かろうじて逆転勝利の阪神は、才木がよくやりました! | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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20年以上ネットで発信し続ける大阪の阪神ファンが、ずっと観てるが故の分析をし、試合結果などの事実から、野球を観る上でのヒントをお伝えし、話し合います。

2024年4月14日の阪神タイガースは、バンテリンドーム ナゴヤでの中日ドラゴンズとの試合でした。
まあしかし、クリーンアップが全然打てない阪神。
僕としてはこれは、1年目の岡田阪神に起こるのではないかと恐れていたことでした。
それが、1年目であまり起こらず、2年目の開幕時期からいきなり起こるという妙なことになってきました。

野球というのはチームプレーですし、クリーンアップというのは極めて攻撃において重要な部分ですので、他がうまく行っていても、そこだけうまく行っていなければ、全体もうまく行かなくなるようなことが起こってきます。
今、阪神に起こっていることを説明するとすれば、おおむねそういう感じですね。

これをどうやって解決し、克服していくのか?
岡田彰布監督はどう考えているのか?

さて、きょうのスタメンから書いて行きましょう。

スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(遊)木浪 聖也
2番(捕)梅野 隆太郎
3番(中)近本 光司
4番(三)佐藤 輝明
5番(一)大山 悠輔
6番(左)前川 右京
7番(右)森下 翔太
8番(二)中野 拓夢
9番(投)才木 浩人

驚いたことに、だいぶ打順が変わりましたね。
4番に佐藤輝が入り、大山は5番に下がるなどしています。


中日ドラゴンズ
1番(左)大島 洋平
2番(二)田中 幹也
3番(三)高橋 周平
4番(一)中田 翔
5番(右)細川 成也
6番(中)上林 誠知
7番(捕)木下 拓哉
8番(遊)山本 泰寛
9番(投)梅津 晃大

13時30分頃からプレイボールのデーゲームでした。
中継番組の解説は広澤克実さんです。


=== 試合経過 ===

1回表
木浪が初球の真ん中高め直球を打った一二塁間のセカンドゴロで、セカンドがダイビングキャッチして1塁送球アウト。
梅野がワンツーから外角ワンバウンドのスライダーを空振り三振。
近本がワンツーから外角低いフォークで空振り三振。

1回裏
大島がツーツーからのやや外のやや高めフォークを打ったセカンドゴロ。
田中幹也がワンワンからやや外の高めスライダーを打ったレフトフライ。
高橋周平がフルカウントになって9球目の外角152キロ直球を打ったショートライナー。

2回表
佐藤輝がワンツーから外角151キロ直球を打った三遊間のショートゴロ。
大山がフルカウントからの四球を選んで出塁すると、前川がツーワンから内角150キロ直球を打った二遊間のセカンドゴロダブルプレー。田中が2塁にバックトスしました。

2回裏
中田がワンボールから外角やや低め149キロ直球を打ったショートゴロ。
細川がワンストライクから真ん中低め直球を打った一二塁間をゴロ破るライト前ヒット。
上林がツーツーから真ん中低め151キロ直球を打った二遊間のセカンドゴロで、2塁にトスしてフォースアウト、1塁転送はセーフ。
木下拓哉がツーボールからやや外の低め148キロ直球を打ったレフト前ヒットで、2アウト1・2塁。
山本泰寛がワンツーから真ん中低めフォークを打った三遊間破るレフト前タイムリーヒットで0対1と先制されますが、1塁走者が3塁に行こうとして二三塁間に挟まれタッチアウト。

3回表
森下がツーツーから外角高い直球を空振り三振でしたが、中野がワンストライクから真ん中低いスライダーを打ったレフト前ポテンヒット。
才木がツーワンから一塁側にバントして、ピッチャーが拾って1塁送球アウトで、2アウト2塁とすると、木浪がストレートの四球で、2アウト1・2塁となります。
梅野がツーワンから真ん中低め146キロ直球を打ったピッチャーの足もとを抜いたセンター前タイムリーヒットで、1対1の同点とし、なおも2アウト1・2塁。
近本が初球の真ん中やや高め141キロ直球を当てただけの二遊間のショートゴロで、2塁を踏んでフォースアウト。

