2024年5月25日の阪神タイガースは、甲子園球場での読売巨人ジャイアンツとの試合でした。
きのうは戸郷翔征にノーヒットノーランをされてしまうという、さんざんな目に遭った阪神でしたが、きょうはどんな試合をしましたか?
さっそくスタメンから書いて行きましょう。
スターティングメンバー
阪神タイガース
1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(右)森下 翔太
4番(一)大山 悠輔
5番(三)渡邉 諒
6番(左)ノイジー
7番(捕)梅野 隆太郎
8番(遊)木浪 聖也
9番(投)ビーズリー
きのうとは違い、5番が渡邉諒で、6番がノイジーになっています。
キャッチャーも7番の梅野となっています。
読売巨人ジャイアンツ
1番(左)丸 佳浩
2番(三)坂本 勇人
3番(二)吉川 尚輝
4番(一)岡本 和真
5番(右)立岡 宗一郎
6番(捕)岸田 行倫
7番(中)オコエ 瑠偉
8番(遊)泉口 友汰
9番(投)赤星 優志
14時頃からプレイボールのデーゲームでした。
中継番組の解説は鳥谷敬さんでした。
=== 試合経過 ===
1回表
先頭の丸がスリーワンから外角やや低め直球を打ったセンター前ヒットで出塁すると、坂本勇人がツーツーから外角低いスライダーで空振り三振。
吉川尚輝がワンツーから内角カットボールを打った一二塁間の強いセカンドゴロで、1塁送球アウト。
2アウト2塁となって、岡本和真がフルカウントになって外角低め152キロ直球を見逃し三振。
1回裏
近本がワンワンから外角高めカーブを打った一二塁間のセカンドゴロですが、こぼしてしまうエラーで出塁すると、中野がツーストライクから真ん中低めフォークを打ったバウンド高めのセカンドゴロで、2塁送球フォースアウトのみ。
森下の打席でツーワンから中野が盗塁失敗。(これはサインとしては、ヒットエンドランやったらしいです。なのに森下は振らずに見送りました。)
森下はツーツーから内角低めシュートを打った二遊間のセカンドがはじいたセンター前ヒットのあと、大山が一二塁間破るライト前ヒットで、2アウト1・2塁となりますが、渡邉がワンワンからやや内のシュートで詰まったセカンドゴロ。
2回表
立岡がワンツーから内角ワンバウンドのスプリットを空振り三振。
岸田がワンツーから外角スライダーを打った右寄りのサードゴロ。
オコエがツーワンから真ん中高めカットボールを打った右寄りの浅いライトフライ。
2回裏
ノイジーがワンワンからやや内の高めチェンジアップを打ったピッチャー返しのセンター前ヒットで出ると、続く梅野が三塁側に送りバントを決めて、1アウト2塁。
木浪がワンワンからの内角148キロ直球を打ったライト線破るタイムリー2塁打を放ち、1対0と阪神が先制します。
ビーズリーがツーツーから真ん中のやや低め直球を見逃し三振。
近本がツーツーから外角ワンバウンドのフォークを空振り三振。
3回表
泉口がワンストライクから真ん中高めスプリットを打ったピッチャー返しのセンター前ヒットで出ますと、赤星が初球のバウンド高い送りバントで、1アウト2塁。
丸がワンワンから内角149キロ直球を打ったファーストゴロで、ビーズリーが1塁ベースカバーでアウト。
2アウト3塁となって、坂本勇人がワンワンから真ん中低めスライダーを打った右寄りのショートゴロで、1塁送球アウト。
3回裏
中野がワンボールから内角直球を打った左中間の浅いところに落ちたレフト前ポテンヒット。
森下がワンツーから外角高い直球を打ったセカンドゴロダブルプレー。
大山がツーボールから真ん中やや低め149キロ直球を打った左中間のセンターフライ。
4回表
吉川尚輝がワンストライクからやや外の低めスプリットを打った三塁側のゆるいピッチャーゴロですが、はじいて三塁側ファウルグラウンドに転がった内野安打。
