6回裏に上手く突き放せたのが良かった阪神! | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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2024年9月10日の阪神タイガースは、甲子園球場での横浜DeNAベイスターズとの試合でした。
まず、近本光司が8月の「大樹生命月間MVP賞」を獲得したようですね。
8月に100打数で39安打を記録し、打率にすると3割9分0厘になることが評価されたんでしょう。
おめでとうございます!

さて、きょうから甲子園での7連戦が始まる阪神。
きょうの試合を含めての残り試合が16ですので、大変に重要な7連戦となります。
そのきょうの初戦はどうなったか?
さっそくスタメンから書いて行きましょう。


スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(右)森下 翔太
4番(一)大山 悠輔
5番(三)佐藤 輝明
6番(左)井上 広大
7番(捕)梅野 隆太郎
8番(遊)木浪 聖也
9番(投)青柳 晃洋

6番レフトは井上広大です。
キャッチャーは7番の梅野になっています。


横浜DeNAベイスターズ
1番(右)神里 和毅
2番(遊)京田 陽太
3番(左)佐野 恵太
4番(一)オースティン
5番(二)牧 秀悟
6番(三)宮﨑 敏郎
7番(捕)山本 祐大
8番(中)蝦名 達夫
9番(投)東 克樹

18時頃からプレイボールのナイトゲームでした。
中継番組の解説は福本豊さん、梨田昌孝さんです。
きょうは強い浜風です。


=== 試合の流れ ===

2回表
先頭のオースティンがフルカウントまで粘って三遊間破るレフト前ヒットで出塁すると、牧がゆるめの三遊間のサードゴロで、2塁送球フォースアウト、1塁転送はセーフ。
宮﨑が粘ったワンツーから内角低めツーシームを打ったショートゴロダブルプレーでした。

2回裏
先頭の大山がライトへのフライでしたが、どんどん戻されてグラブに当てて落球した記録は2塁打。
佐藤輝が一二塁間のセカンドゴロで、1アウト3塁としたんですが、
井上が浅い右中間のライトフライで、神里が今度はスライディングキャッチで、3塁走者は動けず。
梅野が初球のやや外のやや低めツーシームを打った左中間破るタイムリー2塁打で、1対0と阪神が先制。
さらに続く木浪が申告敬遠で、2アウト1・2塁でしたが、青柳が3球で空振り三振でした。

3回裏
1アウトから中野がショートの向こうに落ちたレフト前ヒットで出ますと、森下が初球を打った高く上がったセカンドフライ。
大山がスリーワンから四球を選んで、2アウト1・2塁としますが、佐藤輝が強いファーストゴロでした。
(このあたりで雨が急に降ってきました。)

4回表
神里が右太もも裏に当たった死球で出塁しますと、京田が一塁側に送りバントで、1アウト2塁。
佐野がフルカウントまで粘って四球を選びまして、1アウト1・2塁。
オースティンがワンワンから外角低めスライダーを打ったライト前タイムリーヒットで、1対1の同点になります。
(このへんで雨は弱くなります。)
牧がワンツーから真ん中高めツーシームを打ったセンター前タイムリーヒットで、1対2と逆転され、中継が3塁に送球すると、1塁走者のオースティンがタッチアウトでしたので、2アウト1塁。
宮﨑が深いショートフライ。

4回裏
先頭の井上がスリーワンからの四球で出ますと、梅野が深い三遊間のショートフライ。
木浪がツーワンから内角やや高めライト前ヒットで、1アウト1・3塁。
ここで、青柳が初球、一塁側にセフティースクイズをすると、東がゴロを捕ってホームにグラブトスしたら追いタッチになってセーフの判定。
DeNA側がリクエストしてビデオ検証しても、判定は覆らず。(記録は犠打野選。)
2対2の同点となって、なおも1アウト1・2塁。
近本がショートへのハーフライナーで、2塁走者の木浪が飛び出していて帰れず、ダブルプレーになりました。

5回表
先頭の山本祐大がセカンドの左を破ったセンター前ヒットで出塁しますと、蝦名がツーストライクからやや内のやや高めツーシームを打ったセカンドゴロダブルプレー。
東がショートゴロ。

5回裏
1アウトから、森下がツーツーから真ん中スライダーを捉えたレフトスタンドにギリギリ入るソロホームランで、3対2と阪神が勝ち越し。
さらに大山が三遊間のショートがダイビングして捕ったゴロですが、1塁送球もセーフの内野安打になります。
ただ、佐藤輝がワンツーから外角高め直球を見逃し三振。
井上がツーストライクから外角直球を空振り三振。

6回表
阪神のピッチャーは2番手の桐敷拓馬に交代しました。
レフトも島田になりました。
神里がセカンドゴロでしたが、京田が一二塁間破るライト前ヒット。
佐野が初球の強いファーストゴロで、大山がお手玉しながらも2塁送球フォースアウト、1塁転送もアウトのダブルプレーでした。