3回裏
梅津がワンツーから内角低めフォークで空振り三振。
大島がスリーワンから真ん中高い直球を打った深いセカンドフライ。
田中がスリーボールからフルカウントになって9球目の外角高めスライダーで見逃し三振。

4回表
佐藤輝がツーツーから内角高め直球を打った浅めレフトフライで、大山が初球の真ん中高い直球を打った深い二遊間のショートフライ。
前川がストレートの四球でしたが、森下がツーツーからの内角高めフォークを見逃し三振。

4回裏
高橋周平がワンツーから真ん中高い直球を打った左寄りのセカンドゴロ。
中田がフルカウントまで粘って外角やや低め直球を打ったセカンドゴロ。
細川がフルカウントまで粘って真ん中低いスライダーを見送って四球でしたが、上林がツーストライクから内角やや低め148キロ直球を打った左寄りのライトフライ。

5回表
中野がワンツーから内角高め直球を空振り三振。
才木がツーツーから外角148キロ直球を見逃し三振。
木浪がワンツーから外角ボール球高めフォークを空振り三振。

5回裏
木下がフルカウントまで粘って真ん中高め147キロ直球を打った左中間のセンターフライ。
山本がワンワンから真ん中高め148キロ直球を打った右寄りの大きいライトフライ。
梅津がツーツーから外角直球を打ったセカンドライナー。

6回表
梅野がワンツーから内角高めフォークを見逃し三振。
近本がスリーワンから外角149キロ直球を打った速いセカンドゴロ。
佐藤輝がワンツーから内角ワンバウンドのスライダーで空振り三振。

6回裏
大島がワンワンからやや外のフォークを打ったセカンドゴロ。
田中がワンストライクから内角のスライダーを打ったレフトライナー。
高橋周平がツーツーからの内角カーブを空振り三振。

7回表
大山がワンツーから外角低めスライダーを打った三塁線のサードゴロで、ワンバウンド送球もアウト。
前川が初球の真ん中直球を打ったライト線破る2塁打!
森下がツーワンからの内角高め147キロ直球を打ち上げたバックネットのスレスレのキャッチャーファウルフライ。
中野が初球の真ん中やや低めフォークを打った右中間の浅いところに落ちたライト前ポテンタイムリーヒットで、2対1と阪神が勝ち越します。
才木はワンツーから内角146キロ直球に見逃し三振。

7回裏
中田が初球の外角高め148キロ直球を打った右中間破る2塁打。
細川がワンボールから外角スライダーを打った前進して捕ったレフトフライ。
上林がワンワンから外角高めカーブを打ったライン際のレフトファウルフライ。
木下がツーツーから真ん中低いフォークを打ったサードゴロですが、1塁にワンバウンド送球するも、ファーストミットから1度ボールが飛び出して取り直してセーフの判定。
阪神側がリクエストしてビデオ検証するも判定は覆らず。
記録は佐藤輝の悪送球。
2アウト1・3塁で、山本がツーツーから外角直球を空振り三振。

8回表
木浪がワンツーから内角ワンバウンドのフォークで空振り三振。
梅野もワンツーから内角低いフォークで空振り三振。
近本がフルカウントまで粘って外角スライダーを空振り三振。

8回裏
阪神のピッチャーは2番手の岩崎優に交代。
代打カリステがツーツーから8球目の外角低めチェンジアップを打った二遊間のショートゴロ。(走塁中、カリステのヘルメットが脱げて、大山に当たった。)
大島がワンボールから内角高め135キロ直球を打ったセカンドライナー。
田中がワンツーから真ん中に行ったチェンジアップを打ったレフト線破る2塁打。
高橋周平がワンストライクから真ん中やや高めスライダーを打った大きなセンターフライ。

