ひしがれた心 ・体験談に学ぶ・私の学び ・見つけたメモ | 私の居場所と今日一日。

私の居場所と今日一日。

私の人生は死ぬまでのひまつぶし、とかってのブログに書きました。その後に私が見つけた日常の記録です。感情障害や無呼吸症候群、脳脊髄液減少症、アルコール依存症他の病を患っていますが、ブログで健康とヘルスケアを整えたいですね。



私の人生ひまつぶしです。

毎日ブログで仲間のみんなと日課の読み合わせています。

 

 

 

白いデイジーの花と緑の芝生

 


体験談に学ぶ

 

症例 1:

中小企業経営者(40才の男性)  酒乱

 
 夕闇せまるバーのドアを開く時、天国へ入る心地して、一杯飲むと二杯目の酔いが欲しくなり、二杯飲むと三杯目の酔いが欲しくなる。
 
二軒、三軒とハシゴして、午前五時に最後の酒場をカンバンで閉め出されて御帰館。
 
妻が文句言い出す前にポカーンと先制攻撃して、バターン、グーグー。
 
翌朝は、ひどい二日酔いと後悔に責めさいなまれ「もう二度と酒飲みません」と、畳に手ついて謝る。
 
その後、三、四日は、仕事が終わると真っ直ぐに帰宅し、パンダの様な顔の妻から浴びせられる機関銃の様な小言の攻撃にひたすら耐える。
 
やがて、パンダの顔も元へ戻り、言う事も尽きて、ホトボリが冷めた頃「一杯飲まねは、あんな鬼の様な妻の居る家へ帰れるか」「今度こそ、一杯だけ」と、時には車をわざわざ駐車禁止の場所へ置いてまで、一軒のバーへ入るのに、「一杯飲むと、一杯だけでは満足出来ず、二杯三杯と欲しくなり」結局、いつものコースで午前五時。
 
ポカーン、パンダ、ガミガミで、又、三、四日の止酒。
 
「止めようと思えば、いつでも止められる」「三ケ月位止めた事もあった」のは、突き飛ばした妻が家具の角で胸を打ち肋骨々折し、全治三ケ月。
 
「今度飲んで、暴力をふるったら」と、離婚届にサインし印をつき妻にあずけても、性懲りなく繰り返した。
 
妻は離婚届を五、六枚も溜め込んで居る。
 
たまたまパンダ顔を実家の母に見咎められると「うっかり家具で打った」とか嘘をつき、世間体を繕っていた。
 
症例 2:中小企業経営者(47才の男性)  アルコール関連身体疾患
 
 黄疸と腹水と浮腫で身体中が黄色く腫れ上り、食事はのどを通らないのに「一杯だけ」「昔は焼酎一升も飲んだが、今は一日ワンカップ二、三個だから、アル中ではない」と飲み意識を失う。
 
何回も、内科病院へ入院し「酒はほどほどに」と言われても、入院中ですら、消灯後、看護婦に隠れ、近くの食堂で飲んだり、院内で酒盛りしていた。
 
治療は、健康を回復する為に受けるのでなく「また酒を飲める体にしてもらう為」であるから、完全に治らないまま退院すると、きっそく「退院祝いや」と飲酒。
 
「酒飲んで死んで本望」と言いながら、自分の金銭を蕩尽し、命を削り、ただひたすら、政府を酒税で儲けさせ、酒造会社を儲けさせ、バーを儲けさせ、その上、最後には病院も繰り返し儲けさせていた。

症例 3:中堅企業専務取締役(54才)   隠れ飲みから連続飲酒へ
 
 年末年始の連休に「何もする事がないから」と飲んでは寝、飲んでは寝して、正月明けの出勤日となっても、そのリズムが止まらなくなった。
 
食物は喉を通らず、通るのは酒だけ。
 
一、二年前から、前夜の酒が切れる昼頃、手指の震え(退薬症状)に気付いた。
 
会議で黒板に字を書かねばならない前に、コッソリと会社を抜け出し、周りの目をかすめて自動販売機からコップ酒を一気呑みして手指の震えを鎮めていた。
 
何年も前から、妻は外で飲酒する事を禁止し「その代わり」毎晩三合の酒を自宅で飲ませた。
 
これ位の酒では満足出来ないから、その上、ポケット・ウイスキーを一本ずつ隠れ飲みする様になった。
 
ボトルを買っておくと、飲み過ぎてへベレケになり、妻へ隠れ飲みがバレてしまう。
 
三合の酔いでゴマカせる範囲がポケット瓶一本の追加であると体験上知ったので、それ以上は絶対飲めない様にと、毎日、ポケット瓶一本ずつ密輸する事にしたが、同じ店で一本ずつ買うのは、気がひけるので、会社から自宅までの帰り道に二十三軒の酒屋を見つけておき、順番に、毎日一本ずつ買っていた。
 
