壁を破る方法!(ポジティブ思考を作る!) | より速く、より強く、そして・・・より美しく!

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~すべては、ここから始まります~

先週末の大阪ランニングセミナー開催の為

大阪へ行った際、

AASP大阪会員の皆さんや、ブログ仲間が集まって

懇親会を行いました。

その際に、自分の記録を更新する時に必要なのは

自分自身の殻を破ること、

言いかえれば、今までの思考とは違った考え方で

走ることに向きあう姿勢を作ることが大事だというお話しました。

例えば、同じ走力の二人のランナーさんがいます。

その二人が、同じ練習をしています。

仮に、20㎞のビルドアップ走としましょう。

13㎞を過ぎて、二人とも良い感じで走れています。

そのままの調子で後半も力むことなく

自然な流れでペースアップをさせたいと考え、

こういう風に声を掛けました。

「いいですよ、良い感じで走れています」

「そんな感じで、もう少し行きましょう」

「もしも、余裕があればラストは少し上げましょう」

その言葉を聞いた時に、どのように受け止めるかで

どのような思考の持ち主かが分かります。

一人は、単純に、こう考えました。

「あ~、俺は調子良く走れているんだな」

「じゃあ、今はこのペースを維持して

余裕があれば、ラストでちょっと上げてみよう」

その結果、その後もリズムを崩さずに

リラックスして走れて、後半も上手くビルドアップ出来ました。

もう一人は、こう考えました。

「あれ?俺って調子悪く見えるのかな?」

「だから、無理をするなっていってるのかな?」

「んっ、それとももっとガンバレってことかな?」

そう思った途端に、急に力んだ走りになってしまい、

リズムがおかしくなって、

後半は失速していくばかりでした。


言葉をどう受け取るかで、その後の精神状態や

身体の状態が大きく変わってしまうことは多々あります。


トップ選手の指導者は、あまり、練習中に頑張れと言いません。

中学・高校の先生方や指導員の方々の中には

厳しい指導をされる方もいます。

それは教育の一環だということがありますし、

高いレベルで勝負する選手は必要なことでもあります。

ただ、それがトラウマになってしまうケースも少なくありません。

調子が良くても、悪くても、

今の自分の状態を、きちんと冷静に見極められる

ポジティブな思考力を養ってあげることが

能力を引き出すのに最も有効な方法だと考えられます。

実業団選手の中でも、

「レース中に沢山声を掛けて、沢山励まして下さい」

そういう選手と、

「コーチが何か言っている姿を見るだけで、

調子が悪いから心配して声を掛けていると思うから、

レース中は、出来るだけ声を掛けないでください」

そういう選手も居るのです。

皆さんが良く知っている有名マラソン選手の中にも

後者のタイプが結構いるので、

言葉の掛け方、選手との接し方は難しい面があります。

でも、結局は、レース中の苦しい場面を乗り越えられるだけの

強くて柔軟性のある思考力を作ることが大事なのです。

ですから、練習内容云々の前に

ポジティブな思考力を養うトレーニングを行うことが

自分自身が満足出来る結果を出す為に

必要なことだと思います。

では、どんなトレーニング方法があるのでしょうか。

(つづく)

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