9回表
中日のピッチャーは2番手の勝野昌慶になりました。
佐藤輝がワンツーから内角高め直球を打ったライナー性ライトフライ。
大山が外角低め154キロ直球を見逃し三振。(三球三振)
前川が粘ったツーツーから外角ワンバウンドのフォークで空振り三振。

9回裏
阪神のピッチャーは3番手のハビー・ゲラに交代。
レフトは植田になりました。
中田がツーワンから外角やや低め直球を打った大きなセンターフライ。
細川が外角高い直球を空振り三振。(三球三振)
上林が内角低いスライダーをハーフスイングの空振り三振。(三球三振)



2対1で阪神がかろうじての逃げ切り勝ちでした!

勝利投手は才木浩人で、1勝1敗0セーブ。
敗戦投手は梅津晃大で、0勝2敗0セーブ。
セーブはハビー・ゲラについて、0勝1敗2セーブとなりました。

ホームランはありませんでした。

観客数36,220人 試合時間2時間37分

=== 戦評 ===

きょう勝って3連敗で自身の連敗を止め、中日の連勝も6連勝で止めた阪神でした。
岡田彰布監督が通算484勝になって、阪神では2位の吉田義男監督と並んだゲームとなりましたね。
もう勝因は7回表の中野拓夢の勝ち越しタイムリーが奇跡的に右中間の浅いところに落ちたこと(苦笑)と、もちろん才木浩人のピッチングでしょう。


こちら先発投手の
才木浩人球威がありまして、変化球などの制球もまずまずでした。
2回裏に元阪神の山本泰寛にきょうもやられてタイムリーヒットを打たれ、1失点してしまいましたが、その後は次第に安定して行ったかもしれません。
中盤くらいからは変化球が増えたのですが、そこはきょうタイムリーヒットも打っている梅野隆太郎のリードが冴えていたのか、しっかり抑えていました。
7イニングを116球で投げ4被安打の1与四球・無与死球、4奪三振での1失点。
 

 

 

 

 

 

 



むこう先発投手の梅津晃大は、かなり球威のある感じで、才木と同じくらいかそれ以上でした。
非常に腕が振れていました。

13個と三振をたくさん取られましたが、そのせいで球数は少しだけ多めになってます。
負け投手にはなりましたが、阪神打線はチームで4安打しかできず、8イニングを大崩れせず投げ切ってましたね。
ピッチャーとして悔やまれるのは、7回表に前川右京に1アウトから2塁打を打たれたことと、3回表に梅野にタイムリーを打たれたことくらいでしょう。

才木と梅津は似たようなタイプで、同じようにトミー・ジョン手術をやっていると言うこともあり、今後も刺激し合うような感じなのかなと思います。

で、打線を大幅に組み替えて臨んだきょうの試合やったわけですが、スポニチによりますと、各選手は次のようなコメントをしていたそうです。

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 1番(遊)木浪=別にやることは変わらない。1番だから、という思いはなかった。

 2番(捕)梅野=きょうみたいなことは(今後も)なきにしもあらずなので、対応できるようにやっていきたい。

 4番(三)佐藤輝=別に何の変化もない。いつもと変わらない。

 5番(一)大山=打順は変わりましたけど、試合に出ている以上は準備をして一試合一試合やるだけ。

 7番(右)森下=チームが勝てば次につながる。(不調は)切り替えてやるしかないんじゃないですかね。

 8番(二)中野=打順がどうであれ、自分のやるべきことは変わらない。なかなかうまくいかない打席が続いていたので、気分転換になったと思う。

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3番・近本光司と6番・前川右京のコメントはこれにはないみたいですが、それぞれが「らしい」コメントをしていますね。
たぶん、選手に刺激を与える為に岡田監督もやっているのやと思いますが、勝ったとは言え、2点しか取れませんでしたから、大成功というもんでもないのでしょう。
それでも、きょうヒットを打った中野前川梅野はよくやりました。


きょうはこのへんにしときましょう。

いつも読んでくださってありがとうございます。