今を生きる
『今を生きる』(喜びは苦難のはて)天が相手上野の「西郷さん」とみんなに親しまれている明治維新の指導者、西郷隆盛が陸軍大将の時、ある夏の軍事演習で西郷隆盛は全体の状況を視察するために、若い士官を二人連れ、うしろの小高い山に通じる坂道を登っていったところ、西郷隆盛たちの前を一人の年老いた車夫が隣町まで荷を届けるために、汗を流しながら荷車をヨチヨチと引いていました。その姿を見た西郷隆盛は手に唾をつけ、「どれ、おいどんが押し上げてやろう、じいさん」と車をぐいぐいと坂の上まで押しあげてやりました。荷車を引いていたおじいさんは、押してもらったお礼を言おうとうしろを向いてびっくりぎょうてん、陸軍大将の軍服を着た大きな男が、こちらを向いてニコニコと笑っているではありませんか。おじいさんはただただ地面に頭をこすりつけ「ありがとうございました」とお礼を言うのがやっとでした。西郷隆盛は「暑いから体に気をつけて」と手をふり、軍事演習の状況を視察するために歩いていきました。その時に連れていた士官たちは、西郷隆盛が紺の絣の筒袖を着て、素足にわら草履をはいて、犬を連れてお歩きになる時ならともかくも思って、「閣下、陸軍大将の軍服をお召になっている時に、荷車の後押しをするなど人に笑われます」と注意を申し上げると、西郷隆盛は、「馬鹿どんが、それだからお前たちはつまらんたい、おいどんはいつでも人を相手に仕事はしない。おいどんはいつでも天を相手として仕事をしているのでごわす。人が見ていようが笑っていようが、ただ、良いことさえすれば良いのでごわす」と言われました。人を相手にして仕事をせず、天を相手として自分の心をいつわらずに仕事をする。この西郷隆盛の公明正大な態度、この誠実な心を以ってすれば、人生生活は、真に「日々是好日」でありましょう。◎素晴らしい考え方で行動ですね。常に頭が低く自分の心をいつわらず誠実に実践されています私も考えさせられ反省しています。一乗会本部教会のホームページhttp://ichijo-123.net/