また1点しか取れずに逆転された阪神 | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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2024年5月26日の阪神タイガースは、甲子園球場での読売巨人ジャイアンツとの試合でした。
きょうは安定感バツグンの才木浩人がこちらの先発で、むこうの先発投手が体調不良が原因で登板間隔が空いた菅野智之でしたが、どういう試合になったのか?
交流戦前の最後の試合になります。
さっそくスタメンから書いて行きましょう。

スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(右)森下 翔太
4番(一)大山 悠輔
5番(三)渡邉 諒
6番(左)ノイジー
7番(捕)梅野 隆太郎
8番(遊)木浪 聖也
9番(投)才木 浩人

きょうも5番がサード・渡邉諒、6番レフトがノイジーです。
キャッチャーは7番の梅野。


読売巨人ジャイアンツ
1番(右)丸 佳浩
2番(三)坂本 勇人
3番(二)吉川 尚輝
4番(一)岡本 和真
5番(左)長野 久義
6番(遊)泉口 友汰
7番(捕)小林 誠司
8番(中)萩尾 匡也
9番(投)菅野 智之

14時頃からプレイボールのデーゲームでした。
中継番組の解説は掛布雅之さんでした。
きょうは強めの浜風がずっと吹いていたと言うことです。


=== 試合経過 ===

1回表
先頭の丸が初球の外角高め148キロ直球を打った正面のショートゴロ。
坂本勇人はワンストライクから外角151キロ直球を打った速いファーストゴロ。
吉川尚輝がフルカウントになってやや内の高め151キロ直球を打ったセカンドゴロ。

1回裏
近本がツーツーから内角ボール球低めスライダーで空振り三振。
中野がワンワンからやや外の低めカットボールを打った右寄りのセンターフライ。
森下がフルカウントまで粘って内角高め直球を打った右寄りレフトフライ。

2回表
岡本和真がワンボールから外角直球を打ったライトフライ。
長野がフルカウントまで粘って内角147キロ直球を打った詰まったセンター前ポテンヒット。
泉口が初球の真ん中高め149キロ直球を打った一二塁間を強い打球で破るライト前ヒットで、1アウト1・2塁。
小林が初球の真ん中高め直球を打ったセカンドゴロで、4・6・3のダブルプレーでした。

2回裏
大山がワンツーから真ん中高め149キロ直球を打った正面のショートゴロ。
渡邉諒がフルカウントになって外角低めカットボールで空振り三振。
ノイジーがフルカウントまで粘って外角に直球が大きく外れた四球。
梅野がワンワンから外角スライダーを打った左寄りのセカンドライナーで、吉川がジャンピングキャッチ。

3回表
萩尾がフルカウントまで粘ってやや外の149キロ直球で空振り三振。
菅野がワンツーからの外角低いフォークで空振り三振。
丸がワンワンからやや外のやや高めフォークを打った二遊間をゴロで抜けたセンター前ヒット。
坂本勇人がワンストライクから真ん中のカーブを打った二遊間のセカンドゴロで、2塁にトスしてフォースアウト。

3回裏
木浪がワンワンから外角低めカーブを打ったセカンドゴロ。
才木がワンツーから真ん中低めスライダーを見逃し三振。
近本がツーツーから外角150キロ直球を打ったバウンド高めファーストゴロで、菅野が1塁ベースカバーして間一髪アウト。

4回表
吉川尚輝がワンツーから外角低めフォークで左寄りのセンターフライ。
岡本和真がツーツーから真ん中低めフォークを打ったレフト前ヒット。
長野がワンツーから外角低めスライダーを打ったサードゴロで、2塁送球フォースアウト、1塁転送はセーフ。
泉口の打席でワンストライクのカウントで投球前に長野が飛び出し、一二塁間に挟まれ、タッチアウト。

4回裏
中野がツーツーから真ん中カーブを打ったセンターフライ。
森下がワンストライクから真ん中高め直球を打った二遊間のセカンドゴロ。
大山がスリーワンからやや外の高め直球を打った大きなセンターフライ。

