治ってきているから練習を再開したい。
どういうタイミングで本練習を再開すれば良いか聞きたい。
これも沢山来ているメッセージです。
基本は、「先を急がない！」です。
痛いところが出てしまった以上休むが一番です。
あるいは、少し休んで痛みがなくなったので
どのようにして取り戻そうか考えている方。
取り戻そうとしないでください。
取り戻す必要はありません。
何故なら、それは遅れではないからです。
目先を見れば遅れてしまったように思いますが、
それは「体が出したサイン」だったのです。
このサインに従って休んだことは、
長期的には、数倍もの良い結果を出してくれます。
先日の野口みずき選手の記者会見でも、
「本当は、復帰戦に別のレースを考えていたが、
脚が痛くなってしまい欠場を決めた。
その時は辛かったが、今となっては、
その時に無理をしなかったことが、
こうしてその時以上の調子で大会に臨めて、
良い結果にも繋がった」
と言っていました。
プロ（実業団）ランナーはレースに出てこそ評価されます。
それが計画していたレースに出れないのは、
想像以上に精神的に辛いモノがありますが、
それを乗り越えたことで、
結果的にもっと良い走りが出来たのです。
皆さんにも同じことが言えると思います。
焦ってちょこちょこメニューを入れ替えても
効果はありません。
出来ることを出来る範囲で行うだけです。
試す必要はありませんよ！
目先の走りよりも、その先にある大きな結果に向かって
気持ちを安定させて、焦らずにゆっくり前進してください。
自分の体は、痛めつけるだけでなく、
優しく労わってあげましょう。
