■■ NHKスペシャル 「シリーズ人体  ~神秘の巨大ネットワーク」

「第2集 驚きのパワー! "脂肪と筋肉”が命を守る」

 

あなたの肥満はなぜ怖い? 必見!メタボ対策の新戦略

 

 

初放送 11/5(日) 21:00~21:49
再放送 11/8(水) 25:00~25:49 [11/9(木)午前1:00~1:49]

   〃   2018/1/7(日) 17:05~17:54

 

 

 

 

!! 第1集の腎臓に続いて、第2集の脂肪の働きにもビックリ仰天だ。

今までの脳を司令塔にした人体ネットワークという認識が、相次いで覆(くつがえ)される思い。ノータリン(脳足りん)ではないか!? 従来の医学も薬学もやり直し!?

 

 

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□ リブログ

 

□ NHK-G「シリーズ人体~神秘の巨大ネットワーク」

これまでのブログ

「プロローグ」(2017-09-30初放送)
「第1集"腎臓"が寿命を決める」(2017-10-01初放送)

「第2集 "脂肪と筋肉”が命を守る」(2017-11-05初放送)

 


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■ 司会(MC): 

タモリ・・・1989年の「驚異の小宇宙 人体」以来、28年ぶりに「シリーズ人体」の司会を務める。
山中伸弥・・・京都大学iPS細胞研究所所長・教授。2012年にノーベル医学・生理学賞を受賞。
久保田祐佳アナ。

 


■ ゲスト出演:

宮川大輔
春日俊彰
松岡茉優

 

カシューナッツ、コアラ小嵐

 

 

■ スタッフ

 

音楽: 川井憲次

語り: 池松壮亮、久保田祐佳

声の出演: 81プロデュース

 

スタジオパートのディレクター: 松村亮一

 

コーディネーター: 上出麻由

リサーチャー: りえココ

ディレクター: 古川千尋

プロデューサー(制作統括): 阿久津哲雄、井上智広、浅井健博

制作: NHKエデュケーショナル


 

 

 

■ 予告動画

 



 

□ スポニチアネックス 20171103 配信

 




 

何と! グラビア女優・橋本マナミ(33才)のカラダが最先端映像を駆使して徹底解剖され、脂肪と筋肉を最新技術で可視化する。
橋本は京大で、従来よりも画像情報が多いMRI(磁気共鳴画像装置)による全身のスキャンに臨んだ。
これが世界最先端の映像化技術を持つドイツの複合企業・シーメンス社に送られ、珍しい映像ができ上がった。

 


番組では「通常はMRIで患者の病気の部分しか撮影しないので、健康な人の全身スキャンはその時点で貴重。その全身データを基に、筋肉や脂肪の様子を映像化したのは初の試みとなります」と説明し、世界初の映像化としている。
スタジオでは「ハリウッドの映画製作で使っているCG技術を医療データの可視化に応用した技術」を駆使して、橋本の全身のデータを使い、筋肉、脂肪、臓器を色づけして分かりやすく紹介。


身長1m68、体重56kgの橋本の筋肉が21kg、脂肪が18kgで定説の「体重の7割が筋肉と脂肪で占められている」を裏付け、スタジオを沸かせた。

 

タモリは「体の中だからね。丸裸以上。ここまで見ちゃっていいのか?」とビックリ。「脂肪は細胞にとりつくんじゃないかと思っていました。そうじゃない。脂身じゃなくて臓器なんですね、これは」と橋本のデータを見て感心した。

 

浅井健博プロデューサーは「脂肪と筋肉がほどよくついている健康的な体形の方に依頼したいと考えておりました。橋本さんは自身の体について大変強い関心をお持ちで、快く引き受けていただきました」としている。


本人の橋本は「こんなにリアルに体内が見えるなんてビックリしました。脂肪も多いんですけど、筋肉も、女性にしてはしっかりついているって褒められました」と貴重な体験を喜んだ。 

 

 

先日の番組で、今、最も彼女にしたいタレントの橋本マナミからヒジ鉄を食わされたと公言していた、梅沢富美男にとっても永久保存版 目 となろう。



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■ 概要

 


体中の臓器がお互いに情報を交換することで私達の体は成り立っている。
そんな新しい「人体観」を、最先端の電子顕微鏡映像やコンピュータグラフィックスを駆使しながらお伝えする、シリーズ「人体」。



第2集のテーマは“脂肪と筋肉”。
なぜダイエットに失敗するのか、メタボリックシンドロームはなぜ怖いのか。
最新科学が、その本当の理由を明らかにして行く。

 



“脂肪と筋肉”が、単に体を覆っているだけだと思ったら大間違い。
脂肪が、脳や免疫をコントロールしたり、筋肉の働きが、記憶力の増強やがん予防と関わっていたりする可能性も報告され始めている。

 


さらには、現代人の体の中で、そんな脂肪と筋肉の働きに深刻な異常が起きていることも明らかになった。

心筋梗塞や脳梗塞、そして糖尿病など、あの「メタボ」が招く様々な病気の根本的な原因が、実は、脂肪や筋肉の情報交換に潜んでいた。
全く知らなかった筋肉と脂肪の驚くべき能力。 
その謎を徹底的に解き明かして行く。

 

 

 

 

■ 番組詳細

 

 

今日のテーマは脂肪と筋肉。

タモリ「脂肪も筋肉も脇役じゃないんですか?」。
山中伸弥「脂肪と筋肉が、命・健康・病気の全てに関わっている」。

タモリ「そう言われても、脂肪ってアブラですよね?」。


橋本マナミが協力。

MRIで全身データを記録し、それを立体化した。

 