5回表
泉口がワンストライクから外角フォークを打った一二塁間のバウンド高いファーストゴロで、才木がベースカバーしてアウト。
小林がフルカウントまで粘って真ん中やや低め150キロ直球を打った浅いライトフライ。
萩尾がフルカウントまで粘って内角147キロ直球を見逃し三振。

5回裏
渡邉が初球の外角カットボールを打った浅いセンターフライ。
ノイジーがツーボールから真ん中147キロ直球を打ったライトフライ。
梅野がワンストライクから外角カットボールを打ったファーストゴロ。

6回表
菅野が粘ったワンツーから外角高め直球を見逃し三振。
丸がワンボールから真ん中スライダーを打ったレフトフライ。
坂本勇人がツーツーから外角高め直球を打ったバウンド高くて後にボテボテになったショート前のゴロで内野安打。
吉川尚輝がワンツーからやや内の高い148キロ直球を打ったレフト前ヒットで、2アウト1・2塁。
岡本和真がツーワンから外角149キロ直球を打ったライトへのライナー性フライ。

6回裏
木浪がワンワンから真ん中直球を打った風に戻された大きなライトフライ。
才木がワンワンから真ん中高め直球を打ったライトライナー。
近本がワンツーからやや内の低いフォークで空振り三振。

7回表
長野がツーツーからやや外の直球を打ったセカンドゴロ。
泉口がワンツーから真ん中低め直球を見逃し三振。
小林がフルカウントになって9球目の真ん中やや低め直球を打った左寄りのセンターフライ。

7回裏
中野がワンワンからやや外低めスライダーを打った左寄りのレフトフライ。
森下がツーボールから外角低め149キロ直球を打った右中間の2塁打。
大山がワンワンからやや外高めスライダーを打った三遊間強く破ったレフト前ヒット。
渡邉諒がツーワンから内角やや高めツーシームを打ったライト前タイムリーヒットで、1対0と阪神が先制してなおも1アウト1・2塁。
ここで巨人はピッチャーを交代、2番手の船迫大雅に交代。
ノイジーがスリーワンからやや内の直球を打った高く上がったセカンドへのインフィールドフライ。
梅野がフルカウントになってから1塁に代走・熊谷。
梅野は内角高めスライダーで見逃し三振。

8回表
サードには熊谷が入ります。
代打・立岡がワンワンから内角直球を打ったライト前ヒット。
代打・門脇がワンストライクから三塁側にバントで、1アウト2塁。
阪神はここでピッチャーを交代、2番手の桐敷拓馬になりました。
丸がツーワンから内角のツーシームを打った二遊間のセカンドゴロで、1塁送球アウトになって、2アウト3塁。
阪神はここでピッチャー交代、3番手の石井大智になりました。
坂本勇人がワンツーから内角低めフォークでサードゴロ。

8回裏
巨人のピッチャーは3番手の高梨雄平に交代。
センターは立岡。
木浪がツーツーから内角スライダーを打った一塁線のファーストゴロで、岡本が1塁にスライディングでタッチしてアウト。
代打・原口がツーツーから内角ボール気味スライダーを空振り三振。
近本がツーワンからやや内高め144キロ直球を打ったライト前ヒット。
中野がワンツーから内角高い直球を空振り三振。

9回表
阪神のピッチャーは4番手のハビー・ゲラになりました。
吉川尚輝がワンツーから外角低めカットボールを打ったセカンドゴロ。
岡本和真が初球の真ん中157キロ直球を捉えた左中間スタンドに入るソロホームランで、1対1の同点になりました。
長野がツーストライクから外角低めスライダーを打ったショートゴロ。
泉口がワンストライクからやや内のスライダーを打った浅いレフトフライ。

9回裏
巨人のピッチャーは4番手の西舘勇陽に交代。
森下がワンツーから内角やや低め155キロ直球を打った右寄りのレフトフライ。
大山がツーツーから真ん中カットボールを打ったサードゴロ。
熊谷がフルカウントまで粘って外角スライダーを見逃し三振。