岡本和真が外角ツーツーからやや高め直球を打った左中間の大きいセンターフライ。
立岡がワンワンから内角高めカットボールを打った右寄りのサード小フライ。
岸田が外角低いスライダーを空振り三振。(三球三振)
4回裏
渡邉諒がツーボールからやや内のシュートを打ったレフトスタンドに入った大きなソロホームランで、2対0とします。
ノイジーがツーワンからやや内のカーブを打った三塁線のサードゴロ。
梅野がワンワンから真ん中低めフォークを打ったバウンド高いサードゴロ。
木浪がワンツーからやや外の低めフォークを打ったセカンドゴロ。
5回表
オコエが初球の外角やや高めスライダーを打ったライトフライ。
泉口がワンツーから外角のスライダーを打ったショートゴロですが、木浪が右後にはじいたエラーで出塁。
しかし、代打・萩尾がツーストライクから外角低いスライダーで空振り三振で、丸がフルカウントまで粘って真ん中カットボールを打ったセカンドゴロ。
5回裏
巨人のピッチャーは2番手の井上温大に交代。
ビーズリーが外角高め直球を見逃し三振。(三球三振)
近本が粘ったワンツーからやや外のカーブを打った二遊間のセカンドが追いついたゴロですが、内野安打。
中野がワンワンからの送りバントで、2アウト2塁。
森下が初球の真ん中高めカットボールを打った左中間のセンター前タイムリーヒットで、3対0まで離します。
大山が初球のやや内の高め146キロ直球を打ったセカンドゴロ。
6回表
坂本が一二塁間のセカンドゴロで中野がダイビングキャッチしましたが1塁送球セーフの内野安打になりましたが、阪神側がリクエストしてビデオ検証すると、判定は覆ってアウト。
吉川尚輝が粘ったツーツーからやや内のワンバウンドのスライダーをハーフスイングの空振り三振。
岡本和真がツーツーからやや外のスライダーで空振り三振。
6回裏
渡邉諒がツーツーから内角ワンバウンドのスライダーをハーフスイングの空振り三振。
ノイジーがツーボールから真ん中148キロ直球を打った左寄りのショートゴロ。
梅野がツーストライクから真ん中低めカットボールを打ったバウンド高めのサードゴロ。
7回表
阪神のピッチャーは2番手の石井大智に交代し、サードも熊谷に交代。
立岡がワンボールから真ん中低め148キロ直球を打った左寄りのセンターフライ。
岸田がワンツーから内角高め直球で空振り三振。
オコエがツーツーから内角低めフォークで空振り三振。
7回裏
巨人のピッチャーは3番手の大江竜聖になりました。
木浪がツーツーから内角低め141キロ直球を見逃し三振。
代打・井上広大が外角ワンバウンドのスライダーで空振り三振。(三球三振)
近本がツーストライクから外角高め141キロ直球を打った浅いセンターフライ。
8回表
阪神のピッチャーは3番手の岩崎優に交代。
泉口がワンボールから真ん中139キロ直球を打ったセンターフライ。
代打・門脇がフルカウントまで粘って内角のスライダーで空振り三振。
丸がツーツーから内角直球で空振り三振。
8回裏
巨人のピッチャーは4番手のケラーに代わります。
中野がフルカウントになって内角148キロ直球を打ったセカンドゴロで、森下がフルカウントまで粘って外角153キロ直球を打った浅いライトフライでしたが、大山がフルカウントまで粘ってカーブが内角に外れ四球。
熊谷がワンワンから内角高め149キロ直球を打った浅い左寄りのセンターフライ。
9回表
阪神のピッチャーは4番手のハビー・ゲラになりました。
坂本勇人がツーストライクからやや外高めの156キロ直球を打った右寄りのライト前ヒット。
吉川尚輝がツーストライクから真ん中低めスライダーを打った浅いレフトフライ。
岡本和真がツーツーから内角低めスライダーを見逃し三振。
立岡がワンワンから内角スライダーを打った一塁線のファーストゴロで、大山がダイビングキャッチしてから1塁を踏んだアウト。
3対0で阪神が完封リレー勝ちでした!
