主力に当たりが出だした阪神!門別・茨木はまあまあでした | 暴れ犬・二郎の阪神タイガース観察日記 ある大阪の阪神ファンの記録

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2024年3月2日の阪神タイガースは、札幌ドームでの北海道日本ハムファイターズとのオープン戦でした。
日本列島のこの時期は寒さが試合に影響したりしますが、きょうはドームですので、寒さは関係ないでしょう。
レギュラーメンバーもスタメンに登場するやろうとか、新聞には書いてあったんですが、実際にはどうなったか?
さっそくスタメンから書いて行きましょう。

スターティングメンバー
阪神タイガース

1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(左)前川 右京
4番(一)大山 悠輔
5番(三)佐藤 輝明
6番(右)森下 翔太
7番(指)糸原 健斗
8番(遊)木浪 聖也
9番(捕)坂本 誠志郎
先発投手 門別 啓人

門別が北海道で凱旋登板ということですね。
3番に前川が入り、森下は6番に。
指名打者が7番の糸原で9番がキャッチャーの坂本です。


北海道日本ハムファイターズ
1番(二)細川 凌平
2番(左)今川 優馬
3番(三)阪口 樂
4番(右)水谷 瞬
5番(中)淺間 大基
6番(指)江越 大賀
7番(捕)田宮 裕涼
8番(一)福田 光輝
9番(遊)中島 卓也
先発投手 バーヘイゲン

6番指名打者として江越大賀の姿が見えますね。

15時頃からプレイボールのデイゲームですね。
中継番組の解説は金村曉さんでした。


=== 試合経過 ===

1回表
先頭の近本がワンツーから外角に逃げていくチェンジアップで空振り三振。
中野がワンストライクから内角低めカーブを打った右中間の浅めセンターフライ。
前川がツーツーからのやや外のカーブを打った速めのゴロのセカンドゴロ。

1回裏
先頭の細川がワンツーから外角直球を見逃し三振。
今川がワンボールから高め直球を打ち上げた深いライン上のファーストフライ。
阪口が外角低いスライダーを空振り三振。(三球三振)

2回表
大山が外角ナックルカーブ系で空振り三振。(三球三振)
佐藤輝がツーストライクから真ん中チェンジアップを打ったレフトフライ。
森下がワンボールから外角直球を打った右中間のライトフライ。

2回裏
水谷がフルカウントから外角直球が外れて四球。
淺間がワンストライクから外角直球を打ったバウンド高めセカンドゴロで、2塁送球フォースアウト、1塁送球セーフ。
江越がツーワンからのヒットエンドランでファウルの直後のツーツーで、内角高め直球を空振り三振やが淺間が盗塁成功。
2アウト2塁で、田宮がワンツーからのやや内の直球を詰まって打ったレフト前タイムリーヒットで、送球間に2塁に行こうとするも、送球されて挟まれタッチアウト。

3回表
糸原がワンストライクからやや外のやや低めカーブを打ったライト前ヒットで出ますと、木浪が三遊間のショートゴロですが、2塁になんとかワンバウンド送球、間一髪フォースアウトのみの好プレー。
1アウト1塁で、坂本がスリーワンからの四球。
(きょうのバーヘイゲンは走者が出てから制球が悪くなる。)
1アウト1・2塁で、近本が内角低めチェンジアップを空振り三振。(三球三振)
中野がフルカウントになって内角やや高めスライダーを打ったライトの右に落ちる2点タイムリー2塁打で、2対1と逆転。
さらに前川がストレートの四球で、2アウト1・2塁になると、大山がツーツーから外角低め直球を見逃し三振。

3回裏
福田がワンワンからやや内やや高め直球を打った三遊間の浅いサードフライ。
中島はツーストライクから内角やや低め直球をサードゴロ。
細川がワンワンから内角高めツーシームを打ち上げた深めセカンドフライ。

4回表
日本ハムのピッチャーは2番手の宮西尚生に交代。
佐藤輝がワンボールからの内角高め直球を打ったライン際のレフトファウルフライのあと、森下が粘ったフルカウントから10球目の外角直球を打った右中間の大きめライトフライ。
糸原がフルカウントになって外角に大きく直球が外れて四球。
木浪がフルカウントまで粘ってやや外の低め直球を打った一二塁間破るライト前ヒットで、ランエンドヒットが掛かっていたので、2アウト1・3塁。
坂本ワンストライクから真ん中低め直球を打ったゆるめセカンドゴロ。

