実は今回の日帰り三浦半島ドライブでの
私の1番の目的はこちらでした。
浄楽寺
昨年11月、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にハマった私が、
金沢文庫まで仏師・運慶の展覧会を見に来て、
多くの運慶作の仏像に感銘を受けながらも、
ここ浄楽寺の阿弥陀三尊像の展示がなく、年末に訪門を決めたいきさつがあります。
浄楽寺の本堂と収蔵庫だけカメラに収めて、再訪を誓った。というわけです。
で、先日 ようやく運慶造像の5体を拝観することができました。
↑お借りしました
副住職さまから浄楽寺の略縁起を伺い、
読経の中で再びの対面を果たした不動明王立像と毘沙門天立像。
同じ像でも、その大きさや表情が違って見えたのが不思議でした。
そして念願の阿弥陀三尊像。
中尊の彫眼のまなざしは強くこちらを見つめ、
脇侍の観音菩薩、勢至菩薩は
慈愛に満ちた表情で手を差し伸べてくれる印象を受けました。
「人工の照明下ではなく、ロウソクの灯りだけで拝観してみて下さい」と、
室内の照明を落としていただきましたが、
確かに、運慶の仏像が持つ美しさと深い精神性が際立ったと思います。
不動・毘沙門両像の玉眼がきらりと光りました。
素晴らしい体験をさせていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
夫も『真っ暗の中で見る仏像は本当に良かった!』と感銘を受けたようです。
御朱印とポストカード↑も拝受しました。
前回は気が付かなかったのですが、
浄楽寺の境内には「郵便の父」として有名な
前島密氏のお墓があるということなのでたずねてみました。
境内の一部に設けた「如々山荘」と名付けられた別邸で晩年を過ごし、
ご夫婦で富士山を眺めたと伝わる場所にお墓がありました。