昨日のブログを成田空港で書いた後、17時15分のロサンゼルス便に乗る為に、41ゲートに向かいました。
17時搭乗開始。乗客が搭乗し始めた時、またしても、機材のトラブル発生!
既に搭乗に向けて乗客は並んでいるのに、無情のアナウンスが・・・
『ただいま機材に不具合が生じ、点検しております』
『暫くお時間が掛かりますので、席に座ってお待ち下さい』
昨日のUA852に乗っていた乗客も何人かいたので、お互いに顔を見合わせて、
『おいおい、またかよ。アメリカに行くなってことかー!』
『時間は掛かってもいいから、しっかり整備してくれよ』
などと言いあっていました。
幸い、40分程度の遅れで、再び搭乗が開始されました。
やっと飛行機に乗れた喜びと、既に昨日から数えるのも嫌になるくらいの時間を過ごしているので、
『たった40分くらい、どうってことないや』
そんな気楽な気持ちで座席に着き、ゆっくりくつろいでいました。
そこへ、またしても、アナウンスが流れました。
『機材の故障の理由は、機内のリフトに不具合が生じた為です』
『このトラブルは飛行には支障をきたさないので、このまま飛び立ちます』
殆どの乗客は、ここまで聞いて、
『だったら安心だ。さぁ、さっさと飛び立ってくれ!』
そう思ったに違いありません。事実、私もそう思いました。
しかし、・・・・
その後のアナウンスが、機内の雰囲気を一変させました。
『エコノミーの皆様のお食事が予定通りにはお出しできない状況ですので、ご了承下さい!』
えー、そんなの聞いてないよー!お金払っているのに、どういうことだよー!
そんな突っ込みが入るくらいに、食事のサービスが出来ないというアナウンスはインパクトがありました。
まあ、仕方がない。そんなことよりも、さっさと出発してくれ!
私は、そう思いながら、アナウンスを聞いていた耳をシャットダウンし、東野圭吾の小説に集中することにしました。
結局、機内食は夕食のみで、朝食はキャンセルされました。
9時間40分が経過し、間もなくロサンゼルス空港へ着陸するというアナウンスの後に、UAからお詫びのお手紙を頂きました。
私たちからすれば二通目のお手紙です。
そんなお手紙要りません。二日間に費やした、『時間』と『エネルギー』を返して下さい。
そんな気持ちでしたが、ここも大人の対応。有り難く貰っておきました。
さて、アメリカに上陸したから安心!やっと着いたぞ!
そんな気持ちになれない事実が我々に待ち受けていました。
成田空港を飛び立つのが遅くなった分、到着時間も遅れた為、シアトル便の乗り替えに要する時間が、なんと35分!になってしまいました。
国際線から国内線への乗り換えは、通常は最低でも1時間を見なければいけないのに・・・
我々に与えられた時間は、その半分の35分。
こうなったら、覚悟を決めて、前に進むしかありません。
なぜなら、その日のうちにデンバーまで移動できるのは、この手段しかなかったからです。
※勿論、追加料金を支払ったり、新しくチケットを購入すれば行けない事もないのでしょうが、調べた結果、ロサンゼルスからデンバーまで、空席があるのは、ファーストクラスのみ。そのお値段、日本円にして約11万円!!ロスとデンバーが11万円なんて、バカバカしくて支払う気になれませんよね。普通。
私と選手1名はとにかく前進しました。
最初の関門。それは入国審査。
これは今までで一番スムーズに進み、ラッキー!費やした時間は5分なり。
『おー、これなら間に合うぞ!』と思ったのも束の間。
第二の関門。荷物のピックアップです!
いやいや、待てど暮らせど、なかなか預けた荷物が出てきません。イライラしながら待つこと12分。
やっと出てきました!さー、次は税関審査です。
ロサンゼルスは日本人に優しいですね。こちらもたったの1分でクリアー。超ラッキーでした!
再び荷物を預け、『よし、あとはダッシュしてゲートに行くだけだ!』
これまでに要した時間は約20分。あと15分。既に搭乗は始まっている時間です。
乗り換え便が待つゲート探すため、係員に聞いたら、『隣の建物へ行け!』とのこと。
ロサンゼルス空港は建物がひとつで繋がっていないので、一旦、外へ出て隣の建物までダッシュ!
久しぶりにダッシュしましたよ!選手よりも速い自分にビックリしながら、400mを一気に走り切り、階段を駆け上がり、ゲートへ入る為のセキュリティーに辿り着きました。
勢いに乗って駆け上がってきた私の目の前に広がっていたのは・・・
ガーーーン!セキュリティーには約70名の長蛇の列が出来ているではないですか!
一瞬、『これは参ったなぁ・・・』と怯みかけた自分に、もう一人の自分が行動に出ました。
私は迷わずに、列の先頭にグングン進み、『私たちにはあと10分しかない。とにかくこのフライトをゲットしたい。協力してくれ!』と叫びながら、何度も何度も他の乗客に頭を下げて、最前列に入れて貰いました。
『皆さんありがとう!この恩は忘れません!』
そう心の中で、丁寧にお礼の言葉を述べながら、5分でセキュリティーをパス。
さあ、あとは、一目散に走るだけ!ゲートへ向かってダッシュ!ダッシュ!ダッシュ!
どうかな?だめかな?そう思いながらラストスパートをかけて走りました。
結果、出発予定時刻の3分前に無事にゲートに到着。大汗をかいてしまいましたが、間に合った喜びが大きかったです。
幸い5分程度出発が遅れていたこともあり、まだ搭乗中の乗客が何人も居ました。
ロサンゼルス空港での乗り換え大作戦!?
無事に成功し、今現在こうして、シアトル空港に来ています。
今夜のデンバー到着は10時35分予定。
まだまだ、私たちの旅は続きます。あと、もうひと踏ん張り。頑張ります!