勝利投手はジェレミー・ビーズリーで、2勝0敗0セーブ。
敗戦投手は赤星優志で、0勝5敗0セーブ。
セーブはハビー・ゲラについて、0勝2敗8セーブになりました。
ホームランは渡邉諒の1号ソロ(4回)のみです。
観客数42,608人 試合時間2時間37分
=== 戦評 ===
いつもは2点しか取れない阪神打線が、きょうは3点取りましたから、良い方かもしれません。
それくらい僕も弱気なこの頃ですが、早くもっと打てるようになって欲しいですね。
こちら先発投手のジェレミー・ビーズリーは、かなりスライダーが曲がるんでしょう。
しかも、大きい曲がりのスライダーから小さい曲がりのカットボールまで、数種類は投げ分けてるようです。
直球も150キロ以上は出ますが、これもナチュラルに少し動いているような話です。
今登板では、緊張していた前回登板とは違って落ち着いて投げていた印象でした。
制球も良くて、6イニングを89球で投げ、3被安打の無与四死球、7奪三振での無失点。
これで、彼は2軍のゲームを含めて40イニングを無失点なんですね。
7回から阪神側も継投策に入りましたが、2番手の石井大智、3番手の岩崎優はパーフェクトに3人ずつで抑えまして、4番手のハビー・ゲラも1被安打はありましたが、あとは抑えて無失点のまま終わりました。
きょうは与四死球が無かった阪神投手陣には、ほんまにみんなが頭が下がりますね。
むこう先発投手の赤星優志は、全体的には変化球が多彩で左右に投げ分けているとは解説されていたんですが、少し制球がイマイチなシーンがありました。
阪神側には2回裏に木浪聖也のライト線破るタイムリー2塁が出て1点を取ると、4回裏は渡邉諒が直球をしっかり打ったらしいレフトスタンドに入る大きいソロホームランが出て、もう1点を取り、2対0とします。(このホームランには渡邉本人も完璧な当たりとヒーローインタビューで自画自賛していました。)
5回表には代打が出まして、5回裏からは2番手投手・井上温大に交代でした。
ピッチャーの代わった5回裏も、1アウトから近本光司が内野安打で出塁をすれば、中野拓夢がバントで2塁に送って2アウト2塁のチャンスを作ります。
ここで、森下翔太が初球の高い球をセンター前タイムリーヒットにして、岡田彰布監督の采配がピタリと当たって3点目を取りましたね。
きょうはここで岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
デイリースポーツからの引用です。
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(テレビインタビューで)
-注目の打線は初回からヒット
「まあ久しぶり、久しぶりいうても一日だから。まあでもヒットはね、きょうは出ると思ったけど、ビーズリーがゲーム作ってくれたのでそれが大きかったですね」
-二回は木浪が先制打。
「なんていうか流れ的にね、きのうからの流れがあるので。先に一点とるというか、先制点も大きかったと思いますね」
-5番で起用した渡辺に一発が出た。
「いやいや、ホームラン久しぶりでしょ。なかなか見てなかった気がするので、まあね、もう前の広島のカードからなかなか点取れなかったんだけど、きのうも1-0だし、1点のあと2点ね。そのあともね、やっぱり3点あればちょっと楽なゲーム展開にできましたよね」
-ビーズリーはランナー出しても落ち着いていた。
「前回はね、結構、初回から飛ばしていたんだけど、きょうはブルペンから前回で1勝してるので、だいぶ気持ち的にも楽にブルペンから投げていたみたいなので、もう1イニングと思ったんですけど、あそこまで投げてくれたら十分ですね」
-4投手で完封。しかも無四球。
「ああそうですか。それはわからなかった。フォアボールはもう出さないと思っているから、あまりそこは気にしない」