まず脂肪だけを取り出した映像を紹介。
皮下脂肪、骨髄脂肪などは体内に情報を伝える特別な物質を出し、人間の欲望や免疫に関わっている。
筋肉も情報を伝える物質を出して、癌(がん)の増殖を抑えたり記憶力をアップさせたりする。
現代では脂肪や筋肉の情報のやりとりに破綻(はたん)が起き始めている。
その結果、突然死を招く心筋梗塞や脳梗塞、そして糖尿病などが引き起こされている。
この発見によって、全く新しい治療戦略が見えて来た。

脂肪に対する考え方が180度変わって来たのだ。


春日俊彰「もうボディービルダーなんで、ほとんど」。
山中「学生時代から筋トレオタクだ」。
宮川大輔「最近、だいぶ太りましたね。20才の時より15kg以上。もしかしたら隠れメタボかもしれない」。

 



橋本マナミの全身を徹底解剖。
橋本マナミの体内の筋肉と脂肪の映像を公開。
タモリ「丸裸以上だ」
橋本の体重は56kg。筋肉は21kg、脂肪は18kg、合わせて39kg。
筋肉と脂肪を合わせると体の70%を占める人体最大の臓器。

 

 

 

 



山中「逆に脂肪が脳に対して、大切な指令を出している」。
 

それはどういうことなのか? “脂肪”が脳を操る!「止まらない食欲」の謎

米国コネチカット州のジュリアン・フェルトンくん(1才半) は脂肪萎縮症で、生まれつき体に脂肪がない。脂肪萎縮症という難病。

それが原因で、食欲が凄(すさま)じい。皮下脂肪や内臓脂肪は脂肪細胞の塊で、脂肪細胞は糖や脂をエネルギー源として蓄えている。ジュリアンくんは脂肪細胞を持っていないので、糖や脂は蓄えられず、常に血液中を漂っている。欲しがるままに食べると、血糖値や中性脂肪が急上昇する。
これまで脂肪萎縮症の人は食欲を止める手立てがなく、糖尿病や心臓病を引き起こして30年ほどの命と言われて来た。

 

食欲研究の第一人者、米国ロックフェラー大学のジェフリー・フリードマン博士は、脂肪細胞が食欲を抑えるレプチンというメッセージ物質を出していることを発見した。

脂肪は生きた細胞の塊。核と油滴(アブラを貯める大きな袋)。ここに食事で摂った糖分を蓄える。

山中「脂肪萎縮症の人は、食後も食欲の中枢の活動が収まらないが、レプチンを投与すると抑えられる。脂肪が脳に命令を出しているというのは、びっくり仰天の発見だった」。

タモリ「今までだと脳が社長で、レプチンは社長に直接命令している。」

食事で摂った糖や脂は脂肪細胞に溜め込まれる。するとレプチンが脂肪細胞の外に放出され、血管を通って脳の視床下部へ。神経細胞がレプチンを受け取り、エネルギーは十分だというメッセージが脳に伝わる。脳はもう食べなくていいと判断して、食欲が収まる。


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人間には400種類の筋肉がある。

今回、自治医科大学(西村智教授)で特別に開発した顕微鏡にハイビジョンの16倍も高精細な8Kカメラを取り付け、生きた身体の筋肉を撮影した。

 

 

 

 

トレーニングをすると筋肉細胞が成長し太くなって行く。

筋肉の細胞も様々なメッセージ物質を発していることが分かって来た。

 

ベルギーのジョンズ・ホプキンス大学セイジン・リー教授の研究。
ベルギーにいる牛は筋肉の成長をコントロールするミオスタチンという物質が働いていないために、筋肉が付き過ぎている。ミオスタチンは筋肉細胞から初めて発見されたメッセージ物質で、筋肉はあり過ぎるとエネルギーを浪費する。そのため筋肉はメッセージ物質を使ってエネルギーの浪費を抑えている。

 

 


米国・国立老化研究所などの研究では、運動をした時に筋肉から出るカテプシンBという物質の働きで記憶力が高まる可能性を発表。研究チームはカテプシンBが記憶を司る海馬の神経細胞を増やす働きをした可能性があると考えている。
山中「筋肉からメッセージ物質が出ていて記憶が良くなるというのには、反論する研究者もいる」。



筋肉と脂肪は様々なメッセージ物質を全身に送って健康を維持してくれる臓器だった。
山中「長い生物の進化で肥満を体験しているのは人間が初めてで、想定されなかったことが起こっているのだろう」。

タモリ「人間が食べたい時に食べたいだけ食べるようになったのは、人類の歴史から言うとほんのちょっとの瞬間みたいですね」。

中山「想定されなかったことがきっと起こっているのだろう」。

 


日本大学の加野浩一郎教授の研究。
食欲に任せて食べたいだけ食べていると、身体の中で何が起きているのか?

脂肪細胞は余った油や糖分を蓄積してどんどん大きくなる。それに伴って血液中のレプチンの量も増えて行くことが分かっている。肥満の人の脳の血管では油のせいでレプチンが脳に入って行きにくくなっている。脳にレプチンが辿り着いても神経細胞が鈍くなりメッセージに反応できなくなっている。

 

 

 



大阪大学の石井優教授らの研究。
大量に摂り過ぎた糖分の油が漂い、盛んにぶつけられている脂肪細胞が油を細菌などの敵と勘違いし、"敵がいるぞ!!"と誤って警告メッセージを発してしまう。

身体の防衛隊の免疫細胞が受け取って、活性化し細胞分裂を起こし、自らも警告メッセージを全身に拡散する、"免疫の暴走"。これこメタボの本当の恐ろしさ。

血管の中で漂う溢れた油を次々と食べるが、余りにも大量の油に抗し切れず、爆発。辺り一面に持って来た有毒物質を撒き散らす。血管の壁も傷付けたり様々な臓器を痛み付けてしまう。