試合を見てみると、酷い選手もいるが、やはりホームの空気が作用したのか、岡崎は良い動きをしていた。


岡崎の良いところって何だと思う?と聞かれるが、こう答える。

『総じて高めになりつつあるが、突出した能力はない。ただ、絶対的な基礎力が歴代のFWの誰よりもある。』


体自身も柔らかいのだろう、3点目は難しいと思うが、よく決めた。上がっている最中の足に当たったら、吹かしてしまうようなこぼれ球だったはず。


動き出しが良いと評価されるが、同じアピールポイントであろう、大久保のプレーと比較して、トラップの精度がぜんぜん違う。岡崎はフリーなら本当に上手くボールを押さえるため、シュートで終わる。

「シュートを外すイメージがある」と岡崎の良いところを聞いてきた友人はこう話すのだが、それはシュートができているから外しているのではないだろうか?


思い返してみると、今までのFWはシュートそのものを撃ってない。この試合で愕然とした大久保のプレーは

「トラップが大きく、ボールに追いつきシュート体勢に入っている間に、相手DFに寄せられて潰れる。」

この日の彼は調子が悪いにしても、酷かった気がする。前々から思っていたが、絶対的な基礎力が足りていないから、代表で点を入れられないのではないだろうか?


幼い頃、上手い!と褒められた人はどんな人だっただろうか?

戦術的に動ける人が上手いと言われた、言った人はいないはず。

パス、ドリブル、トラップといった基礎的な部分が上手い人こそ、上手と言われたはずだ。


日本はベスト4に入るにはまだ早い。

岡崎でさえ、体を寄せられたら、精度が下がってしまう。(それは誰もがそうであるから、しょうがないのだが…)


フリーの状態ではミスはありえない。全速力の状態でも精度が80%を切ることはない世界のトップへ挑むためには、やはり、いつでも、どんな状況でも絶対に揺るがない基礎力が必要。


その上でこそ、戦術が生きるのではないか。


今年のオフにはJリーグは当然として、協会に所属している全チーム、登録されている選手の基礎の底上げを図っていく。年々、土台が良くなるシステムを作らなければ、天才が現れるまで、W杯での勝利を永遠に待たなくてはならない国になってしまう。

およそ一年ぶりの記事。


一年前の記事を見ていて、誤字の多さに苦笑しつつ、記憶が蘇る。

強くなった清水。でも、優勝できる強さは持ち合わせていなかった。


去年は勝ちもするけど、勝ちきれない試合も多く。押し込まれて負ける試合も多かった。


今年はというと、序盤はホームでも勝ちきれず、怒っていたものだったが、今聞くところによると、12戦無敗、ホームのみならば、去年からの試合を含めて21戦負けなし。


この負けないという強さが積み上げた勝ち点。一昨年とあまり変わらない点数だったとしても、2位という位置につけ、首位まで勝ち点差は1という状況に、Jの中位から上位の差がなくなりつつあることを感じる。


さて、試合の方だが、大宮戦、山形戦と3試合連続の1-0の試合。

見た感じ、チームに「1点しか取れない」という雰囲気はなく、「1点取ったら勝てる」という雰囲気か。


前半の動きを見ると、多少硬いものもあったが、前線のフローデ、岡崎の二人にひたすら送る攻撃は、本当に後半に効いてくる。10人になった瞬間、いつか点は入ると確信したが、まさかCKからの得点とは…


あのゴールが、シュートのセンスはサイドの選手で一番じゃないかと信じてやまない市川の、およそ2年ぶりのゴールだったとは気がつかなかった。

そうすると、去年の右サイドは誰だったっけか?などと記憶を辿ると、今の清水は本当に層が厚い。

個々の平均能力は他のチームに劣るだろうけれども、誰が出てもある程度の共通の意識を持って、同じ攻撃・守備を行える。それでいて、個々の突出した能力をあわせることで、色に変化を与えている。


青山が全治6ヶ月の診断が出たが、きっと次の選手が出てくるだろう。今の清水からはそんな期待感がある。

投手力の強化を図ることが全12球団にとって、最もすべきことであることは今後10年は変わらないだろう。


阪神も久保田などが先発への転向を志願しており、久保田に関してはほぼ認められたことから、選手もフロントも投手力強化の必要性を自覚しているようだ。


若手投手の台頭が現れない阪神は、FA選手やトレードで獲得を図っているようだが、育成力の無いチームは正直、未来が無い。


春夏連続で地方大会の準決勝まで行った投手の友人曰く、

「勝つためには、アウトの取り方を知ってないとダメ。ストライクの取り方は練習とか、努力で何とかできる。アウトの取り方は、試合の中で自分で気づかないと分からない。」

とのこと。

アウトをとると言うことは、ルール上のような、『3つのストライクを取る=アウト1つになる』 とは全く別物らしい。


アウトの取り方を知っている下柳だからこそ、勝ちが取れる。逆に体力的には上回っているはずの能見や杉山が中々成長しないと感じるのは、そういう部分からじゃないだろうか?


アウトの取り方って何?って聞いてみると、人それぞれに決まってるだろ…と言われてしまった。そりゃそうか。

さらに、面白いことに「多分、先発とリリーフだと、アウトの取り方が違うと思う。藤川は先発だと3回持たないと思う」だそうだ。


違いは瞬発系の人間か、対義ではないが、持久系の人間かで、育成に当たる投手コーチや監督はその性質を見極めないと、投手を殺してしまう。

指・腕・肩の筋力のつき方で、適している球種もある程度分かれるそうで、そういった技術の部分は投手コーチが、ピンチの時の精神訓練は監督やコーチ陣が伝授、あとは選手がものにするしかない。



さて、ここで話を戻したいのだが、どうしたら、若手が台頭するか?それには

・勝利に固執するあまり、若手に十分な機会を提供できてないのではないか

・コーチ陣の育成能力は妥当か


を検討する必要がある。ローテーションなどの決定はヘッドコーチと話し合えば良いわけで。

技術を伝授する機会、それを披露する機会がなければ、全てにおいて、人間は成長しない。



監督が代わり、どのように世代を変えていってくれるのか、非常に楽しみである。