6回裏
先頭の梅野がピッチャー強襲の強いゴロで、ショートがバックアップして1塁送球もセーフの内野安打。(梅野が1塁にヘッドスライディング!)
木浪がバントをしようとしますが2度ファウルの後、ツーツーからのバスターでライト前ヒットになって、ノーアウト1・2塁。
さらに島田がワンボールからやや外の高め直球をまたバスターで打った三遊間破るレフト前ヒットになって、ノーアウト満塁。
近本がワンボールから外角スライダーを打った一二塁間を破るタイムリーヒットで、4対2とさらにリードします。
ここでDeNAはピッチャーが交代、2番手の中川颯になります。
中野がツーワンからバウンド高くピッチャーのグラブをはじいた強襲タイムリーヒットで、5対2とします。
森下が初球のやや外のツーシームを打ったサードゴロで、ホームゲッツーになって、2アウト2・3塁。
大山は三遊間のショートゴロ。

7回表
阪神のピッチャーは3番手の石井大智に交代。
先頭のオースティンがセンター前ヒットで出塁しますと、牧が三塁線を強く破った2塁打で、ノーアウト2・3塁。
宮﨑がライトへのライナー性フライで、3塁走者がタッチアップしますが、森下がホームへワンバウンドでの直接送球、タッチアウト。
2アウト3塁となって、続く山本が右寄りのレフトフライ。

7回裏
DeNAのピッチャーは3番手の坂本裕哉に交代しました。
ファーストに京田、ショートは森敬斗。
佐藤輝が強いショートゴロでしたが、代打・渡邉諒がツーワンから外角高め直球を捉えたレフトスタンドに入るソロホームランで、6対2までリードを広げます。(渡邉は阪神に来て初めての代打ホームランでした。)
続く梅野がライトフライでしたが、次の木浪がセンター前ヒット。
島田が右寄りのセンター前ヒットで、2アウト1・3塁。
近本がツーツーから真ん中低め直球を打った右中間のライト前タイムリーヒットで、7対2となって、なおも2アウト1・3塁。
中野はセカンドゴロで、1塁送球アウト。

8回表
阪神のピッチャーは4番手の島本浩也に交代。
蝦名が三遊間破るレフト前ヒットで出ますが、続く代打・伊藤光が初球を打ち上げたファーストファウルフライ。
神里は高く上がったサードフライ。(フライが上がると大きな声を観客が出します。)
京田は左中間のセンターフライ。

9回表
阪神のピッチャーは5番手の富田蓮に交代。
佐野が右中間破る2塁打を放ちピンチになります。
森敬斗が高く上がったサードフライ。(ここも観客が大きな声を上げます)
牧が三遊間のサードゴロで、1塁送球アウト。
2アウト2塁となって、宮﨑が大きな左寄りのレフトフライ。



7対2で終わってみれば阪神が大勝です!


勝利投手は青柳晃洋で、2勝3敗0セーブ。
敗戦投手は東克樹で、12勝3敗0セーブ。

ホームランは森下翔大の14号ソロ(5回)、渡邉諒の2号ソロ(7回)でした。

観客数42,616人 試合時間3時間6分

=== 戦評 ===

難攻不落と思われた東克樹を攻略し、大勝までした阪神でした。
このゲームの中で、2本のソロホームランが出たりもありましたので、選手ももちろん素晴らしいですが、監督の采配もスゴかったですね。
6回裏に2者連続のバスターが成功してチャンスを広げましたので、あそこはDeNA側も苦虫を噛みつぶしたような気持ちになったことでしょう。


こちら先発投手の青柳晃洋は、わりと制球が良かったと解説されていました。
ただ、4回表に雨が降ってきたときに制球が乱れていまして、このときに2失点していました。
結局、5イニングを79球で投げ、4被安打の1与四球・1与死球、無奪三振での2失点。
青柳はおよそ5ヵ月ぶりの勝利ですね。

 

 

 

 

 

 

むこう先発投手の東克樹は、きょうはスライダーなどの変化球が多いようやと解説されました。
本来は直球の方が多いのやそうですが。(あんまり調子良く無かったんでしょう。)
さらに、ちょっと制球も良くなく、3回裏と4回裏に四球を出す場面もありましたね。
(2回裏に出した四球は、申告敬遠でした。)

きょうは見どころやったのは、森下翔太のソロホームランで、3対2と1点勝ち越した5回の裏の次の6回裏でしょう。
先頭の梅野がピッチャー強襲のゴロを放つと、ショートが拾って1塁送球するんですが、梅野がヘッドスライディングしたのが間に合ってセーフの内野安打になります。
ここで木浪がバントで送ろうとするんですが、ファウルになって送れず、ツーツーからバスター打法でライト前ヒットを放って、ノーアウト1・2塁のチャンスになります。
さらに、島田がまたバントの構えをして、今度こそ送るのやろうと思われたワンボールからまたバスターでレフト前ヒットを放って、ノーアウト満塁とさらにチャンスを広げます。
このあとに、近本のライト前タイムリーヒットが出て、4対2とリードを広げました。