4回裏
先頭の今川がツーツーから外角高め直球を打ったセンターフェンス直撃の2塁打で、阪神はピンチになりますが、阪口が外角ワンバウンドのスライダーで空振り三振。(三球三振)
水谷がスリーワンからチェンジアップが外れて四球で、1アウト1・2塁。
淺間がフルカウントまで粘って外角の直球を打ったレフトライナー。
江越もツーツーからの真ん中高めチェンジアップを打ったレフトライナーでこの回は無失点でチェンジ。

5回表
日本ハムのピッチャーは3番手の玉井大翔に交代。
近本がツーツーから内角高め直球を打ったセカンドの頭上をライナーで越えたセンター前ヒットででますと、中野がツーツーからの内角のカットボールを打ち上げたキャッチャーファウルフライ。
前川がツーツーから外角高め直球を打った強めファーストゴロでダブルプレー。

5回裏
阪神のピッチャーは2番手の漆原大晟に交代。
田宮がワンストライクからやや外の直球を打った左中間のセンターフライで、福田が真ん中のフォークで空振り三振。(三球三振)
中島が初球の外角やや低め直球を打ったセンターまで抜けたヒットで出ると、細川の打席で中島が盗塁成功。
細川がフルカウントまで粘って真ん中低めフォークを打ったライト前タイムリーヒットで、2対2の同点ですが、細川はホーム送球間に2塁に行こうとして2塁送球タッチアウト。

6回表
日本ハムのピッチャーは4番手の加藤貴之となります。
大山がワンツーからやや外の低い直球を打った左中間のセンターフライで、ランニングキャッチされます。
佐藤輝がワンワンから真ん中やや低め直球を打ったセンターフェンス直撃の2塁打でチャンスになりますが、森下がツーストライクから内角高めちょっきゅを打った深いファーストフライで、佐藤輝がタッチアップして2アウト3塁にします。
代打・原口が初球の真ん中直球を打った左寄りのライトライナー。

6回裏
阪神のピッチャーは3番手の茨木秀俊に交代。
今川がやや外の低いスライダーを空振り三振。(三球三振)
代打・野村佑希はバウンド高い二遊間のセカンドゴロで、バウンドしたジャンピングスローで間一髪アウト。
水谷がワンツーから外角低め直球で見逃し三振。

7回表
先頭の木浪が粘ったツーツーから8球目の真ん中高めカットボールを打ったセカンドゴロで、続く坂本がワンストライクから内角低めカーブをレフト線フェンス直撃のシングルヒットで、ファウルと思ったか、ゆっくり走っていた。代走は植田。
近本がワンツーからの外角のカットボールを打った左中間のレフト前ヒットで、1アウト1・2塁。
中野はツーツーから真ん中の直球を空振り三振。
ミエセスがワンワンからのやや内カットボールを打った左中間のセンターフライ。

7回裏
守備がかなり代わります。
レフトはミエセス、センター植田、キャッチャーが榮枝。
淺間がセンターまでゴロで抜けるヒットで出塁すると、江越がフルカウントまで粘ってクイックで投げた引っかかった直球を見送って四球。
清水がワンワンからの外角直球をバスターエンドランが掛かっていたのに空振りして、3塁送球タッチアウトで、1アウト2塁。
結局、清水はフルカウントからの外角低め直球を打ったセカンドゴロで、2アウト3塁でしたが、代打・郡司がスリーワンから抜けたチェンジアップがヘルメットをかすったらしい死球。
2アウト1・3塁で、郡もスリーワンから直球が外角に外れて四球で、2アウト満塁。
細川がワンワンから外角高め直球を打ったライトライナー。

8回表
日本ハムも守備がだいぶ交代。
先頭の大山がワンストライクから外角高め直球を打った大きなライトフライ。
佐藤輝がツーワンから外角のカットボールを打ったショートゴロ。(シフトが右に寄っていました。)
森下がツーボールからの外角高め直球を打った深いセカンドフライ。

