abarkaのブログ -2ページ目

うすっぺら。

仕事で落ち込むことが、一気にきた。

というか、これまでの自分の甘えた姿勢を

痛感させられる先輩たちのことばが、一気にきた。


自分の薄っぺらさ、努力不足。

自分がいけないのだと、わかっている。

叱ってくれた人、失望させてしまった人を

「そこまで言わなくても…」となじるのではなく、

それを受け止めて、がんばらなきゃとも、わかっている。


でも、ショックから立ち直るのにちょっと時間がいりそうだ。


仕事はその人を映すなぁ。

わたしの仕事はうすっぺら。

それを生んだわたしもうすっぺらだった。


隣人の笑い声。

お隣に住む、同棲中の学生さんらしきカップル。


街のひとり暮らし用マンションの悲しいところで、名前すら知らない。

女性のほうはばったり階段などで会うと、「こんにちは」くらいは言いあうけれど。

男性のほうにいたっては、挨拶の声をかけても、わたしを空気だと

思っているのか、まったく反応なし。そこまで完全に無視されると、

不気味ですらある。


そんなお隣さんから聞こえてくるある声が、気になって仕方ない。

いわゆるいちゃついている声では、ない。


女性のほうの、笑い声。

テレビのバライティを見て笑っているとか、

彼氏と楽しい話をして笑っているとか、

そういう声では、ない。


ひたすら「きゃきゃきゃきゃきゃきゃ」とか

「あははははははははは」という、長ぁくつづく笑い声。

楽しくて笑ってるというよりも、おなかをずっとくすぐられ

続けているような、持続時間と声の張り。

そんなに笑いつづけたら、私なら、次の日に筋肉痛になりそうだ、

というこの笑い声が、3日に1回くらい、お隣からはっきり聞こえてくる。

笑い声もここまで続くと、とてもこわい。



なんなのかしらあの笑い声、ちょっと不気味なんですよねぇ、

「笑い茸」みたいな怪しいクスリとかが若いひとの間に流行ってるんですかね

と仕事先の先輩に話すと、おどろきの返事が。

ああ、世のも末ではなかろうか、ということを聞いてしまった。


先輩いわく、


最近、女性をくすぐって、笑いよじれるその姿に興奮する、

そういう性癖のひとがいる、と。そういう人を対象にした

ビデオなんかもでている、と。きっとあなたの隣人カップルも、

そういうプレイをしてるんや! と言い放たれた。


人のいろんな「たが」が外れてきているような気がする。

くすぐられてよじれる姿に快感!なんて。

まぁ、どういうことに喜びを感じようが自由ではあるけれど・・・


・・・こわいよぅ。


あの笑い声、

そこはかとなく、

こわいよぅ。


雨が降れば思い出す。


きょうの京都はしとしと雨。

雨が降れば、ふと思い出す情景がある。


19歳のころ。

生まれてはじめて、ちゃんとお付き合いした、ひとつ年上の男の子。


ふたりで楽しくお酒を飲んで、すこし酔っ払って、

帰り道の夜の小学校の校庭に忍び込んだ。

霧雨が降って、校庭はうっすら暗くて、とてもきれいだった。


ほんのり酔っ払った君が言った。


「きっと、これからの人生で、こういう雨が降った時に、

いまここにおまえといたこの時間を、思い出すんだろうなぁ」


あの時のわたしは「いま」で精一杯で、自分を未来に置いて、

「いま」を「過去」として思い返す、という思考をもった君が、ひどく大人に思えた。

たった一歳しか、違わなかったのだけれど。

君とは、わたしが君を大事にしすぎて、20歳のときに別れた。


25歳のとき、旅先のアフリカの町で、あのときのような

しとしと雨に遭って、ふと、あのときのことを思い出した。


きみはいまでも、こういう雨をみて、わたしとのあの校庭に忍び込んだ

ときのことを思い出すんだろうか、と、ふと思った。

ああいうふうに言ったきみも、こういう雨をみてわたしとのあの校庭の

時間を思い出すわけではないのだろうな、とも思った。


でも、そんな君を薄情だとか、かっこつけたやつだとは思えずに、

「青いってそういうもんだよな」と、ひとりくすくす笑えた自分を、

ひどく大人に思えた。



年をとるのもわるくない。