最近、いろいろな不動産会社さんと話していると、「う・わ・さ」が、絶えない・・・。
「う・わ・さ」とは、何社かの大手不動産会社さんが、近々、逝く(?)のではないか・・・?
・・・・という、噂です。
東京のほうでも、○ーバンなんとか・・・・という会社が今期最大の倒産となりましたが、
バブル崩壊後、上場した新興不動産会社が今後、ばたばたっといくのでは・・・・と、
ささやかれ、連鎖倒産の懸念もあるという・・・・。
こちら、愛知県でも・・・・全国的にみると、東京に次いで、全国2番目の好景気と言われた
愛知でも・・・・T自動車も車が思ったほど売れず、物価は値上がり、給料は、現状維持か、
下がるかという状態で・・・・危ないといわれていた某不動産会社さんが、少し前に倒産し、
東京とよく似た状況になってきたようであります。
私も、この業界の人間。
業界全体の雰囲気は、いやというほど感じる・・・・。
東京でも問題になった、マンションの膨大な在庫の問題。
これなどは、名古屋でも同じで、
「建材が値上がりするので、住宅の値段は上がる・・・。
しかし、お客様がその価格についてこれない・・・・・で、在庫となる。」
皆、このパターンです。
「○○は、この一年で、株価が1/3になったらしい。」
「△△は、下請けへの支払いを、半年後までのばしているらしい。」
「次に、倒産するのは××らしい。」
・・・・・そんな、話ばかりで、恐ろしいことに、その話が、どんどん現実になっていく・・・・。
たとえば、今、どこに行っても、「危ないらしい」と、真っ先にうわさになっている某分譲会社。
この「少子化」の時代に・・・人口が、どんどん減っていく時代に、
何を思ったか、上場を果たし、拡大路線に走った。
その結果、数年間、赤字決算が続き、エコノミストにはたたかれ、株主総会では、
株主から突き上げを食らい・・・・それでも、ひたすら住宅をつくりつづけ、在庫の山。
そして、苦し紛れの「○百万円プライスダウン」のたたき売り。
土地もたくさん仕入れてしまった・・・のに、利益が上がらないため、建築できず、
仕入れたまま塩漬けの土地があちこちに残っているという・・・・。
皆さんは知らんかもしれん・・・・こういった某社の実態を。
しかし、しかし・・・・・私達、同業者の耳には、いやでも入ってきてしまうんであーーーる。
今、一番危ないのは、
「急成長した新興企業」
「拡大路線に走っている企業」
この二つ。
企業の規模が大きくなるほど、社員も多く、経費もかかる。
ちょっと売れなくなったら、資金繰りが行き詰まり、あっという間に逝ってしまう。
たとえば小さな会社でも・・・・。
A社は住宅会社。
年間3000万円の利益をあげている。
社員は、「営業2名」「設計士2名」「現場監督2名」だとすると、社員一人当たりの
給料は、3000÷6=500万円となる・・・簡単なたとえで言いますと・・・。
一方、B社も住宅会社。
年間3000万円の利益は同じ。
しかし社員は「営業、設計、現場監督」の全ての業務をこなすスタッフが2名。
社員一人当たりの給料は、3000÷2=1500万円。
・・・・この2社、表向きは、A社の方が、社員も多く、景気が良いように見える・・・はた目には。
しかし、実際、不況が来てもつぶれないのは、B社だというのは、小学生にだってわかる。
ところが、世の中の経営者の中には、単細胞の人が多く、
「社員が多い会社にしたい。」
「会社の規模を大きくしたい。」
・・・・という、子供っぽい見栄をはる者がおりまして・・・・会社の良し悪しは、
財務体質が良いか悪いかで決まるのです。
ワイは少数精鋭で行くぞ・・・・。
仕事はきついかもしれんが・・・・・。
当社の場合、
「設計しかできない一級建築士」より、「二級建築士と宅建の両方の資格を持った人」を、
今後は採用させていただきたいです。
何でも全部やれないと、これからは・・・・生きていけん。