球宴前最終戦で打線大爆発の阪神!ビッグイニングが2度も! | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

20年以上ネットで発信し続ける大阪の阪神ファンが、ずっと観てるが故の分析をし、試合結果などの事実から、野球を観る上でのヒントをお伝えし、話し合います。

2024年7月21日の阪神タイガースは、甲子園球場での広島東洋カープとの試合でした。
気象庁によれば、関西地方はきょう梅雨明けをしたと言うことなんですが、ますます暑い日が続きそうな感じですね。

子供たちも多くはもう夏休みなんと違いますか?

阪神のほうはオールスターゲーム前最後の試合になりましたね。

きょう勝てば貯金を持ってオールスター休みに入れる、きょう負ければ借金生活に入りながらのオールスター休みとなる。
ちょうどその境目に阪神はいますね。


さっそくスタメンから書いて行きましょう。

スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(右)森下 翔太
4番(三)佐藤 輝明
5番(一)大山 悠輔
6番(左)前川 右京
7番(遊)木浪 聖也
8番(捕)梅野 隆太郎
9番(投)西 勇輝

3番にライト森下、6番はレフトの前川ですね。
いつもと違って、7番がショート木浪になって、8番がキャッチャーの梅野になっていますね。


広島東洋カープ
1番(中)秋山 翔吾
2番(右)野間 峻祥
3番(左)中村 貴浩
4番(三)小園 海斗
5番(一)坂倉 将吾
6番(捕)石原 貴規
7番(遊)矢野 雅哉
8番(二)菊池 涼介
9番(投)九里 亜蓮

1番から5番まで左打者が並んでいますね。

18時頃からプレイボールのナイトゲームでした。
中継番組の解説は岡義朗さん、佐藤義則さんです。


=== 試合ハイライト ===

1回裏
先頭の近本がフルカウントまで粘って四球を選ぶと、中野の打席で近本が初球、盗塁死。
中野がワンストライクから内角低いチェンジアップを打ったセカンドゴロで、森下翔太が真ん中低いチェンジアップを空振り三振。(三球三振)

2回表
1アウトから、坂倉がワンワンから外角低めチェンジアップを打ったショートの向こうに落ちるレフト前ポテンヒットで出塁すると、石原がワンストライクから外角低めシュートを打った一二塁間を破るライト前ヒットで、1アウト1・3塁。
矢野がワンワンから外角シュートを打ったランエンドヒットの掛かった三遊間のショートへのゴロで、1塁送球もセーフのタイムリー内野安打で、0対1と広島に先制されます。
なおも1アウト1・2塁で、菊池がワンツーから外角高めスライダーを打った右中間のライトフライ。
九里が外角直球で見逃し三振。(三球三振)

2回裏
先頭の佐藤輝がスリーワンから四球で出塁しますが、大山が初球のやや内やや高め143キロ直球を打った浅いライトフライで、1アウト1塁。
前川がツーツーから真ん中ワンバウンドのチェンジアップを空振り三振。
木浪が粘ったワンツーからやや内の144キロ直球を打ったショートゴロで、1塁送球アウト。

3回裏
先頭の梅野がワンボールから外角やや低めスライダーを打ったレフトの左を破る2塁打でチャンスにしますが、西勇輝がバントをしようとしますが、ワンツーからバントが空振りで三振。
近本がフルカウントまで粘ってやや内の低いカットボールを見送り四球。
中野がワンツーから真ん中カットボールを打った三塁線を破るレフト前タイムリーヒットで、1対1の同点にします。
森下翔太がツーツーから外角低いカットボールを打ったバウンド高い三遊間のサードゴロで2塁送球フォースアウトのみ。
2アウト1・3塁で、佐藤輝が初球のやや内やや高め直球を打った一二塁間を鋭く破るライト前タイムリーヒットで、2対1と阪神が逆転します。
なおも2アウト1・2塁で、大山がフルカウントまで粘って真ん中141キロ直球を打ったランエンドヒットの掛かったピッチャー返しのセンター前タイムリーヒットで、3対1としてなおも2アウト1・3塁。
前川がワンツーから外角低め141キロ直球を打った左中間の浅いところに落ちるレフト前タイムリーヒットで、4対1としてなおも2アウト1・2塁。
木浪がワンストライクから真ん中やや高めチェンジアップを打ったライト前タイムリーヒットで、5対1としてなおも2アウト1・2塁。(1軍復帰後の初ヒット。)
ここで広島はピッチャーを交代、2番手の河野圭に交代。
梅野がツーワンからやや外のやや低め144キロ直球を打ったセンターまでゴロで抜けるセンター前タイムリーヒットで、6対1としますが、ホーム送球間に梅野が2塁を狙うもキャッチャーから2塁送球、タッチアウト。