10回表
阪神のピッチャーは5番手の岩崎優に交代。
小林がツーツーから真ん中チェンジアップを打った二遊間をゴロで抜けていくセンター前ヒットで出塁すると、代走は重信。
立岡が三塁側にバントを決めて、1アウト2塁。
代打・岸田がツーストライクから外角高め直球を打ったライト前ヒットで、1アウト1・3塁。
丸がワンボールから内角高めスライダーを打ったセンターへの犠牲フライで、1対2と巨人が逆転します。
ここで阪神はピッチャーを交代、6番手になる漆原大晟になりました。
坂本勇人が初球の外角やや低め148キロ直球を打ったセカンドゴロでした。

10回裏
巨人のピッチャーは5番手のバルドナードに交代。
ノイジーがワンボールから外角高めチェンジアップを打ったショートゴロ。
梅野がフルカウントまで粘って外角やや高め直球を打ったセカンドライナーで、吉川がジャンピングキャッチ。
木浪がワンボールから真ん中高め153キロ直球を打ったセンター前ヒットで出ると、代走は植田。
代打ミエセスがフルカウントまで粘って右中間のセンターフライ。



1対2で阪神が逆転負けでした。

勝利投手は西舘勇陽で、1勝2敗0セーブ。
敗戦投手は岩崎優で、2勝2敗8セーブ。
セーブはバルドナードについて、1勝0敗4セーブになりました。

ホームランは岡本和真の9号ソロ(9回)のみでした。

観客数42,613人 試合時間3時間7分


=== 戦評 ===

試合終盤の7回裏に1点だけ取ってリードした阪神でしたが、9回表に追いつかれ、10回表に勝ち越されて逆転されて負けたという試合でした。
やはり、きょうも1点しか取れなかった阪神打線が、あまりにも点を取らなさすぎますね。
ここまでずっと頑張ってきている投手陣を責めるだけでは、どうしようもない感じがします。


こちら先発投手の
才木浩人は、きょうも力のあるキレの良い直球を投げていました。
テンポが良く、変化球も含めた制球もまあまあでした
ので、
要所は抑えていました。
結局、7と1/3イニングを106球で投げ、7被安打の無与四死球、5奪三振での無失点。
好投しましたが、9回になって後続の投手が打たれたので、勝ち投手にはなれませんでした。

きょうは9回表になって、4番手の
ハビー・ゲラ岡本和真に捉えられました。
初球の真ん中157キロ直球を打たれ、左中間のスタンドまで持って行かれるソロホームランで、1対1と追いつかれます。

4番の岡本に対して初球の入り方が悪すぎましたね。

10回表も5番手の岩崎優巨人打線に捕まって、1失点。
1対2と勝ち越され、負け投手になっています。
きょうは球の走り具合が悪かったですかね。
まあ、1対0で勝ち続けるのはやはり難しいと言うところですね。
年間ずっと投げていると、不意の不調はあるもんです。
打線がもうちょっと奮起しないとしょうがないです。

 

 

 

 

 

 



むこう先発投手の菅野智之は、制球が良かったですね。
スライダー系のキレが良く、直球にもまあまあ力もあるので、打線の調子の悪さもあるせいか、なかなか打てなかったです。
7回裏の1アウトまで阪神打線はヒットがありませんでしたね。
しかし、その7回裏になって阪神は森下翔太、大山悠輔、渡邉諒が3連打を浴びせて、1点を取ります。
ここで阿部慎之助監督はたまらず菅野を交代させました。
ただ、ここで攻撃が止まってしまうのが今季の阪神ですね。
以降、10回裏まで1点も追加することができず、負けたという展開になりました。



