Let's All Make Believe
Oasis

2000年発表の『Standing on the Shoulder of Giants』日本盤ボーナストラックとして収録。

元々はシングル『Go Let It Out!』のB面に収録されている曲ですが、日本ではボートラの方がお馴染みだと思います。

Oasis初期はB面もハズレなしとよく言われますが、Let's All Make Believe」は後期ながら大当たりのB面だと思います。

またボートラとしてもアルバムの雰囲気を壊すことなく、というかむしろ強めるようなものとなっています。

過去のアルバムレビューはこちら↓

イントロの世界の終末を迎えるような空気感、これが最後まで続きます。

サビでは、人類への皮肉を歌っているんですが、まるで今までの自分たちを否定するかのような言葉が続きます。


俺たちは未だに友達で
互いに好意を持っている、
というふりをしよう

Let's all make believe
In the end we're gonna need each other

結局は互いに必要としているんだ、
というふりをしよう

Let's all make believe
That all mankind's gonna feed our brother

人類は漏れなく兄弟に分け与えるんだ、
というふりをしよう


俺たちは年老いたりしない、
というふりをしよう

Acquiesce」のサビ"Because we need each other"や、「Live  Forever」「Stay Young」で歌っていた内容をマルッと否定しています。

「そんなわけないじゃないか…」、と。

上記で挙げた3曲は全てOasis全盛期に書かれたのに対し、「Let's All Make Believe」はバンドの低迷期に書かれています。

オラオラで怖いもの知らずの状態から、突然の大失速…

ノエルの心境の変化が見てとれます。

リアムの声もそれに呼応するかのように、哀しみと諦めが入り混じったような表情を見せています。



Oasisっぽくないとは思いますが、歌詞も含め好きな曲の一つですにやり

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