隣人の笑い声。
お隣に住む、同棲中の学生さんらしきカップル。
街のひとり暮らし用マンションの悲しいところで、名前すら知らない。
女性のほうはばったり階段などで会うと、「こんにちは」くらいは言いあうけれど。
男性のほうにいたっては、挨拶の声をかけても、わたしを空気だと
思っているのか、まったく反応なし。そこまで完全に無視されると、
不気味ですらある。
そんなお隣さんから聞こえてくるある声が、気になって仕方ない。
いわゆるいちゃついている声では、ない。
女性のほうの、笑い声。
テレビのバライティを見て笑っているとか、
彼氏と楽しい話をして笑っているとか、
そういう声では、ない。
ひたすら「きゃきゃきゃきゃきゃきゃ」とか
「あははははははははは」という、長ぁくつづく笑い声。
楽しくて笑ってるというよりも、おなかをずっとくすぐられ
続けているような、持続時間と声の張り。
そんなに笑いつづけたら、私なら、次の日に筋肉痛になりそうだ、
というこの笑い声が、3日に1回くらい、お隣からはっきり聞こえてくる。
笑い声もここまで続くと、とてもこわい。
なんなのかしらあの笑い声、ちょっと不気味なんですよねぇ、
「笑い茸」みたいな怪しいクスリとかが若いひとの間に流行ってるんですかね
と仕事先の先輩に話すと、おどろきの返事が。
ああ、世のも末ではなかろうか、ということを聞いてしまった。
先輩いわく、
最近、女性をくすぐって、笑いよじれるその姿に興奮する、
そういう性癖のひとがいる、と。そういう人を対象にした
ビデオなんかもでている、と。きっとあなたの隣人カップルも、
そういうプレイをしてるんや! と言い放たれた。
人のいろんな「たが」が外れてきているような気がする。
くすぐられてよじれる姿に快感!なんて。
まぁ、どういうことに喜びを感じようが自由ではあるけれど・・・
・・・こわいよぅ。
あの笑い声、
そこはかとなく、
こわいよぅ。