きょうはここで
岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
デイリースポーツからの引用です。

=======

-後ろの投手より打線か。

「打線よ、そんなもん。何にもせえへんのやもんなあ」

-各自が考えて。

「まあなあ、初めてのピッチャーちゃうからなあ」

-(菅野に)3回で30球を投げさせて中盤からという感じに見えた。

「いやあそうでもないわ」

-6回の攻撃の前に円陣を組んだ。

「なんにもせえへんから、俺が言うたんやで。こんなんやってたら、またやられるでって」

-円陣は好きじゃない。

「ああ。でもおまえ、同じことばっかり繰り返しているわけやから」

-状態とかそういう問題ではない。

「ないよ、そうじゃないよ。きれいなヒットなんかでえへんで」

-打席での考え方で思うところは

「そらあるよ、いっぱい」

-才木は粘った。

「粘った、粘った。もう十分よ。1点じゃのお。1-0で勝とうと思う方が間違いよ。ピッチャーもたんよ。あんなんしとったら。それをバッターが分かるかどうかやろうな」

-4月は楽な展開で投げさせたいと言っていたが点取れないことがしわ寄せに

「まず点を取るよりヒットを打つことよ。そらこんなんで勝ったらあかんということやろ。失礼やいうことよ」

-野球の神様が…

「野球の神様、そんなん知らんけど。そういうことやろ。勝っただけで終わってしまうからのお、野手の方は。毎日やから、ピッチャーは。中6とかでなんとか0点に抑えようと思って投げとるわけやから。そらもう打つ方があまりにも酷すぎるよな。これから交流戦やから余計やで。真っ直ぐが打てんから。もうちょっと考えなあかんわな。だからパ・リーグのピッチャーなんかこれからな、強いストレートくるよ。もっと点入らんわ、交流戦なったらな、今の状態じゃな」

-頭痛い

「頭痛いって、お前(笑い)。打席にいくのも選手やねんから、なんぼ言うてもしゃあないやん。真っすぐ遅れるんやから。そら水口もミーティングで前行って打ってって言うてるけど、誰1人前行って打ってないやろ」

-やろうと思ってもできない

「技術がないんやろな。まあ、差されるのはずーっとやんか。ずーっと速いボール打てんみたいやな」

-変化球を空振りするのが嫌なのか

「いや、知らん。それはお前、個々の選手の感覚やろ。およげ言うてんのにな」

-交流戦前できれいに勝っておきたかった

「きれにって言うかお前今日の1-0で勝ってそれがきれいかどうかわからんで。勝ち負けだけでやったら、そら勝っとくのに越したことはないけど、やっぱりこんな勝ちばっかりな。わからんかな、そらバッター陣はな。こんな点な、点言うかヒットが出ないってお前」

-ここまでの戦い。

「まぁ(貯金)6いうてもそんな…。そら不思議よ、はっきりいうて。そやろ?数字見たら不思議やんか」

-後ろもたまには打たれる。

「いや、そら打たれるよぉ。そんな1年間打たれんことはないわけやからなぁ。まぁ岩崎はちょっとボールいってない、調子悪いなぁ。こないだ広島ぐらいからなぁ。だらも今日は9回は最初からゲラのつもりやったけどなぁ。不用意やったよなぁ、初球がなぁ。もっと丁寧に入っとけばっていうのがあるけど。でも、いつもいつも1点差で投げとってそれは、もう言うのが酷よ、はっきりいうて。そんなんもう、なぁ。昨日の3点ぐらいあればな、まだな、楽に投げれるけどお前、毎試合毎試合こういう展開じゃお前、そら交流戦で点入らんぞ。ほんま入らんよ」

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岡田監督も、我々同様の心配をしてるんですね。
こんなことでは、交流戦は勝たれへんよと。

ほんまに打ちませんし、勝っても投手がよく抑えたからという試合がほとんどですから。
あまりにも打てないのがひどすぎますから、今後どう考えるんでしょう?


今、貯金が6で、首位にいるのが不思議やと、岡田監督までも口にしてますね。
我々はずっと前からそう言い続けていますが。

3点くらい取らないと、たとえ勝っても打線としては格好がついてないと僕らも想いますし、良くないですよね。


きょうはこのへんにしときましょうか。

いつも読んでくださってありがとうございます。