世の中には趣味が合わない、性格が合わない。自分を中心に置くと
付き合いたくない人間関係となる。相手もそう思っている。
あるとき、ある上司が180度見方を変えて話してみたらと。
ゴルフは止まっているボールを打って何が楽しいのかと思っていた。
ゴルフは楽しいものだと思って、ゴルフのデビューをした。
誘った人が優しい人で、練習場に同行してくれ指導してくれた。
近所のゴルフ好きな人が練習場に同行してくれた。
レッスンプロに教えを請うた。そして初めてゴルフ場に行き、プレイをした。散々なスコアー。
このことで世の中が変わった。今度のゴルフのコンペがあるから参加しない。話したこともない
同僚から親しげに誘われた。ゴルフのスコアーは良くなると、更に仲間が増との誘いが増えた。
えた。上司は仕事を快く指導してくれる。近寄りがたい偏屈な上司も愛想がよくなった。
一体何なのだ。止まっているボールを打つ面白くもない球技なはずが。
知っぺ返しもある。ゴルフブームが去り、ゴルフ場の倒産により会員権は負の遺産となった。
被害は少なかった。コンペの数は減ったが、仲間は減らなかった。ゴルフは人なり(性格)
が出る。観察をすると仕事の仕方も見えてくる。海外に出張する時間つぶしに選択肢が増えた。
野球など動いているボールを打つ競技でない、個人の競技。ゴルフは奥が深い、迷路中で出口
探しのツールになった。ゴルフの前夜はそうなるとウキウキして、夜眠れない小学校の遠足の前状態だ。人を変えるに教育、研修などより効果がある。
不思議な体験をした。「雨男」の存在。彼とゴルフするとき「必ず雨が降る。あるとき晴天で
今日は快適に楽しめると思った。2ホール目を回った時、遠くに雷鳴がした。青空は黒雲となり
その後は豪雨となった。台風並みの風は吹く。楽しいゴルフではない。ゴルフ大好き人間が
一人いた。ゴルフ場は貸し切り状態となり、キャディも安全のため。1名追加。
18ホールを終えてクラブハウスに戻り、ルーティンで風呂着替えをして食堂で会食。
プレイをしたのは我々だけ。他の人は前半で帰った。風呂も、食堂も、受付も全て我々のため
営業をした。そこに支配人が挨拶に来た。今日天候が悪い中、ありがとうございますと。丁寧な挨拶であった。電気も風呂も従業員も待機して脚への普段通りの対応。サービスの神髄を体感し
た。損得勘定で考えるとゴルフ場はクローズとすれば、閉鎖できる。たった一人のゴルフ好きが
プレイを続けると言ったのでプレイ、楽しいゴルフどころでない。ボール探しの連続、最悪の
プレイ。ゴルフ好きの上司は食堂で一言。今日のビールは格別の味がする。ゴルフ好きではなく単なる酒きかと思った。
不思議な体験と言うより「神対応」のサービスと言い換えるべきと思う。
ただ「雨男」が居た。この事例は偶然か。
次回は「言葉はエネルギー」を放したい。
de 非宇宙人