今を生きる
『今を生きる』喜びは苦難のはて苦難をいとわない先日のことですが、ふと見ると高校生になる息子の勉強机のわきに、「われを七難八苦にあわしめ給え」という山中鹿之助の言葉が張られていました。久々に目にしたこの言葉はわたしの大好きなものでしたので、内心ひそかに「ああ、あの子も頑張って生きているんだな」とうれしく思ったのです。人間は誰しも災難や不幸がないに越したことはありません。また、災難や苦労がない、いわゆる恵まれた人生を欲するのが当り前だと思います。ですから、考えようによっては「七難八苦にあわしめ給え」などというのは、自分の力を過信した思い上がった言い方か、あるいは負け惜しみと言われかねないかも知れません。でももう一度考えてみましょう。苦しいことや辛いことを避けていて、本当の満足感のある充実した人生があるでしょうか。人生は、そんな安易な甘いもではないようです。例えば、山登りは辛いものです。ですが、もしそこにリフトやロープウェイがあったとしても、それに乗って頂上に着いたのでは、あのひと足ひと足を踏みしめ、汗を流して登ったあとの、頂上でのこころよさや、清々しさはないのです。日蓮聖人は、苦難の人生を歩んだかたです。命に関わる大きい法難は四度、そのほか小難は数知れずありました。そしてその苦難は、すべて法華経を絶対に信じ、法華経を弘めるために、起こるべくして起こった苦難でした。わたしは苦難を力強く受けとめて、たくましく生きて行く人間が好きです。へこたれてしまっては負けです。自分の信ずる道、自分の到達しょうとする目的のために、思わずふりかかった災難にも、くじけずに最善の努力をもって生き抜いてゆく姿こそ美しいと思うのです。この人生は一度しかありません。気楽に生きることだけが、本当の幸せでもないと思うのです。◎小難に心を痛め悩む私、器が小さいと感じています。命を亡くす大難を乗り越えられ現代にお題目を弘められた日蓮聖人の志を継ぎ修行いたします。一乗会本部教会のホームページhttp://ichijo-123.net/