-交流戦前の首位が確定した。
「いやあ、まだ試合数も3分の1ぐらいかな、今、明日で一度ね、リーグが終わるので、いい形でね。交流戦はどういう形になるか、やってみないとわからないと、今年は特にそう思うので。いい形で交流戦に入りたいですね」
-明日は才木が先発。
「いつも通り、普通に投げてもらいます」
(囲み取材で)
-3点あれば楽にと言っていた。5回は1死からバントでつないだ。
「今日もちょっと近本もな、1、2番がちょっと昨日からタイミング合わんかったみたいやけど、向こうもそら左当ててくるけど、2番までで3番から右になるんで、何とかセカンド送っとけばね。そら大きかったよ3点目は」
-森下は初回にヒット。球場の雰囲気も変わったか。
「いやいや、初回いうても、そうでもないんよ、おーん。あれはもう、初回からほんま怒ったんやけど。まあいろいろあったからな、初回からな」
-エンドランのところか。
「おーん、なあ。バット振らんと。エンドランというかな、バットな、あそこ簡単に見送ったからな」
-三回も森下の打席で走者を動かした。
「いやいや、このサインはこういうのと一回分からすために出したんや。打つだけじゃあかんからな3番いうのは。つなぎとかいろんな意味で、一番何でもできる打順でないとな、3番はな、後ろにもつなぐ打ち方せんとあかんし。そのへんやなあいつも打つだけじゃあかんからの」
-特に最近打ちたい、打ちたいというのが出ている。
「打てへんっていうの。打率見てみいよ。4回に1回打てへんねんで。そうやろ?おーん。なんかそれをつないだり、いろんな形でお前、3回に1回になったらお前、もっと打率も上がるわな」
-ビーズリーは安心して見ていられた。
「そうや。今日のはな。こないだやっぱり初先発で、初回から飛ばして力んでっていう形やったけど、今日はもうね、ボールスリーとかなるけどな、やっぱりストライク投げられるからな、やっぱりね」
-渡辺はいい当たりが出た。
「おーん。いやいや、そら今一番練習の時から調子いいのは渡辺やんか」
-昨日も渡辺は代打だったが、右投手に対しての内容がずっといい。
「ああ、いい。右なんかもう関係ないよ今はねえ。だから普通あんなところで代打出せへんけどな、ヒット欲しいからやっぱり調子のええやつで行ったんやけど、昨日もなあ」
-相手ピッチャーの右左に関係なく調子のいい選手を三塁で使っている。
「糸原もなあ、最初だけやったな、先発でいいの(笑い)。やっぱりちょっと代打向きなんかな、最近なんかあんまりちょっと内容良くないよな、スタートで行った時な。まあ、終盤に残しときたい選手やし、というのもあるしな」
-ビーズリーはこのまま先発で回ってくれたらありがたい。
「いやいやいや、そらまだ点取られてないもん。すごいやん、そんなん。なんか打ちづらいんやろな、バッター」
-前日の試合後は打線の奮起に期待していた。
「まあ奮起まではいかんなあ。明日もう1試合やな。あした点取ったら奮起って言えるなあ。
2006年のノーノー翌日も完封勝ちした。
「そら覚えてない。完封勝ちしてんの?あっそう。何点取ったん?」
-2点。
「今年の方がええやん(笑い)。」
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「3点あれば少し楽」やという岡田監督は、きょうは機嫌も良かったようですね。
1回裏の中野の盗塁死は、サインとしてはヒットエンドランやったんですね。
森下が振らないので、単独盗塁のように思っていました。
まあ、そら怒られて当然なんでしょう。
でも、その後はタイムリーなども打って、タダでは転ばなかった森下でした。
きょうはこのへんにしときましょう。
いつも読んでくださってありがとうございます。