オール電化だけでは足りんだろう・・・ | WAS IT ALL WORTH IT ?

今日は、某様のご家族と、名古屋市の今池にある、

ガスビルにご一緒しました。

東邦ガスさんの「エコウィル」の説明を受けるためです。



 今池ガスビル


私たちは車で、某様のご家族は地下鉄で。

現地で合流となりました。


ところで・・・・、

私たち建築会社や、分譲会社は、電力会社さんにもガス会社さん

にもそれぞれお世話になっているので、どちらかの会社に

一方的に肩入れするということはないのですが、

「エコキュート(電力会社)」と「エコウィル(ガス会社)」の、

一体どちらが、優れているのか?・・・・ということに関しては、

いつも色々と考えております。


個人的な意見を言うと、「エコキュート」と「エコウィル」では、

やや「エコウィル」に分があるように感じます。


なぜかと言うと・・・・。


①国からの補助金が「エコウィル」のほうが、かなり多い。

②イニシャルコスト(はじめにかかる設備代)も「エコウィル」の

 ほうが安い。

③使用電力を少なくしなければ、地球温暖化は止められない。


特に、この③ですが、詳しくは東京ガスのHPにありますが、

http://home.tokyo-gas.co.jp/ecowill/index.html

上記のページの「省エネルギー」というところをクリックして

いただくとわかるのですが、電力会社から家庭に送られてくる

電力の63パーセントの電気が、送電途中でなくなっている・・・と

いう事実が、一番問題だと個人的には思います。

この失われた63パーセントの廃熱が、海などに捨てられ、

地球温暖化になる・・・。


一方、ガスの場合は、ガス会社から送られてくる時、電気のように、

途中で、失われるエネルギーが無いため、家庭で、あまった熱を

利用して、電気をつくり、電気の使用量を抑えましょう・・・・という

のが、「エコウィル」の考え方のようです。


ちなみに、「エコウィル」+「太陽光発電」なんてのが、

地球環境に一番いいんでないか?と、思っていたら、上記の

ホームページにその組み合わせが載っていました!

私は、自分の家を建て替えるときは、ぜひ、これで行こう!と、

思っています。



・・・・実は、私は、給湯器の無い家で育ちました。

今でもありません。

安い「深夜電力」を使い、夜の間に温水器に溜まったお湯を、

昼間に使う・・・・つまり、今流行の「オール電化住宅」と、同じ、

理屈なのですが、はっきり言って、給湯器の無い生活は、


むちゃくちゃ不便です!


温水器のお湯が無くなったら、水しか出ん!

だから、計算しながらお湯を使わにゃならん・・・・。

「安い深夜電力」というが・・・電気代は結構かかっています。


そしてこれは、多くの人が誤解していると思うのですが、

「オール電化」と「エコキュート」は、全くの別モノ。


「オール電化」の生活は、欲しい時に欲しいだけ、瞬時にお湯

を沸かす給湯器が無いのです。

温水器のお湯しか使えない。


その欠点をカバーすべく、ヒートポンプという方法で、給湯器の

代わりのシステムを作ったのが「エコキュート」です。


つまり、

「オール電化」+「エコキュート」ならば快適な生活ですが、

「オール電化」だけでは、不便な「温水器」生活なのです・・・・。


そして、電気だけに頼れば頼るほど、上記の63パーセントの

無駄なエネルギーが地球にますます放出される・・・・。

この事実を電力会社は、ひた隠しにしているとしか思えない・・・。


東邦ガスさんのお話を聞いていると、

ガス会社の方は、

「電気を一切使わず、全てガスにしてください。」

などとは思っていないように感じます。

単に「無駄になるエネルギーを効率よく再利用しましょう。」

と言っているだけです。


しかし、「オール電化」のキャンペーンを見ると、

家庭から電気以外の光熱費を全て駆逐して、「一党独裁」を、

もくろんでいる・・・・こんな言い方は失礼かもしれませんが、

なんだか、疑問を感じますなあ・・・。



ガス会社さんの説明を受けた後、地下のうなぎ屋さんで食事。



某様のご家族の皆様、今日は、どうも有難うございました。