4回表
先頭の小園がワンストライクから真ん中やや高めチェンジアップを打ったライト線破る2塁打でピンチになりますが、坂倉がワンボールからやや内やや低めシュートを打った風にも戻された大きなフェンス際のライトフライで、小園がタッチアップして1アウト3塁。
石原が初球の外角高めスライダーを打った浅いライトフライで、走者動けず。
矢野がワンボールから外角低いチェンジアップを打った一二塁間のバウンド高めファーストゴロで、ピッチャーのベースカバーでアウト。

4回裏
1アウトになって、近本がツーツーから真ん中やや高めフォークを打った三遊間の鋭いゴロで、矢野がダイビングするもはじいた内野安打。
中野はツーワンから内角カットボールを打ったピッチャーマウンドに近い、浅いサードフライ。
森下翔太がツーツーから外角のボール球やや低めのフォークをハーフスイングの空振り三振。(近本がスタートしてました。)

5回表
先頭の菊池がツーツーから真ん中シュートを打ったレフト前ヒットで出ますと、代打・松山がツーツーから内角スライダーを打ち上げたファーストフライ。
秋山がツーワンから外角高めチェンジアップを打った左中間破るタイムリー2塁打で6対2とされます。
野間がワンワンから内角高めスライダーを打った高く上がったショートフライ。
中村貴浩が初球の外角シュートを打ったピッチャーのグラブをはじいた強襲ヒットで、2アウト1・3塁。
小園がツーツーから外角低いチェンジアップを打った浅いセンターフライ。

5回裏
広島のピッチャーは3番手のコルニエルに交代。
佐藤輝の右中間のライトフライのあと、コルニエルがピッチャーマウンドになにがしかのクレーム。
阪神園芸が出て来て修理。
そのあとは普通に投げました。
大山が見逃し三振、前川がバットの折れたピッチャーゴロ。

6回表
2アウトから、矢野がワンツーから外角低いカーブを打ったレフト前ヒットでしたが、菊池も真ん中の直球を打ったレフト前ヒットで、2アウト1・2塁。
代打・堂林がワンツーから外角ボール球低いスライダーをハーフスイングの空振り三振。

6回裏
広島のピッチャーは4番手の矢崎拓也になっていました。
先頭の木浪がワンワンから右上腕か肩に当たった死球で、出塁。
梅野が初球、バントが一塁線ファウル。
2球目バスターで、真ん中147キロ直球を打つとショートが逆を突かれる三遊間破るレフト前ヒットで、ノーアウト1・2塁。
代打・野口がツーワンからやや外のフォークを打った三遊間のバウンド高めサードゴロで、2塁送球フォースアウト、1塁転送は送球がややそれて、足が離れてセーフ。
1アウト1・3塁で、近本が初球の真ん中150キロ直球を打った一二塁間破るライト前タイムリーヒットで、7対2とし、なおも1アウト1・2塁。
中野がツーツーから真ん中やや高めフォークを打ったライト前ヒットで、1アウト満塁。
森下翔太がツーツーから真ん中高めフォークを打ったレフトフェンス直撃の2点タイムリー2塁打で、9対2とします。(森下の1軍復帰後の初ヒット。)
佐藤輝明が初球の真ん中フォークを打ったフェンス近くの大きなセンターフライで犠牲フライとなって、10対2として、なおも2アウト3塁。
大山がツーボールからやや外の高い146キロ直球を打ったレフトスタンドにギリギリ入った、2ランホームランで、12対2とします。
前川がツーワンから外角低め147キロ直球を打ったレフトフライ。

7回裏
ピッチャーは5番手の長谷部銀次に交代でした。(プロ初登板)
セカンドは羽月、センターに大盛、ライト二俣と守備も変更。
1アウトになって、梅野がスリーワンからの四球。
豊田がワンボールから真ん中高めシュートを打ったサードゴロダブルプレー。

8回表
阪神のピッチャーは2アウトになってから4番手の石黒佑弥に交代。(プロ初登板)
石原が2球目、レフトポール際に大ファウル。
直後のツーストライクからやや内のフォークを打った右寄りのショートゴロ。

