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あの日からそんなに経たないうちにアパートは
解約され、小林さんが住んでいた部屋は
空になった。
部屋の片付けは全て役所の方で行った。
妹さんは何も関与しなかったそうだ。
小林さんが入院した後のことは私達大家は何も
知らされず、居場所も分からなかった。
そんなある日、実家のインターホンが鳴った。
モニターには4〜5人ほど映っていた。
私が出ると、小林さんの“親族”だと言った。
母が話を聞きに行くと、来たのは妹さんの
家族で、なんと小林さんの行方を探していた。
役所に小林さんの居場所を聞きに行った
らしいが教えてもらえず、私達が知っていると
思い家まで訪ねて来たのだった。
妹さんの旦那が母の前で「あいつらは教えて
くれない!」と役所の対応に腹を立てていた
らしい。
おかしい。
小林さんが病院に運ばれても「関係ない」と
言って来なかった人達がなぜ今更会いに
来るのか。しかもわざわざ家族総出で。
母はこう言ってやったそう。
「私が電話した時来ればよかったじゃないですか」
「あなた“関係ない”って言いましたよね?」と。
(その時のやりとりはこちら←)
それほどに小林さんに会わなければならない
理由はおそらく「お金」絡みだろう。
(書類がどーたらこーたらと言っていたらしい)
とりあえずあいつら全員、
禿げればいい
と私は願ってやまない。
完