平成26年度全日本珠算選手権大会 By 森 拓磨 | はやしそろばん総合学園 大会観戦・参戦記

はやしそろばん総合学園 大会観戦・参戦記

はやし学園観戦記をリニューアル!!
大会の様子等が余すことなく綴られています。


テーマ:
 2年ぶりの「全日本珠算選手権大会」観戦記になります。
 この度もまた、執筆の大役を仰せつかりました森 拓磨です。
 ちなみにこの観戦記を書いているのは、夏の全国大会ラッシュのラストを飾った「全大阪オープン珠算選手権大会」閉幕から間もない3日後。怒涛の1カ月を乗り切ったのちの解放感に浸っている中での執筆です。
 どうか最後までお付き合いいただきたくお願い申し上げます。

 さて、いよいよ迎えましたパチパチの祭典。例年不定期での参加ではありましたが、早いもので私も6度目の参加となりました。
 国立京都国際会館に会場を移して早三年目。自身にとっては参加してきた半数をこの会場で過ごしてきたことになります。
 今年も昨年同様、言わずと知れた名人土屋宏明と私、引率として林大治郎先生を率いての参加でした。
 今年の4月より、「土屋そろばん教室」開塾に伴い所属団体が別々となりました。本来ならば敵、と言いたいところですが、史上最多7度目の全日本選手権者になられることを願い、陰ながら応援していた側なので、そこまでのこだわりはありません。

 会場は同じとはいえ、前2年間使用していた大ホールが耐震工事のため使用不可であったため、併設されているホールでの競技となりました。それと同時に、個人総合競技が小学生と中学生以上に分けられて行われていたものが、会場のキャパシティが広がったということで、従来通り両部門同時に行われます。
 私事ですが、昨年の個人総合の結果より、初シード権を獲得することができました。自分もここまで来ることができたか、と一番前の席に座ったと同時に物思いにふけていました。二つ隣の席には土屋、共に頑張ろうと心に誓い、ウォーミングアップを行います。

 開会式。度肝を抜かれる音響設備。BGMだけでここまで鳥肌が立つことはそうそうありません。土屋による優勝旗返還も行われ、一層気合いが入ります。

 フラッシュ暗算。今年もひそかに入賞を狙っていた種目ではありますが、まだまだ力不足。3桁15口2.1秒で敗退してしまいました。今年の入賞ボーダーは1.9秒。優勝は大阪府・新名哲也選手。1.85秒での優勝でした。おめでとうございます!!

 本命の個人総合競技。私にとって全日本は、一年間参加する大会の中でもかなりのウエイトを占めているような気もします。昨年からいかに点数を伸ばせるか、それは自身の一年間の頑張りがあらわしてくれるものだと考えています。
 乗算、除算はペースも乱れず普段通り計算。しかし見取算でのつまずき具合から、非常に微妙な手応え。正直なところ満点の自信がありませんでした。暗算種目は特に余裕がないため、私にとっては書くだけ勝負といったところでしょう。無我夢中に計算しているうちに、終了。一年間目標としてきた競技はたった15分という時間でいとも簡単に終わってしまいました。

 運命の交換採点。相手が採点している様子が視界に入らないよう、耳をふさぎ、無理な体勢を取りながらあえて自分の丸つけにだけ集中するようにしていました。競技中よりもドキドキしていたようにも思えます。
 自分の手元に答案が戻ってきたと同時に落胆。1475点。。。乗暗算1題ミスに加え、案の定見取算での2題ミスももちろんですが、昨年より10点ダウンしたという事実に一番情けなさを覚えました。一年間自分に伸びがなかったということになります。まだまだ未熟だということを突き付けられた気がしますが、潔く自分の力の無さを受け入れ、全大阪オープンでは確実なリベンジを図ることを強く胸に刻みました。

 全選手の2審が終了した後、1480点以上の選手の答案が入った封筒が回収されます。今年はジャスト10名。もちろん土屋もその中の一人です。しかし、何だか土屋の様子がおかしい。普段なら同点決勝を見据えて決勝練習をしているはずが、今年はしていない。まさか…と思いながら、皮肉にも予想は的中してしまいます。
 満点獲得者が発表されますが、残念ながら土屋の名前が呼ばれることはありませんでした。しかし、いついかなる場合においてもミスは大抵1題に抑える。毎回複数題ミスしてしまう私とは比べ物にならない程の彼との力の差と言いましょうか。本人も早速来年に向けての闘志をあらわにしていました。

 今年の満点獲得者は、昨年に続き千葉県・堀内祥加選手、本大会初満点、埼玉県・原子弘務選手の2名。選手559名+ギャラリーが決勝の舞台一点に注目する中、計り知れないプレッシャーに押しつぶされることなく完璧に計算をこなす姿には目を見張るものがあります。私もそんな白熱した2名の戦いをただただ食い入るようにして見ていました。激闘の末、今年度の全日本選手権者は堀内選手に決定しました。おめでとうございます!!

