JekSpekの影響を受けた」と語っており、気になって調べてみたところ、まぁ色んなAI音源が出るわ出るわ
90年代の声でAIリアムが歌う「Don't Look Back In Anger」
バースがリアム、サビがノエルの「Acquiesce」仕様。おそらく2017年のグラストンベリーでリアム自身が歌った音源がベースとなっていると思われます。
次もAIリアムが歌う「Talk Tonight」
これは実際にリアムが歌ったバージョンは無い(少なくとも世には出ていない)ので、オリジナルのノエルボーカルを置き換えたのでしょう。
JekSpekとは違う制作者ですが、AIノエルが歌う「Songbird」
オリジナルはリアムボーカル。リアム作ということもあってか、ノエルが歌ったバージョンはないので、こちらも置き換えているはず。
いやはや、凄い時代になったもんだ
「あの曲をリアムが歌ったら…」というファンなら一度は考えたであろう妄想を現実化してくれるんですから、何ともoasis向きな技術ですよね。
極め付けはファンのコメントで、
「ついにノエルが一緒に活動できるバージョンのリアムが見つかった」
確かに…ノエルが作曲してAIリアムに歌ってもらえば、兄弟喧嘩もなくすんなりoasis再結成だ(笑)
さらにはこんな音源も
ポール・マッカートニーの「I Don't Know」(2018)を若い頃の声でAIが歌っています。
ベースの歌い方はポール本人なので、かなり自然。でも間奏のシャウトや終盤のアドリブはどうやったんだろう?
ゆくゆくは最近の曲全てを若返らせちゃうんだろうなぁ。今を否定するわけではないけど、聴いてみたい気持ちもあります
最後に、マイケル・ジャクソンが歌う「Killer Queen」
途中で頓挫したものの、過去にはQueenの曲をレコーディングしたこともあってか、AIボーカルとの相性も良いように感じます
音楽ファンの夢を現実にしてしまう脅威のAI技術。さらに進化を遂げ、本人と全く遜色ないレベルに達するのにそう時間はかからないでしょう。
とはいえ…
昔、紅白でAI美空ひばりが出た時にも書きましたが、
素材は本人の声でも、"本物"ではない。
だから、愛着も湧かない。
あくまで実験データくらいで収めといた方がいいのかな、と。
でも何十年後かには「AIビートルズのニューアルバム発売!」とかに誘われて、熱心に聴いちゃう自分がいたりして…