第68回全大阪オープン珠算選手権大会 By 遠藤 俊希 | はやしそろばん総合学園 大会観戦・参戦記

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大会の様子等が余すことなく綴られています。

 初めまして。今回の大会の観戦記を担当することになりました遠藤 俊希です。僕は文章を書くことは苦手ですが、面白い観戦記になるよう頑張りたいと思います。
 僕がこの全大阪オープン珠算選手権大会に出場するのは去年と合わせて2回目です。去年は、個人総合の点数がとても悪かったという記憶が残っています。点数が悪かった原因は伝票算と伝票暗算だったので、今年は書いた分は確実に当てようと考えて練習していました。
 そして8月23日、ついに大阪へ出発です。バスは午前8時に出発し、午後7時くらい、約11時間の長旅でした。そして夕食を食べ、ホテルで休みました。

 ついに大会当日の8月24日。僕はいつも通りに起き、いつも通りに朝食を食べる事が出来ました。部屋に戻ると時間があったので少し練習することにしました。課題の伝票算と伝票暗算も何題か間違ってしまい、今日は調子が悪いなと感じましたが、大会では切り替えて集中してやろうと考えました。
 午前9時、はやしの選手はバスに乗って大会会場へ向かいました。
 午前10時、ついに第68回全大阪オープン珠算選手権大会が始まりました。
 開会式が終わり、早速読上暗算の予選が始まりました。この大会は最初に種目別競技を行ってから個人総合競技が始まります。僕は最初に得意な読上暗算だったので絶対予選は通過しようと考えて挑んだのですが、3問目で間違えてしまい予選敗退となってしまいました。その次に行われた読上算ではなんとか予選通過することができました。とりあえず一つ準決勝に進むことができたのでうれしかったです。
 次に個人総合競技です。この競技では僕が課題にしていた伝票算と伝票暗算が行われます。まず初めにかけ算が行われました。緊張でうまく問題が解けず、あせってしまいましたが、なんとか練習の時と同じくらいできたのでほっとしました。次に行われたわり算や見取算はかけ算の時ほど緊張せず、練習通りにできたと感じました。そして僕が課題にしていた伝票算が行われ、制限時間ぎりぎりで全部終わらせることができたので、練習を頑張ってよかったなと感じました。その後の暗算種目もすべて問題を終わらせることができました。最後にもう一つの課題の伝票暗算です。このまま全部終わらせようとしましたが残念ながら1題間に合わせることができず悔しかったです。
 これで個人総合競技が終わりました。

 次に準決勝です。この大会は種目ごとに準決勝があり、それに出場するためにはそれぞれ一種目ずつ、150点満点を取らなければなりません。さらに準決勝で競技を行い、勝ち残った10名が決勝に進出する事ができます。
 読上暗算の準決勝が始まり、間違った選手がどんどん下がっていきます。そして10名が決まりました。その中には勝又選手、森選手、藤井智貴選手とはやしの選手が3人も決勝に進出しました。全国から強者がたくさん集まっているにもかかわらず、同じ教室から一種目で3人も決勝に進出するのはさすがだなと思いました。今回ははやしそろばんとしてではなく、土屋そろばんとして出場した土屋名人ももちろん選ばれました。
 次に読上算の準決勝が行われました。僕は予選を通過したので出場したのですが、1題目であっけなく間違えてしまいました。途中まではできていたので残念でした。
そして決勝に進んだのは森選手と遠山美幸選手の2人でした。
 勝又選手は他にもかけ算、わり算、わり暗算、見取暗算も決勝に進出しました。
 また森選手は伝票暗算、遠山美幸選手は見取暗算も決勝に進出しました。
 土屋名人はわり暗算種目で参加番号を書き間違え、失格になるというアクシデントがありました。
 僕にとっては一種目でも決勝に残れたらどんなにか…。決勝に出場している選手は本当にすごいなと思いました。

