ホストvs集金屋さん | bluearrowのブログ

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坂口 杏里さん芸能界引退したんですね。
可愛い方で人気あったのに。
ホストに入れ込んで親が残してくれた遺産を使い果たしただけでは足りずツケで
通ってたってんだから驚き。
今のホストは支払いが出来なくなるまで徹底的に使わせるから恐ろしい。
飲み代返済のためにAV出演もしたけど大して人気にはならず、これからはキャバ嬢として「普通の生活」をされるそうです。
いつもブログの最後に紹介してる「下積み時代」で私がホストやってた若い頃の話を書いてますが、その中に出てくる中心人物F、今回はそのFの人間性についてです。
 
一緒に仕事してたFの考えは「客を潰すな」でした。
酔い潰れるのは構わないけど支払いで潰すな、潰すまで使わすな。
会社を潰すみたいな表現で「客を潰すな」と。
それでも中にはFに入れ込んで現金でパーッと支払いして お金は沢山ある風を見せといて額が増える、回数が増す毎にツケ払いとなって挙句ダメになっちゃうお客さんもいた。
 
店からホストへの支払いは給料制ではなく完全歩合制。
私はFと個人契約でヘルプをしてたので日給とお客さんからのチップが稼ぎ。
ホストと店との分け方は店によって、ホストの売り上げによって様々で今の状況がわからないけど当時のFは売り上げから70パーセントが取り分。
なので もし100万の売り上げをツケにしたお客さんから回収出来なかったら全額パーの上に30万を自前で店に払わないとならない。
自分で取り立てに行っても払ってくれる保証はないじゃない。
そんな時に活躍してくれるのが通称「集金屋さん」。
どの組織の方もスーツに七三分けの ちゃんとした人たちで裏社会の方ではなく金融業の免許を持つ れっきとした会社。
だけど眼つき鋭く普通じゃない雰囲気出してる方々が手数料取って引き受けるのね。
 
ある時、Fのお客さんが300万を超えるツケを作って自己破産した。
他にも相当な借金があった人なんだけど遊興費の未払いも破産の対象なんだそうで弁護士から通知で債権放棄を求めて来た。
マトモに受けたらFは店に100万以上を納めないとならない。受け入れられないじゃない。
Fは長い経験の中でも硬い仕事振りで お客さんに支払い可能な遊びしかさせて来なかったので集金屋への依頼はなかった。その時に初めて仕事を出す事に。
最初の仕事として弁護士以外は行き先不明の雲隠れ状態だったのを流石プロの集金屋は探し当ててFに連絡してきた。
 
元々風俗嬢のその方、多額の債務から逃れて安堵の様子で新たな住まい、新たな店で仕事してるとの報告書。
手数料の交渉して来た集金屋にFは「せっかくだから先ずは相手と遊んで来たら?店に押し掛けたら1回ぐらいオマケしてくれるだろうよ。手数料の相談はちょっと待ってさー」と言って具体的な報酬には触れないまま仕事は依頼。
スケベな期待に頬が緩み まんざらでもない薄笑いを浮かべる集金屋。
 
依頼する側は回収金は通常1割を依頼時に前払いで受け取り残額は回収に応じて都度手数料が生じる決まりを今、全額前払いで渡すよう迫るF。
口には出さないが頼む人は いくらでもいるぞと匂わせ無言の圧力で追い込むF。
集金屋は渋ったけど依頼主は あのF。
今回だって結構な稼ぎになる筈だしタダで遊べるからと考えたか数時間後にFの元に回収額相当の現金が届けられた。 
同時に風俗嬢の連絡先、電話番号だけ聞き出した。
 
 
双方の連絡役に なぜか私を指名したF。
客には集金屋が行く旨を伝えて現金を渡す前に「接待」させろと。
今みたいに携帯の普及してない時代だから自宅に電話したけど警戒して出ないので店に出掛けた。客を装って出勤は調べ済み。
勤務先の階段影から現れた私を見た時の彼女の驚愕の顔は忘れられない。
一瞬逃げようとしたけど諦めた風に私を見た。
Fの言った通りの事を話して最後に、隠れても必ず見付かるから集金屋を待ってと。
Fは何かを企んでる気がして、集金屋に会えば彼女の利益になるように思えて「多分、貴女のためになる」と伝えて帰った。
 
集金屋と風俗嬢の動きを掴んでおけとFに命じられた私は、集金屋を「接待」?。この件どうなるのか見ものだ、みたいな気持ちだったと思う。
双方に度々電話して どうなるか見守り都度Fに報告した。
 
2ヶ月過ぎても集金屋の現金回収はゼロのまま。
が、風俗嬢の店に通い続ける集金屋。
初めの一回は「接待」。
次回からは接待されるどころか客として度々店に通うようになる。
その様を自慢気に私に話し彼女が風俗嬢として如何に優れているかを力説するが  こっちは「オイ、待てよ」と言いたくて仕方ない。
自分の行いを全く理解出来てない集金屋がおかしくて たまらない。
 
半年が過ぎ私にグチやFへの悪口ばかりを こぼす集金屋に対して現金渡すどころか完全に取り込み週に数回も通う「特上の客」として仕立ててしまった風俗嬢。
 
 
風俗嬢はFのツケから逃れ、Fには集金屋から前払いで支払いがなされており、店はFへの未収金を売り上げに出来た。
風俗嬢は更に集金屋という この上ない有り難い客を手にした。
さて、ただ1人バカを見たのは?
(^∇^)
 
 
状況を報告した私にFは腹抱えて笑い「なー 、だろ?」と。
事はFの想像した通りに動いたんだろう。
後に集金屋はFを訪ね少しでいいから現金戻してくれと泣きついたが知った事じゃない。
手数料は回収した時の支払いだと約束してあると言って譲らない。
集金屋も自身に引け目があるので それ以上は突っ込めない。
根っからのスケベ根性が災いした。
 
Fは初めて会って短時間の雑談の中から集金屋の人格を読んだ上で、そして風俗嬢を見込んで仕事を依頼し金回りの良い客を付ける事を仕組んだ。
Fは売り上げを踏み倒され悔しい思いした筈なのに風俗嬢を助けた。
そして後日、当初は苛立ってた集金屋に各所での仕事を紹介し続けた。
 
何を思ったかFは流れ全てを私に見せた。
売り上げを回収出来ず怒り、無理矢理に取り立てて「客」を潰してしまたら「 客」は「人」として それまでだと言った。
この流れの段取りつけた事に気が付かなくても結果として感謝するよね、と。
F、恐れ入りました。
貴方には一生敵いません、と本気で思った。
 
 
 
 
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