師匠が健康診断に行ってきたとかで
その模様を語っていた。
何やら、瞳孔を開く目薬をさして行う眼科検診のときに、ちっとも効かないので、やたらドバドバ目薬をさしてもらったところ、後になってものっすごく効いてきて、瞳孔全開バリバリで、世の中がまぶしくってしょうがなかったらしい。
しばらくその瞳孔全開バリバリ状態が続き、チャリで帰る道すがら白いコンクリートが超まぶしくて転びそうだったとか言うので、一連の話にオラは大爆笑していた
そのとき、ピンポーンとチャイムが
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師匠に来客だった。
その方は、体格がよく、三十代後半くらいの、おぼっちゃま風の顔立ちをしたシトだった
応接コーナーで師匠としばし歓談。
せまい事務所ゆえ、師匠とそのおぼっちゃまの会話がどーしても聞こえてきてしまう。
つまんない話だったら一向に耳に入らない、ゆえに、フツーに仕事もできるのだが、このたびは違った。しかも大きく違った。
……かなり苦戦を強いられた。
その方、今でこそおぼっちゃま風なおぼっちゃまなのだが、じつは、子供のころからかなりのワルで、ハイティーンの頃には
「暴走族だったんですよー(しかもヘッド)
」って…
こちらの部屋にいたオラ、思わずひっくり返りそうになってしまった
落ち付け、落ち付け、自分![]()
っちゅうか、仕事、仕事![]()
だが、(けっして聞こうと思って聞いているわけではないんだが
)あまりにも話がおもしろすぎて、どんどん話にひきこまれていってしまう
突如
「ところで、暴走族の名前はなんだったの?」
と、師匠が質問すると、おぼっちゃまは、う゛ぅ…と、言葉につまっていた。
「あまりにも恥ずかしくて、ちょっとここでは言えません…」
ダ、ダメだ、さっきみたいに笑いたい…
「えー、聞きたいなぁ、教えてよ」
「う゛うーん…」
「英語なの?」
「いえいえ、漢字です、当て字とかで…」
もう耐えられない…
苦しい…
「わ、聞きたいなぁ」
し、師匠、もうやめて下さい…
本当に、「爆苦連亡世(ばっくれんなよ)」とか今言われたら、しかも、「爆苦連亡世のバッは爆竹のバッでぇ・・・」とか解説入ったら、オラ完璧吹き出してしまいますってばーーー
ちゅうか、もう肩がカタカタしちゃってますもん。
その後、暴走族の三大活動とかコスチュームとかの説明が続く……。
笑いをこらえるのって本気で苦しい。
あと何度、人生でまたこんな苦しい思いをしなければならないのだろうか…果てしない……。