 準決勝後、昼食を食べ、いよいよ決勝が始まります。
 と、その前に個人総合競技の同点決勝が行われました。出場したのは土屋名人、黒澤選手、原子選手の3人です。全員個人総合競技で1200点満点を取ったすごい人たちです。結果はどの種目も一番最初に問題を終わらせ、さらに満点だった土屋名人が優勝しました。
続いて種目別の決勝が行われました。

 最初に行われたのはかけ算です。
 「よーい、始め」の合図で始まると、会場が一瞬で静かになり、観客の人たちも10人と同じように集中しながらその姿を見ていました。しばしの間、沈黙が続いていると「はい」という土屋名人の声が会場に響き渡りました。タイムを見てみると、土屋名人自身が持っている大会記録の27秒4を超えることができなかったようです。
 大会の競技委員による採点が行われ、結果が発表されました。注目の土屋名人はまさかのミス。そのため優勝したのは次に終わり、満点を取ったはやしの勝又選手でした。おめでとうございます。

 次にわり算です。かけ算の時と何人か出場者が変わりましたが相変わらず全国で活躍する人たちばかりが並んでいます。
 わり算もかけ算と同様、またもや土屋名人が一番に手を挙げました。点数が発表されるとまた土屋名人にミスがありました。僕が2回連続で間違うなんでめずらしいなと思っている時、横で順一郎先生が「字でバツにされたのかな…」と残念そうな声で言っていました。
 そして優勝したのはまたもや勝又選手でした。これで2冠達成です。本人はとても驚いているようでした。

 次に行われた種目は見取算です。ここまで2冠を達成している勝又選手はこの種目は出場しませんでした。土屋名人が一番に手をあげました。タイムを見てみると記録はなんと34秒5で去年自身が記録した34秒2の大会記録まであと0秒3というところでした。0秒3というのはほぼ一瞬で、答えを書くのが少し遅れただけで過ぎてしまうので、僕はおしかったなと思いました。
 結果は土屋名人が全問正解でやっと一種目優勝することができました。

 読上算では、はやしから遠山美幸選手と森選手が出場しました。入賞とはなりませんでしたが、 あの雰囲気でさらに緊張している中、1題でも当てられるというのはすごいと思いました。僕だったら手が震えてそろばんははじけなくなってしまうだろうと思いました。

 読上暗算では、土屋名人、勝又選手、森選手、藤井智貴選手と10人中4人がはやし関係の選手からの出場となりました。土屋名人が優勝し、これで2冠達成となりました。

 その後、わり暗算では勝又選手が優勝しました。見取暗算は土屋名人、勝又選手、遠山美幸選手が出場し、土屋名人が優勝しました。

 伝票暗算は土屋名人と森選手が出場し、土屋名人が本大会4度目の優勝となりました。
その結果、種目別最優秀(松本杯)は土屋名人になりました。

 団体総合競技の表彰でははやしそろばんは惜しくも準優勝という結果になりました。それでも順一郎先生は「よくやった」と言っていました。
 個人総合競技では勝又選手が2等、森選手と遠山学選手が3等、遠山美幸選手と藤井智貴選手が佳良入賞という結果になりました。さらに中学生の部では、亀山太陽選手が優秀賞に入賞しました。

 この大会で入賞できることはなかなかできる事ではないと僕は思うので、これからもっとみんなで上を目指して頑張っていきたいと思いました。
 ちなみにこの大会では、自分の点数が大会終了までわからないので、いつもバスに乗っているときに回ってくる成績表を見て確認します。みんな点数がよかったのに対し、僕は点数が悪く、伝票算や伝票暗算も悪かったので、また来年の課題になりました。

 そして、大会後は毎年道頓堀に行く楽しみがあったのですが、残念ながら今年は大雨で行くことができませんでした。高速道路のサービスエリアでいつもより長く時間を取りながら石巻へ帰りました。

このたびは長文を読んでいただきありがとうございます。今回この観戦記を書くのは大変でしたが、いい勉強になりました。