東はこの6回途中に4失点したところで、ノックアウト。
(後続のピッチャーが更に点を取られましたので、結局5失点になりましたが。)
今季初めて6イニングを投げきれなかったようです。
で、彼は連続試合QS(クオリティスタート)が昨季の8月から32も続いていたんですが、きょうでそれも止まったということでした。
QSとは、6回以上を自責点3以下で投げることです。

きょう阪神側の打者として記録などの面で目立った選手としては、勝ち越しのソロホームランを打った森下翔大がきょうも打点を挙げたわけでして、6試合連続打点としています。
あと、近本光司もきょうは2安打しまして、今季145安打としたようです。

今季の安打数では変わらずトップです。


きょうはここで岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
デイリースポーツからの引用です。

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 (テレビインタビュー)

 -先発の青柳は5回2失点。

 「2点ね、次、打順がね、めぐり合わせもあったんで。あそこまで投げてくれたら、十分ですよ」

 -青柳はセーフティースクイズも決めた。

 「まあね、久しぶりじゃないですか?成功したのはね」

 -守備は併殺を四つ。

 「青柳もゴロが多かったからね。やっぱり低めにいってたんで。そういう意味でね、いいとこでね、ゲッツーはとれてたと思いますね」

 -ダブルプレーと、七回の森下の本塁好返球も大きかった。

 「大きかったですね。やっぱりね」

 -15安打7得点。多彩な攻撃だった。

 「いやいやまあ、バント失敗とかもあったけど、ね。後ろにつなぐいう意識がね。やっぱりいいつなぎになったんじゃないですかね」

 -六回は木浪は2ストライクからのバスター。続いて島田も無死一、二塁からのバスターも決まった。

 「ああ、ね。うまく決まったですね」

 -森下は五回の勝ち越しホームランで、6試合連続打点。

 「まあね。あの打席だけね、最初、ぜんぜんタイミング合ってなかった。きょうはね。もともと、ちょっと東には相性よくなかったけど。まあね。同点追いついて、あれで青柳にも勝ちがついたし。ほんと、きょうあの一本だけだったけど、いいとこで出ましたよね」

 -今季12勝の東を打っての勝利は大きいか。

 「いやここまできたら、相手が何勝しているピッチャーとかそんなもん関係ないんで。3回目かな?3回投げて(対戦は)4回目で、おーん。みんなもわかっているし、大事なゲームというのもわかっているし、ここまでヒットが続くとは思わなかったけど、なんとか後ろにつなぐという意識が良かったんじゃないですかね」

 -打線のつながりはあす以降にもつながるか。

 「またね、全然タイプの違うピッチャーだけど、何とかね、後ろにつないで、攻略したいですね」

 (囲み取材で)

 -ええ勝ち方。

 「え?そらお前、ええ勝ち方な、あとで振り返ればの」

 -東は今年4点以上取られていない。

 「あっそう?なんか言うてたな、6回3点のアレがあるから、4点目取ったら代わるんちゃうかってな、思てたけどな」

 -六回もつなぐという意識が出たか。

 「まあ、つなぐというか、東も今日はそんな良くなかったよ、初回から、おーん。ボールも、高いボールも多かったし。なんとかね、点は取れるなとは思ってたけどな。だから、あのへんは、下位打線、後ろやからな、おーん。下位打線でああいうふうにつなぐと、ねえ。やっぱり点が入るよね、やっぱりね、おーん」

 -梅野のヘッドスライディングでチームも士気が上がった。

 「うん。まあ、そら、ヘッドスライディングて、高校野球ちゃうんやから(笑い)」

 -青柳のセーフティースクイズで井上は本塁へうまく滑り込んだ。

 「ああ。ちょっとスタート遅かったやろ、なあ。どっちか言うとな、おーん。あれやったらもうイージーセーフなるかなと思ったけどな。左ピッチャーやからな」

 -バスターも決まった。

 「ああ。そんなん久しぶりやろ。バスターしてもファウルとか。バスターでもボール球とかするから失敗するんや」

 -みんなが大事な試合だと分かっている。

 「うん。そらみんなが役割というかな。特に今日なんか下位打線が役割しっかりしたから、こんな点取れたと思うよ。そんな今日は中軸打ってないよ」

 -連戦の初戦を取れたのは大きい。

 「取れたっていうか、そら当たり前や、この七つは大事な試合なの分かってるんやから。取れたとかじゃない、取りにいってるんやから。勝手にやって勝ったんちゃうから。勝つためにやってるんやから、ここまできたら」

 -手応えは。

 「手応えないよ、まだまだな」

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下位打線が自らの役割を果たせたから勝てたという岡田監督でした。
バスターが連続で2度、成功しましたが、木浪のところはほんまはそうやなくて、バントを成功させたかったというところなんでしょう。
でも、そのあと失敗を取り返して、点が取れたから、褒めてもええかなくらいの感じなんでしょうかね。
手応えがあるかについて聞かれても、まだ無いよと答える岡田監督。
目指していることは、ほんまに厳しいものなんでしょうね。

 

 

 

 




きょうはこのへんにしときましょう。
いつも読んでくださってありがとうございます。