第11回谷川真理ハーフマラソン だが…
なんか、個人的に大爆笑のうちに幕を閉じたって感じだ
まずは、ランナーの多さに恐れおののいた
会場がある最寄のＪＲの駅は「赤羽」で、案内では駅から徒歩１５分となっていたのだが、それは平日のおはなしだった。
ゾロゾロと続く人の波は、まるで帰省ラッシュの高速道路状態。
前に進めない
そんなこんなで、３０分前には余裕で会場に到着しているはずが、スタート時間ギリギリとなってしまった
で
キャーどーしよー
な、状態のまま（３キロの部）スタート
そんな自分の姿が何だかとっても滑稽に思え
あははは
と、つい笑い声まで出てきてしまった
笑いながら走ると、なんだか気持ちイイ
それに、なんというか、走っていても疲れない感じがした
それで、ずっと口角あげて走っていた
…ただ、傍目にはヘラヘラ笑って走る変なオバさんのように写っていたに違いない。
しかし
どんどん前を走る人を抜いていくことができて爽快このうえなかった
爽快このうえない状態で走っていたら
今度は突如として感動の嵐に襲われた
何というか
晴天のお天気に恵まれ
こんなに快調に走れている自分
最初は５００メートル走るのもやっとだったのに、やっぱコツコツ走り続けてきてよかったよ
やり続けるって素晴しい
体も健康だからこそ走れるんだよね
食うに困らず、住む所にも困らず、だからこうやって走りにもこれたんだよね
日本が平和でよかった
あぁ、ありがたいありがたい…
とにかく、いろんな感動が一挙に脳裏を駆け巡り、あろうことか、じんわり涙が出てきてしまった
不気味な笑顔だったり
かと思えばなだそうそうだったり…
今思い返しても爆笑もんだ
ゴール少し手前、前を走っていた女性を最後の力をふりしぼって、全速力で抜いた
すごいぞ自分！やったぜ自分！！
芝生のほうへ外れていって、恍惚感にひたっていると
あれ？
あれれ？？
なんかみんなまだむこうへ走っていくぞ
……そう
オラがゴール地点だと思っていたところは、スタート地点だったのだ。
スタート地点とゴール地点は一緒だと思い込んでいたのだ
そんなわけで
ゴボウ抜きしたはずがゴボウ抜かれの巻きとなった
いとこは堂々のハーフマラソンに出場
スタート地点からちょっといったところの土手で、応援のために待機していたところ
あまりにもたくさんのランナーに、どれがどれかわからなくなってしまった
が、いとこの赤いキャップを目印に、目を皿のようにして探していたところ、見つけることができた
応援のために、土手からコース側に歩み寄り
「それがんばれー！」と、かけ声をかけた瞬間
予期せず、土手でドテっと転ぶというオヤジギャグを、体を張って披露してしまった
いとこ、そして周辺のランナーが、ぷぷぷっと笑って走り去って行った……。
いろいろあったが、本当に気持ちいい楽しいマラソン大会だった
ところで、いとこに、走っている途中で涙が出てきた話をしたら
「んだんだ！ わがるわがる！」
と、共感し合えた
走るって素晴らしい
