長野県の上高地に行く道から岐阜に行く峠から下り道。
白骨温泉には軽い気持ちで出発。松本平は雪もなく、天気も良く 車で行った。
乗鞍高原までは順調にドライブ。12月雪は少ない。
トンネルを通過したら道路状況が一変。雪が積もり、道路は
凍結。夏タイヤ。坂道。バックは出来ない。道は狭い。
ただただ輪達を頼りに運転。もし登り坂があったら絶対 立往生。
引き返せない人生とはこのようなものかと観念。
幸い旅館の着けた。最後は緩やかな登り坂 難所だ。スリップしながら駐車場に。
ここの温泉は白濁の湯。大きな風呂場は蒸気(もや)で男女の区別も
出来ない。野天風呂は混浴。それどころでなかったドライブ。湯に浸かりながら反省と
ホッとした気分。これは序の口。坂は下りあれば上りあり。絶対元 来た道
で帰るのは危険、無理、無謀、無知。と旅館の主に来春まで車を置いてくれないか。
バスで松本に帰ると相談。回答は、島々への道には登り坂はない。少し行けば
雪道もなくなるから帰れると。この言葉を信じて出発。夏タイヤでの氷結の道は
怖い。スリップしながら、ブレーキを軽く断続しながら、ノロノロ運転。
すいすいと車に抜かれながら数十分。雪のない道路に出た時は嬉しかった。宿の主人の
言葉に嘘はなかった。温泉の感想より、ドライブの感想が記憶に深く残った。
白骨温泉。名前も恐ろしいが、経験も恐ろしかった。温泉は素朴で、白濁の湯
は珍しい。温泉の質も良く、楽しめる。上高地に行く際は検討ください。
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