9回表
阪神のピッチャーは5番手の岡留英貴に交代でした。
矢野がワンツーから内角146キロ直球を打った一二塁間破るライト前ヒット。
羽月がワンボールから真ん中144キロ直球を打った左中間のセンターフライ。
シャイナーがワンストライクから真ん中低いツーシームを打ったバウンド高いサードゴロでしたが2塁悪送球で、1アウト1・3塁。
大盛がツーワンから外角ツーシームを打ったセンターオーバーのタイムリー2塁打。
12対3となり、なおも1アウト2・3塁。
二俣がフルカウントまで粘って四球で、1アウト満塁。
中村貴浩がワンボールから外角低めツーシームを打ったピッチャーゴロホームゲッツーで、試合終了でした。



12対3で阪神が大差で勝ちました。

勝利投手は西勇輝で、4勝3敗0セーブ。
敗戦投手は九里亜蓮で、4勝6敗0セーブ。

ホームランは大山悠輔の7号2ラン(6回)のみでした。

観客数42,069人 試合時間3時間11分


=== 戦評 ===

オールスターを前に、かろうじて貯金が1つ残りましたか。
先発野手全員安打、先発野手全打点の猛攻をみせた阪神打線は、きょうはビッグイニングを2つも作りまして、2桁安打の2桁得点。
たまには大爆発するんですね。
2桁得点は4月20日以来ということらしいです。
あんまり多いとは言えませんね。

大山悠輔のホームランが出ましたけど、これはチームとしては14試合ぶりの本塁打と言うことで、これもほんまに多いとは言えない希少なホームランでしょう。


こちら先発投手の
西勇輝は、制球良く左右に投げ分けようとしていました。
2回表に、少し甘くなったのか連打されたりで、1失点します。
5回表も、2塁打が2本出てしまい、1失点。

ちょっと西勇輝にしては、甘く行ってヒットを打たれるシーンも多めでしたかね。
それでも、6イニングを87球で投げ、9被安打の無与四死球、4奪三振での2失点。
ヒットはたくさん打たれながらも、粘ってQS(クォリティスタート)は達成してくれましたので、ゲームは作ったと言えますね。
いつも勝ち星がつかず、かわいそうな目に遭ってますので、きょうは西勇輝としても良かったですね。


7回からは継投に入った阪神ですが、富田蓮(1イニング)→加治屋蓮(2/3イニング)→石黒佑弥(1/3イニング)→岡留英貴(1イニング)と繋いでいきました。
9回表の岡留のときにサード佐藤輝明の悪送球があったこともあって、1失点ありましたけども、最後は1アウト満塁になって、中村貴浩のピッチャーゴロホームゲッツーで試合終了となっていました。
ちょっと佐藤輝は雑なプレーやったと解説されました。
 

 

 

 

 

 

 

 


むこう先発投手の九里亜蓮は、多彩な変化球が特徴のピッチャーです。
きょうは制球があまり良いとは言えず、四球も出しますので、球数は多かったです。
キレもそんなにあるようには見えませんでした。

3回裏に4者連続のタイムリーヒットがあったりで、彼からは5点取ったところで、ピッチャー交代、ノックアウトできました。
このあと、広島のピッチャーは2番手の河野圭になったんですが、彼からも梅野がセンター前タイムリーを打って、結局、5者連続タイムリーで6点も取れたビッグイニングにしましたね。

6回裏は広島のピッチャーは4番手の矢崎拓也にこの回からなっていましたが、このピッチャーを打ち込んで、6得点。
またビッグイニングを作りました。
大山のホームランが出たのもこのときでしたね。

結局、
阪神打線は先発野手全員打点を記録したと書きましたけども、全員がタイムリーヒットを打ってのこの記録達成ですから、今季の阪神としてはかなり珍しいです。
打者で目立って活躍したのは、4打席で3安打1四球の1打点ということで全打席出塁の梅野隆太郎
5打席で2安打2四球の1打点の
近本光司
4打席で2安打(内1本は2ランホームラン)で3打点の
大山悠輔
4打席で1安打ですが1犠飛1四球2打点の
佐藤輝明
そう言うあたりですかね。

ハッキリとしたボール球を振って悪目立ちしていた森下翔太も、5打席で2三振しているんですが1本だけヒットを打ってました。
レフトフェンス直撃の2点タイムリー2塁打でした。
これは、
森下の1軍復帰後、初のヒットになりました。


きょうはここで
岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
スポーツ報知からの引用です。

=======

(テレビ中継のインタビューで)

―2ケタ得点で勝利

「いやいや、3連戦に分けれたらいいけど(笑い)。まあ、つながれば。みんな後ろに、後ろにというね、そういう形になれば、こういう形になるというのを、ちょっとは思い出したんじゃないですかね」