 すぐさま読上暗算競技。こちらも堀内選手と土屋の一騎打ちが注目されていました。昨年は土屋に軍配が上げられましたが、果たして今年はどうなるのでしょうか。
 1題目、5~16桁加減算、正答者出ず。
 2題目、同加算、正答者出ず。
 3題目、5~15桁加減算、正答者出ず。
 そして4題目、同加算において、堀内選手のほか大分県・小米良千裕選手の2名が正答。優勝争いが繰り広げられ、5題目、5~15桁の問題において堀内選手が唯一正答。個人総合競技に続いて2冠されました。おめでとうございます!!
 土屋も5~13桁の問題で3位に入賞しました。

 お昼休憩を挟んで読上算競技。私にとっては今大会最後の戦いでもあり、運が良ければ優勝…なんて淡い思いを抱いていた種目でもありました。この日のために順一郎先生、龍司先生、そして選手兼はやしそろばん教員のスーパー若手ニューフェイスである遠山諒選手(先生)にもたくさん読んでもらい、特訓を受けてきました。先生方からの協力を無駄にすることだけはしたくない、と自分に言い聞かせ、競技開始。
 すべて7~16桁加減算・加算と交互に出題されます。
 1題目、さすがは1題目という感覚が半分、10口目くらいのところまでは追いついていたので、何とか次の問題で…という自信が半分、といったところでしょうか。正答者出ず。
 2題目、聴こえ、計算、共に完璧。我ながら全国大会レベルにおける読上算でここまで自信のある回答はないと感じるほどの手応え。答えが読上げられ、結果正答!!でも自分が正答するぐらいだから、たくさん当たってる人いるだろうな~なんて考えながらも意気揚々と答案用紙を持って起立。すると以外と少なく、沖縄県・山入端未有選手、三重県・杵川日向雅選手、私の学生3名が正答。優勝決定戦が始まると同時に、とてつもない緊張感が自身を包み込んでいきました。そこから5題程でしょうか。指の感覚が先程とは雲泥の差であり、震えを抑えるのが精一杯でしたが、そうした中でも惜しい答えがちらほらあったりと、栄冠へは届きそうで届かないような状況でした。
 結局もつれ込んだ8題目において、劇的に頭角をあらわし始めた期待のホープ、杵川選手が優勝。おめでとうございます!!同時に2位入賞という悔しい結果の中、長い長い決定戦は終わりを迎えました。
 ちなみに去る2年前にも2位入賞することができたのですが、そこではすでに優勝者が決定していた後に読まれた問題での2位。今年は決定戦において敗北した末の2位。同じ2位でも何だか違った感覚です。

 都道府県対抗競技、表彰式も終わり、今年の全日本は無事閉幕。
 来年へ向けての決意を固め、会場を後にしました。
 余談ですが、今年の小学生日本一は埼玉県の小学3年生、得点1445点。昨年100位圏外からのジャンプアップとのことですが、ここ数年の小中学生のレベルの高さには驚きです。私が初参加した2005年・青森大会なんて1120点が入賞ボーダーでしたが、たった10年足らずで今じゃ小学生が平気で取っちゃうような時代ですもんね。すごいとしか言いようがありません。

 今年の夏を終えた時点で感じたこと。やはり学生のうちにやれることはやっておくべきだと痛感しています。そろばんの面では、これまで以上の練習量、生徒指導のお手伝いなどが挙げられますが、社会人ともなると少なくとも上記二つに関しては思うように時間が取れないことは目に見えています。当学園の諸先輩方を見ても一目瞭然です。昨年のグランプリ2013観戦記にて述べた内容と重複する部分ではありますが、今しかできないことを今のうちに全力でやっておく、後悔のない日々を過ごすことが一番だと、学生生活最後となる今年、改めて大きく感じました。今年の夏の大会に向けての練習量に関しては、はっきり言って後悔はしていません。今回も凡ミスとは言いながらもそれはそれで今の自分の実力だと受け入れています。

 問題は来年から、社会人生活が始ま(る予定)り、時間を有効活用することができるかどうかにかかっています。それにより自然とそろばんから疎遠になっていくのか。1日1時間でも30分でも10分でも練習を疎かにせず、力を蓄え徐々に大会で結果を伸ばしていけるようになるか。
 私は後者になることを誓います。これからも一選手として末永くそろばんに携わっていき、仕事との両立に努めながら自身の実力も向上させていけるような日々を過ごしていきたいと思います。

 以上で今年の「全日本珠算選手権大会」観戦記を終わりにしたいと思います。
 長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!!

H abacusさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス