手には手相があるように、足にも足の相があります。
足の相というと足裏診断みたいになってしまいますが、
私が言う足の相とは、足の裏だけでなく、足の甲、五指、
土踏まず、踵、拇指球など全体の形とバランスを指します。
我々が選手をスカウトする際、その選手の持ちタイムや
過去の実績以上に大切にしていることは足の相を見る事です。
手と足を見れば、その人の能力が分かります。
好タイムを持っていなくても、実績が無くても、
この足の相を見てOKとなれば採用されるということもあります。
その代表例がQちゃん(高橋尚子さん)です。
小出監督がこの子はいいぞ!そう思ったから彼女は
当時のリクルートに入社出来たのです。
では、どこを見ているのか。
企業秘密の面もあるので、詳しくはお教え出来ませんが、
内臓器官の強さ、筋肉の質、キックの強さ、貧血持ちかどうか、
それらが、現れている箇所があります。
ひとつだけお教えしますと、
踵を見ると、その人のキックの強さが分かります。
そして、もうひとつ。
足の甲を見ると内臓器官の強さが分かります。
これらは、ランナーとしてではなく、どのスポーツにも
共通した判断材料となりますので、是非注目して見て下さい。
10人並べてよ~く見てみると、その違いが分かります。
写真を撮ったり、スケッチしたりしても構いません。
足の速い子と遅い子、内臓の強い子と弱い子、
貧血持ちの子とそうでない子。違いは明らかです。
是非、チャンスがありましたら見てみて下さい。
でも、何で見ているのか、どんな風に違うのかは
子供には伝えない方が良いでしょう。
知らなくて良い事もありますから。
明日は、「手のひらのマッサージ」をお話します。