もう5年経つが大学の講義を持っている84歳の現職の医師がいる。かれは別の「技」を持っている。130号の絵画を毎年絵画展に出品する。
130号の大きさは約2メータx1.6メータ。この数年は体力がなくなり100号となった。
「医師サヴァチエの研究者」として市内各所で講演を行っている。
約20年の研究を大学の1年生に講義して来た。最初はスライドを棒読みで、学生にどのように写ったかは不明。大学の講座は初めてなので、毎年練習を繰り返したが、結果は棒読み。
内容は作成したので、自分の「癖」でないので、読み方がたどたどしい。プレゼンは慣れていないと難しい。齢も80歳を超えている。事前練習を繰り返したが評価は60点。
今年は「好きなように講義」に方向性を変えた。スライドの内容を事前に作成した文章で解説する。文章を見ないで、スライドだけで抗議することが100点と毎年、目指したが改善は
無かった。今年は「あんちょこ」を見ながらでOKだが、次の注文をした。①大きく、ゆっくりと話す。②学生に語り掛ける様に話す③スライドを変えるときに顔を上げて学生を見る。
評価点は80点以上の講義だった。この講義に使われた「あんちょこ」の後半部を忘れ家に忘れた。後半部なので家族に要請をした。講義は途中で休憩がはいる。
時間が押してくる。休憩が終わっても「あんちょこ」は届かない。スライドを能読みで良いからと「命」まで取られないから棒読みもOKとした。
何か自信が付いたか、後半部が届かない緊迫状況がそうさせたのかスライドに書かれた文章を読みながら補足説明をしている。今まで練習では見せなかった円滑に講義が進んだ。
「やれば」出来る。数枚スライドが進んだ時に講義あんちょこが届いた。後半はスムーズに進み、時間をオーバーするかと懸念。結果は5分前に終えた。昨年は早口で、棒読みだったので
60分で終わったが、今年は1時間15分。最後の学生への継承したい内容も確実にクリアーした。プレッシャーに弱い人なので、あんちょこを忘れた時に「講義が出来なくなる」ことを
考えた。もしあんちょこを忘れなかった場合は、棒読み、早口、不明瞭な言葉を懸念した。助言は反動エネルギー。今回はあんちょこを目の前で声をだす。
このスタイルは「ゾーン」に入った。人が変わったのではないかと思った、スライドに書かれていない補足を自分の言葉で学生の目を見ながら講義した。
自信が生まれるとプレゼンは上手くなる。同じテーマを5年継続中。来年は招聘されないかもしれない。人生の総決算として上梓したと覚悟を決めたようだ。
本を出すのは お金も、文章や図表も自分自身で作成して著作権を確認しなければならない。
大変な作業量だが本人は意識していない。
どんな本となるか現時点では全く不明。とにかく上梓する覚悟を持って出版を支援することに決めた。今年の授業の様に「逆境」は心の中で変化をもたらす。「逆境」はチャンスである。
de非宇宙人