チャンスは沢山あれど、1対1の引き分けに終わった阪神 | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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2024年6月26日の阪神タイガースは、甲子園球場での中日ドラゴンズとの試合でした。
関西地方も気温としては、そんなに高く上がりはしないのですが、湿度があるので蒸し暑い感じはしたでしょう。
こうした気候にも対応しながら、きょうはどんな野球を見せてくれたんでしょう?
さっそくスタメンから書いて行きましょう。


スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(右)森下 翔太
4番(一)大山 悠輔
5番(左)前川 右京
6番(三)佐藤 輝明
7番(捕)坂本 誠志郎
8番(遊)小幡 竜平
9番(投)大竹 耕太郎

5番がレフト前川、6番サードの佐藤輝となっています。
キャッチャーは7番の坂本ですね。


中日ドラゴンズ
1番(中)カリステ
2番(二)田中 幹也
3番(右)板山 祐太郎
4番(左)細川 成也
5番(一)石川 昂弥
6番(三)福永 裕基
7番(捕)宇佐見 真吾
8番(遊)山本 泰寛
9番(投)涌井 秀章

18時頃からプレイボールのナイトゲームでした。
中継番組の解説は濱中治さん、能見篤史さんです。


=== 試合経過 ===

1回表
先頭のカリステがツーツーからの内角141キロ直球を打ったバウンド高くセンターまで抜けるヒットで出塁しますと、田中幹也もワンストライクから真ん中高め134キロ直球を打った一二塁間をゴロで破るライト前ヒットで、ノーアウト1・2塁。
ここで板山がワンボールから三塁線にセフティ気味のバントを決めて、1アウト2・3塁にされると、細川がスリーワンからの四球で、1アウト満塁の大ピンチになります。
ただ、続く石川昂弥がツーツーから内角高い直球を空振り三振。(ファウルチップを捕球。)
福永がワンツーからやや内の高い直球を打った大きな右寄りのレフトフライで、なんとか大竹が凌ぎます。

1回裏
近本がワンボールから外角低め143キロ直球を打ったセカンドゴロ。
中野がスリーボールからフルカウントになって真ん中高め143キロ直球を打った右寄りのセンターフライ。
森下がワンツーから外角ワンバウンドのフォークで空振り三振。

2回表
宇佐見がワンツーからの内角ツーシームを打ったピッチャーゴロ。
山本泰寛がツーツーから外角低めフォークを打ったライトフライ。
涌井が粘ったワンツーから外角低めカットボールを打ったサードゴロ。

2回裏
大山がワンストライクからやや内の146キロ直球を打ったレフト前ヒットで出ますと、前川がワンストライクから真ん中やや高め143キロ直球を打った右中間のライトフライ。
佐藤輝がツーツーからの内角低め146キロ直球を打った大きいレフトフライ。
坂本がフルカウントまで粘って内角低めのツーシームを見送って四球となって、2アウト1・2塁。
小幡がワンボールから真ん中高い140キロ直球を打ったライト前ヒットで、やや前進守備のライト板山からホームへノーバウンド返球すると、2塁走者の大山がタッチアウト。

3回表
カリステがワンツーから内角直球を見逃し三振。
田中がワンストライクからやや内の131キロ直球を打ったショートライナー。
板山がワンストライクからやや外の高め135キロ直球を打った左中間のセンター前ヒット。
細川がツーツーからの外角低めツーシームを空振り三振。

3回裏
大竹が外角ワンバウンドのフォークで空振り三振。(三球三振)
近本がワンツーから外角144キロ直球を打った大きな左寄りのレフトフライ。
中野がツーストライクから外角低めフォークを打ったゆるめセカンドゴロ。

4回表
石川昂弥が初球の内角高めカットボールを打ったピッチャーマウンド付近のサードフライ。
福永がワンストライクからやや外のチェンジアップを打った左中間のセンター前ヒット。
宇佐見が初球の外角低めカットボールを打ったショートゴロダブルプレー。

4回裏
森下が粘ったツーツーから右腕に当たった死球で出ますと、大山の打席で捕手がはじいたときに2塁を森下が狙うも2塁送球タッチアウト。
大山はフルカウントまで粘って外角ワンバウンドのフォークを空振り三振。
前川がワンストライクから外角低めチェンジアップを打った右中間のライト前ヒット。
佐藤輝が初球のやや外の低めカーブを打ったライトフェンス直撃のタイムリー3塁打!
(板山がフェンス際でジャンピングキャッチも頭上を越えました。風は逆風でした。)
1対0と阪神が先制しました。
さらに坂本でしたが、ツーストライクから外角低め147キロ直球を打ったバウンド高めのショートゴロでした。

5回表
山本がツーツーから内角140キロ直球を打った深めファーストファウルフライ。
涌井がワンツーからやや外のワンバウンドのフォークでハーフスイングの空振り三振。
カリステが初球の外角やや高めチェンジアップを打った少し下がって捕ったセンターフライ。

5回裏
小幡が初球の外角高め143キロ直球を打った二遊間のショートフライ。
大竹がワンツーから外角低めフォークで空振り三振。
近本がワンボールから外角低いフォークを打ったライン際のレフトファウルフライ。

6回表
田中がワンツーから内角直球を打ったライト前ヒットで出塁。
板山が初球の外角直球を打った三遊間のショートゴロダブルプレー。
細川がワンストライクから外角高め140キロ直球を打ったライトポール際にギリギリ入ったソロホームランで、1対1の同点になりました。
石川昂弥がワンツーから真ん中低めフォークを打った浅い左中間のレフトフライ。

6回裏
中野がワンストライクから外角フォークを打ったショートゴロ。
森下が初球の真ん中高めスライダーを打った左中間のレフトフライ。
大山がツーツーから外角やや低めスライダーで空振り三振。

7回表
福永がワンワンから内角低め直球を打ったピッチャーのグラブをはじいたセンター前ヒットを放つと、宇佐見が初球の送りバントを一塁線に決めて、1アウト2塁。
山本がワンストライクから外角低め139キロ直球を打ったピッチャーのグラブをはじいた二遊間のショートゴロで、2アウト3塁。
代打・中島がツーワンから外角低めフォークを打ったゆるめのセカンドゴロ。
なんとかこの回は失点しませんでした。

7回裏
中日のピッチャーは2番手の齋藤綱記に交代。
キャッチャーも加藤匠馬に交代しました。
前川がツーツーから外角高め140キロ直球を打った浅い左寄りのセンターフライ。
佐藤輝がワンストライクから外角やや高め139キロ直球を打った大きなフェンス近くのレフトフライ。
坂本がワンボールから外角141キロ直球を打ったサードゴロでしたが、1塁送球が高くそれてファーストがジャンピングキャッチも1塁を踏めず、サード福永の悪送球になりました。
小幡がツーツーからの外角低めスライダーを打ったファーストゴロで、自分で1塁を踏みました。

8回表
阪神のピッチャーは2番手の石井大智に交代しました。
カリステがワンツーから内角ワンバウンドのフォークで空振り三振。
田中がワンストライクから外角低いフォークを打ったサードゴロ。
板山がワンワンから外角低めシンカーを打った三遊間のショートライナー。

8回裏
中日のピッチャーは3番手の清水達也に交代でした。
代打・糸原がワンツーから外角直球を打ったショートゴロ。
近本がツーワンから外角高め150キロ直球を打ったセカンドゴロ。
中野がツーツーから外角低めフォークを打ったショートゴロ。

9回表
阪神のピッチャーは3番手のハビー・ゲラに交代。
細川がツーツーから内角高めツーシームを打った三遊間のサードゴロでしたが、石川昂弥がワンストライクから真ん中高め直球を打ったセンター前ヒットで、代走は岡林。
福永が空振り三振で、同時に岡林が盗塁。
阪神側が盗塁についてリクエストしてビデオ検証したが判定は覆らず。
2アウト2塁になって、代打・大島がワンワンから外角やや低めスライダーを打った一二塁間のセカンドゴロ。

9回裏
中日のピッチャーは4番手の松山晋也に交代しました。
ライトが岡林、ファーストは板山になりました。
森下がツーツーになって、左手甲に当たった死球で出塁。
大山の打席でワンストライクになってから代走に植田。
直後、大山がやや外の151キロ直球を打ったセンターに浅いライナー性フライでしたが、前川がスリーワンからやや外の高め151キロ直球を打った右中間の2塁打で、1アウト2・3塁。
佐藤輝明が申告敬遠で、1アウト満塁の大チャンスになります。
代打・渡邉諒がツーツーからやや外の低め155キロ直球を打った空振りの三振。
小幡が初球の外角低め153キロ直球を打った左中間のセンターフライ。