―3回にビッグイニング

「ちょっと、(無死二塁で西勇が)バント失敗で嫌な感じだったんですけど。昨日も一昨日だけど、誰か一本、ポンと出ると、後ろのバッターがだいぶ楽になるということでしょうね」

―6回は森下も昇格後初安打

「いやいや、まだまだ、それは内容もあんまりよくないし。あれは便乗で打ったんじゃないですか」

―大山にホームランも

「久しぶりでしょ、ホームランもね。みんなが、大山だけじゃなくね、これをきっかけに。ちょっと試合が空くけど、後半戦に向けて、そういうのを思い出してね、またスタートできればいいと思いますけど」

―先発の西勇が6回2失点。石黒の登板もあった

「なかなか投げるチャンスなかったですね、石黒は。西も勝ち星がつかなかったからね、もう1か月以上かな。後半は、今日くらいまではいかないけど、前半の分も打線が援護しないといけないですね」

―先発野手全員安打、全員打点

「全員? まあ、それは続けることですね」

―貯金1で後半戦へ

「1つ貯金できたとかそういうのじゃなしにね、もう1回後半、再スタート。50何試合ですか、そういうつもりでやろうと思うので。この間、前半の反省点というか、とくに野手の方ですけどね。やっぱり悪いところ当然あると思うので、それを修正して。後半やっぱりいいスタート切るためには、野手の奮闘が絶対必要なので。いい後半、スタート切りたいですね」

(囲み取材で)

―12得点を3連戦に分けたい

「そんなん当たり前やん(笑い)」

―勝つか負けるかで大違いの試合だった

「まあ、そうやな。何回目や? 4回目か5回目くらいやろ、(貯金)ゼロになってからな、おーん。それやったら、もうちょっと早めに緊張感持てばええのに。(貯金が)ある時に」

―誰か打てば、後ろも楽に

「そういうことやろ。先頭バッターいうか、チャンスの先頭バッターいう意味でな、そこで機能すれば、後ろつながり出てくるっていうことやろ。ノーアウト満塁で先頭がアウトになったら点入らないのと一緒や。そういうことやろ」

―特に佐藤輝と大山の中軸が打つと

「それは、まあ打順的には、そこが打てば大量点になる打順やからな、それをな」

―4日間試合はないが、どんな野球をすべきか思い出せるように

「だから、どういう野球するとか、そういうんじゃなしに。やっぱり自分のあれよ、技術的にもいろんなことがあると思うけどな。それをもう一回立て直すというかなあ。もう一回、悪いのを見つめ直すいい期間じゃないか、でも。誰一人いいと思ってないと思うよ、前半は。はっきり言うて」

―梅野のバスターは

「何を? サイン間違えやないか、何であんなとこでバスターさすの。そういうのが多いってことよ。あんなん、絶対バントよ。何回連続バント失敗してんのよ。そやろ」

―木浪、梅野の7、8番を入れ替えた

「いや、そんなんバッティングコーチが普通に持ってくるから。『違うやろ、入れ替えやろ』って言うたったんや。そんなん、昨日、一昨日と、どこで切れて点が入れへんのや。そんなんでも、ちょっと考えなあかんよな。まだそのままの打順にしてたから、何してんねんと言うたんや。0点、0点できてるわけやろ。流れ的に、どこで点が取れたんや、ということやんか」

―教訓も多く、大きな3連戦になった

「大きいっていうか、自分らでミスしたら負ける、点入れへん。ちゃんとしたことしたら、まあ(今日も)いろいろあったけどな、でもある程度な。かえす場面来たら、最初の人がかえしたら、後ろもつないで点取れるということやんか」

―本来はそれができるチーム

「うん。そらゲームの流れがあるから、いつもいつもそうならんからな。でも、この4日間は個人の調子を上げることやで、それはやっぱり」

―球宴でチームを離れるが、コーチに課題は伝える

「そら、ちょっとは言うてるよ。内緒やけど、それは」

=======


上機嫌やった岡田監督でした。
6回裏の梅野のバスター成功については、「サイン違い」と言っていましたね。
作戦のことについては正直に話さない可能性もあるのかもしれませんが、確かにあんな4点差もある場面でようやるわと思った部分もありましたから、微妙な場面でしたでしょう。

あと、
梅野と木浪聖也の打順を入れ替えたのは自分やとも言っていました。
今季はコーチ陣がその日の先発オーダーの最初の案を作ってるのみたいなんですよね。
最終チェックは監督本人がやっているみたいですが。

こういうところは、コーチ陣への教育というか、コーチ陣にも考えさせている場面なんでしょう。

 

 

 

 

 




さて、きょうはこのへんにしときましょう。
いつも読んでくださってありがとうございます。