8回裏
阪神のピッチャーは4番手の石井大智となりました。
サード熊谷、ファーストは小野寺。
先頭の今川がワンワンからの真ん中低めフォークを打った左中間のレフトフライでしたが、野村が初球の外角直球を打ったライト森下ががスライディングしてショートバウンドで捕ったようなライト前ヒット。
水谷がツーワンから内角直球を打ったフェンス前の浅いファーストファウルフライ。
淺間が初球の外角直球を打ったレフトの前に落ちてミエセスがはじいたレフト前ヒットとエラーで、2対3にされます。
なおも2アウト2塁で、江越の打席でワンバウンドの暴投があって、2アウト3塁になりますが、江越はワンツーからのやや内の高い直球を空振り三振でした。

9回表
ピッチャーは杉浦稔大に交代。
原口がワンツーから内角低いフォークで空振り三振。
木浪がフルカウントまで粘って13球目の真ん中高め直球を打ったライトライナー。
植田がツーツーからの真ん中低いフォークを打った左寄りのセカンドライナー。



2対3で阪神が負けました。

勝利投手は加藤貴之で、1勝0敗0セーブ。
敗戦投手は石井大智で、0勝1敗0セーブ。
セーブは杉浦稔大について、0勝0敗1セーブ。

ホームランはありませんでした。

観客数12,937人 試合時間は2時間51分



=== 戦評 ===

これでオープン戦では4連敗となって、まだ勝ち星の無いことになる阪神でした。
内容的にはそんなに気にすることも無いのでしょう。
打線の主力にもヒットが出ていますし、このくらいの時期はあんまり打てても、相手のピッチャーがかなり悪いだけですので、安心できるというもんでも無いですから。

きょうのゲームはスピードガンの調整がうまく行ってないのか、前半くらいまではピッチャーがそこそこ良い球を投げても、表示が140キロ前後とかでした。
終盤くらいには、直っていたかなと思いますが。


こちらの先発投手・
門別啓人4イニングを59球で投げて2被安打の2与四球・無与死球、4奪三振での1失点。
2回裏に盗塁を許した後、決めに行ったところを逆球を投げてしまいタイムリーヒットにされたのがありましたが、4回裏の先頭打者に2塁打を打たれてからのピンチは、高卒2年目とは思えない落ち着きで切り抜けていました。
ちょっと良いところを狙いすぎかなと解説されていましたが、まずまずの4イニングなんでしょう。

2番手の
漆原大晟はちょっと甘めにストレートが行ったのと、ちょっと変化球が低くなかったのがあって、2被安打の無与四死球、1奪三振での1失点。
盗塁を許しています。

3番手の
茨木秀俊も北海道出身で凱旋登板でしたが、1イニング目は三者凡退でしたが、2イニング目に抜けていたチェンジアップを多投して四球2つと死球もあって、2アウト満塁になります。
結果を欲しがりすぎたんやないかと解説された榮枝裕貴のリードも確かに考えものでしたが、ただ、なんとか抑えていました。

2イニングを投げ、1被安打の2与四球・1与死球、2奪三振での無失点。

4番手の
石井大智のときに、ミエセスのレフト前ポテンヒットを派手にはじくエラーがあって、1失点していました。
まあ、本番で終盤に1点を争う状況で、ミエセスがレフトを守ることはあまり無いと思いますので、そんなに1点差で負けたことを競り負けたとか言って悔しがることもないでしょう。
あくまでオープン戦ですので、用兵もオープン戦の独特な理由があります。
 

 

 

 

 



打つ方はそれでもチームで7本のヒットがありました。
良かったのは、近本光司が4打席あっての2安打、中野拓夢が4打席あって2塁打が1本あっての1安打1打点と、彼らあたりに当たりが出てきたことでしょう。

きょうは8番に戻っている木浪聖也も4打席もらえて1安打。
坂本誠志郎もレフト線のフェンス直撃のシングルヒットがありましたか。


佐藤輝明にもセンターフェンス直撃の2塁打が1本あって、4打席の1安打。
日刊スポーツによりますと、本人は2塁打については「少し詰まっていた。イメージ通りではないけど、そういう日もあるかな」と落ち着いた口ぶりであったそうです。
打球方向も悪くは無いと、わりと納得顔でした。