10回表
阪神のピッチャーは4番手の桐敷匠馬に代わりました。
キャッチャ―も梅野に交代。
山本がワンツーから外角ツーシームを見逃し三振。
加藤匠馬がワンストライクから外角低め141キロ直球を打ったピッチャーゴロで、桐敷がよく反応して捕って1塁送球アウト。
カリステがフルカウントまで粘って外角やや高め直球で空振り三振。

10回裏
中日のピッチャーは5番手の橋本侑樹に交代。
代打ノイジーがツーツーから真ん中のフォークを打ったライン際のファーストフライ。
近本がツーワンから外角151キロ直球を打ったバウンド高いピッチャーゴロ。
中野がワンボールから外角高め149キロ直球を打った右中間破った2塁打。
代打・豊田がツーツーから真ん中高めスライダーを打った二遊間のセカンドへのゴロですが、1塁にジャンピングスローもセーフの内野安打。
2アウト1・3塁で、大山がツーボールからの内角スライダーを打ったサードゴロで、1塁送球アウト。

11回表
阪神のピッチャーは5番手の岩崎優になりました。
ライトも島田に交代しました。
田中がワンボールから真ん中高い直球を打った浅いライトフライ。
板山がワンボールから外角直球を打った一二塁間のゆるいファーストゴロですが、ベースカバーの岩崎にトスするも内野安打になります。(代走は尾田。)
細川がツーツーから外角低めチェンジアップを空振り三振。
岡林がワンストライクから外角やや高めスライダーを打ったセカンドゴロで、1塁送球アウト。

11回裏
中日のピッチャーは6番手の祖父江大輔になりました。
センターが尾田、ファーストにカリステ。
前川がワンワンから外角高め直球を打った3塁ベンチ前のサードファウルフライ。
佐藤輝が初球の外角低め145キロ直球を打ったレフトポール近くのレフトフライ。
梅野がワンストライクから外角低めスライダーを打ったライト前ヒットで出塁。
小幡がワンボールから外角低め144キロ直球を打った浅いレフトフライ。

12回表
阪神のピッチャーは6番手の漆原大晟になりました。
福永がフルカウントまで粘ってやや内の直球を打った三遊間のサードゴロですが、佐藤輝がこぼしたエラーで、ノーアウト1塁。
代打ディカーソンがワンツーから内角ワンバウンドのフォークで空振り三振。
山本がツーワンから外角低め144キロ直球を打った一二塁間破るライト前ヒットで、1アウト1・2塁。
加藤匠馬がツーツーからやや外低め145キロ直球を打った三遊間破るレフト前ヒットで、外野は前進守備してましたので走者は無理をせず、1アウト満塁の大ピンチになります。
カリステがフルカウントまで粘って内角やや低め143キロ直球を打った二遊間のバウンド高めのショートゴロで、6・4・3のダブルプレーになりました。

12回裏
中日のピッチャーは7番手のライデル・マルティネスに交代。
島田が初球の真ん中低め152キロ直球を打ったファーストゴロで、1度こぼしたが拾ってベースを踏んでアウト。
近本がワンワンからやや外の低いチェンジアップを打った左寄りのセンターフライ。
中野がツーストライクから外角低めスプリットを打ったセカンドゴロ。



1対1と引き分けで終わった試合でした。

ホームランは細川成也の9号ソロ(6回)のみでした。

観客数42,623人 試合時間3時間59分


=== 戦評 ===

互いに走者はたくさん出して、得点圏に走者を送ったチャンスもけっこうあったんですが、2点目がとにかく遠くて、1対1の引き分けとなった試合でしたね。
中日はチームでヒットが11本、阪神もチームでヒットが8本で1点ずつしか取れない。
互いにピッチャーがかなり良いのがもちろんあるんですが、悔しい試合展開ですよね。

あと1本がほんまに出ない、阪神と中日でしたね。


こちら先発投手の
大竹耕太郎は、立ち上がりの初回に制球が悪かったんでしょう、少し打ち込まれていましたが、緩急のピッチングで落ち着いて投げ序盤は失点しませんでした。
中盤は、
6回表に2アウトから細川にライトポール際ギリギリに入るライナー性のソロホームランを打たれてました。
ただ、大竹の失点はこれだけでした。
7イニングを88球で投げ、7被安打の1与四球・無与死球、4奪三振での1失点。
まずまず役割は果たしてくれたでしょう。

で、8回から阪神は継投策に入るわけですが、8回以降は1人のリリーフ投手が1イニングずつ投げていました。
9回表と11回表、12回表には走者が出ていたんですが、特に絶体絶命やと思ったのが12回表でした。

12回表を投げた漆原大晟球があんまり走っていないようで、スピードもあまり出ず、先頭の福永のサードゴロエラーでの出塁のあと、代打ディカーソンは三振でしたが、山本と加藤匠馬に連打を浴びて1アウト満塁のピンチにしてしまいました。
僕はこれはやられるやろうと、かなり覚悟したんですが、そこでカリステがこれ以上、併殺におあつらえ向きのショートゴロはないやろういうショートゴロを放ちまして、見事に6・4・3のダブルプレーになってました。
きょうは、中日側にも全くツキが無いんやなあと思った瞬間でした。


むこう先発投手の
涌井秀章は、そんなにすごいスピードとかは無く、彼も大竹と同じく緩急のピッチングでしょう。
4回裏に2アウトからヒットで出塁していた前川を1塁に置いて、佐藤輝明のライトフェンス直撃のタイムリー3塁打が出まして、1点を阪神が先制していました。
逆風やったようで、もうちょっとでホームランの大きい当たりでしたね。
涌井も失点はこれだけでした。

涌井が投げたのは6回までやったんですが、阪神は中日が継投策に入った7回から12回までに7回裏、9回裏、10回裏、11回裏と走者を出しました。
特に9回裏と10回裏は大きなチャンスがあったんですが、いずれもモノにはできませんで、かなり残念な気持ちになりましたか。
 

 

 

 

 

 



きょうはここで岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
デイリースポーツからの引用です。

=======

-あと一本

「なあ」

-昨日は打つ内容はよくなってきたと

「戻ってしもたなあ。フライアウトばっかりやろ。きょうは」

-佐藤輝の当たりももうひと伸び

「そんなんいうてもしゃあない」

-初球から積極的に。集中力がある

「いやあ、集中力というか、そら、集中力は絶対持たなあかんやろ。そんなの。今ごろ集中力出てきましたじゃアカンやんか。それは」

-真っすぐへの反応

「そういうことやろ。ポップフライやん。足のあるもんがな。足を生かせばええのにな」

-1、2番で12打数1安打?

「(得点は)入るわけないやん」

-9回は前川は打った(カウント3-1から右中間へ二塁打)

「罰金やん。待てやん」

-ゲラ、岩崎は久しぶりだったが

「よかったゲラも。だからお前、楽なところがないから、もうしゃあないやん。なあ1回楽なところでって、楽な展開になれへんねんからそらお前」

-最後漆原まで粘って

「おーん、なあ」

-ゲッツー捕りにいった

「そらゲッツーやろ。そんなの。前来たらどんだけバッター打ちやすいんよ。逆やったらそらバックホーム体勢と思うけど、なんでそんな消極的な守りにするんよ。ゴロ飛んだらお前、ゲッツー捕ればええやん。ゴロ打たせて」

-大竹は初回を切り抜けた

「おお、まあ久しぶりやったからな。ヒットヒットでリズムつくれんかったよな。でもよう0点に抑えてな。それからけっこうしのいどったけどな、7回まで。まあ、あんなホームランはしゃあないわ。向こうの4番やから」

-以前「遊べ」と助言。走者を背負ってもそれができている

「緩急のピッチャーやからな。まっすぐでどんどん押す投手ちゃうから、そういうことやろ」

(笑いながら)

「俺のコメントあんまりいらんやろ、聞かなあかん人おるやろ」

(歩きながら)

-前川の待てのサインについて

「佐藤を打たさなあかんのに。ああやってチャンス広がったら絶対敬遠やろ。フォアボールとかが一番ええんや」

=======


きょうはフライアウトが多かったですし、拙攻やったことも嘆いた岡田監督でした。
まあ、野球いうのは難しい面も多いスポーツですね。


きょうはこのへんにさせてください。

いつも読んでくださってありがとうございます。