ただ、
大山悠輔のあたりは4打席を2三振での無安打。
森下翔太もフライアウトばかりの4打席無安打。

あと、3番をきょうは打った前川右京3打席で1四球のみのあとは凡退。
まあ、
僕も素人なので大山の打撃はそんなにわかりませんが、今はまだ調整中なんでしょう。

ともかく総じたら打線は少し当たりが出てきた感じはあります。
特に主力の多くにヒットがあったのは良かったでしょう。


守備の方は、2度、外野からのホームへの送球カットプレーがあって、失点しはしましたが2塁に行こうとする走者をタッチアウトにしてました。
これは打たれた場合でも、よく守っていたと思います。

走塁では、
6回表に佐藤輝明が森下のファーストファウルフライで2塁から3塁へタッチアップした好走塁がありましたよね。
ファーストがむこう向きで捕っていたので、態勢が悪かったために行けたのでしょう。
これもまあまあでした。


さて、ここで
岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
デイリースポーツからの引用です。

=======

 -門別は判定も辛い中

「なあ。ボールなん?あれ、審判。なんかお前、高いのとったり、お前、ベンチから見とったら分からへんけどな。入ってるやろ、なあ。構えたところ投げてるのに」

 -そんな中でもきっちりまとめた

 「きょうはあんまり。スピードガン見てもあんまり出てなかったもんな。そんな、なあ、(球が)走ってないようには見えへんかったけどな。きっちり投げとったように見えたけど、なんか出てなかったな、数字も。それで、構えたところいっても、ボールボールいうから、ええって思って見とったけど」

 -監督から見れば投球は上々

 「まあ普通やろ。悪い方やったくらいちゃうか。フォアボールも2つも出しとったしな。インコースはボールなんか。全然俺らはわからへんから。ストライクっていう審判もおるからなあ。初めて顔を見た審判やったけど、交代言うてもわからへんかった」

 -戦力として使える

 「いやいや、戦力として使えるって言うたやんか。だから感覚の問題で投げさせるんやから」

 -今後は1軍で帯同か

 「いやいや、だから今後って次、パ・リーグって言うたやん。甲子園ではないって昨日かおととい言うたやん、なんでそんなん繰り返すんよ」

 -そのまましばらくファームの方で

 「違う、こっち(1軍)やんか、なんでファームで。いやだって、今日投げたらお前、5日6日投げへんやんか。そういうことを言うてんねん」

 -門別のような投手がいると昨年のローテ投手にプレッシャーにもなる。「保険」という言い方は適切ではないかもしれないが

 「いやいや、だから保険というか、だから1年間の戦力って言うてるやんか。だからそれやったら8人、9人いるわけやから先発は。だから誰が6人先発、開幕から6人誰になるか分からへんけど、去年でもそうやんか、おーん、伊藤が外れた時にそこに入れてな、おーん、そういう形になったわけやから。別におまえ、開幕からのどこで投げるいう問題やなしに、今年1年の先発としての1軍戦力になるって何回も言ってるやんか。開幕の6人に入る入らんはこっちが決めることであって、言う必要はないからな」

 -昨年の村上は中継ぎからだった

 「村上に関しては中もできそうな感じだったからな、門別は若いし、先発で育てなあかんのちゃう。先発やろ」

=======

審判もオープン戦ですから、調整中なんでしょうか?

それと、一応解説しておきますが、
門別は期待されている若手なんですが、阪神には実績のある先発ピッチャーが大勢いるので、6人で回す先発ローテーションには入れないと言われています。
誰か不調者や故障者が出た時点で、やっとローテに入れる立場なんですね。
投手の層だけはほんまにえげつなく厚いので、仕方無いみたいです。

先発ローテーションの6人とは、村上頌樹、大竹耕太郎、青柳晃洋、伊藤将司、西勇輝、才木浩人くらいなんでしょう。
その立場を下から狙うのは、門別の他に、ジェレミー・ビーズリー及川雅貴西純矢秋山拓巳くらいなのかなと思います。
他にもいますし、
シーズン中には髙橋浩人も出てきたりとかありそうなんで、ほんまにピッチングスタッフは先発投手だけを見ても豊富ですね。


さて、きょうはこのへんにしときましょう。

いつも読んでくださってありがとうございます。