酒を飲む為なら、あらゆる工夫や算段をした。

症例 4:

職人(38才の男性)   幻覚


 大酒飲んでいる内に、食事もせずサケばかり飲む連続飲酒に陥った。
 
腹一杯飲んだ後のひどい二日酔いを迎え酒で抑える。
 
初めの一杯は、サケも噴水の様に吐き出すが、しばらくすると気分が鎮まって、又、グイグイとサケを飲む。
 
これを繰り返していると、最後は衰弱しサケも飲めなくなった。
 
救急車で入院した夜「詰め所の看護婦の頭を花瓶で殴って眠剤を盗め」と言う声(退薬症状として「幻覚」)が、しつこく開こえて来た。
 

症例 5:専業主婦(54才の女性)  てんかん

 診察を受けに来た一般病院の待合室で昼前に「てんかん」発作を起こした。
 
数年前、結婚を反対された娘が彼と駆け落ちして行方不明になった時、心配のあまり半狂乱となり不眠に陥った。
 
それで、眠る為、手近にある酒をガプ呑みした。
 
酒の味が嫌なので、鼻をつまみ、一気に喉へ流し込んでいた。
 
その後、夫が交通事故で入院した時、心配のあまり、又、不眠が続く様になり、酒量が一段と増えた。
 
毎日、朝から、ウイスキー・ボトル一本も、隠れ飲みする様になったのは、飲酒し始めてから僅か三、四年の内だった。
 
遂に、体調を崩し、酒を飲まずに受診した病院で、退薬症状の「てんかん」が現れた。

症例 6:

一部上場企業の元重役(48才の男性)  アルコール性痴呆


 旧帝大の薬学部を卒業したエリート。
 
長年、欧米へ単身赴任していた時、寂しさから、酒に親しむ様になり、だんだん物覚えが悪くなり物忘れが多くなって行った。
 
遂に、会社をクビになり、家族の顔も判らなくなり、時と場所も判らない(失見当識)まま、精神病院の鉄格子の中で、数年間おむつを当てられて、茫然と余生を送っている。
 

症例 7:土木作業員(46才の男性)  酒害の親子連鎖
 
 子供の頃、父の焼酎のタタリで、田舎に居ながら米のメシが食べられない位の貧乏だった。
 
父は酔うと大声上げて村中走り回るので、雷とアダナされた。
 
雷は野壷(人糞を溜める穴)に落ちて死んでいた。
 
自分はおとなになっても「酒を飲むまい」と決心していたのに、酒の為、職も金も妻子も、皆、失った。
 
そして近所では「雷」とアダナされている。
 

症例 8:

大工(28才の男性)酒だけは絶対約


 酒の為、二人の女房に逃げられた。
 
三度目の女房も別れると言ったので、仕方なく酒を止めた。
 
知人が「金を貯ると、もったいなくて酒なんか飲めなくなる」と言うので、日曜祭日もなしに、真っ黒になって働いたから、貯金通帳へどんどん貯って行った。
 
別の知人が「趣味を持たないので、酒ばかり飲むのだ」と、魚釣りを教えてくれた。
 
又、別の知人が「女遊びの方が酒よりエエ」と勧めたので、「酒さえ飲まないなら」と女房も公認のソープ・ランド通いもした。
 
酒の代わりに種々やってみたが「空しくて」どう仕様もなくなった。
 
一年経って、コップ酒を一気呑みした時、やはり「これしかない」と感じた。
 

症例 9:工員(52才の男性)  貧困
 
 大酒飲みの父が早く死んで、ウチがひどい貧乏だった。
 
破れたズック靴を履いていたので、小学校の遠足で他の子供達が楽しそうに走り回っていたのに、自分だけが出来ず、恥ずかしく惨めな思いをした。
 
中学校を卒業すると、古着屋のオジのツテで、古着屋へ丁稚奉公に行った。
 
そのオジも大酒飲みで、組合の金を飲んでしまったとかで、自分が勤めていた店のオヤジさんの命令で、オジの所へ金を取りに行かされた。
 
自分の店のオヤジさんが組合長だった。
 
しかし「男は気前よく酒を飲まなアカン」と言って有金残らず酒にするオジに金はなく、一銭も持って帰れなかった自分が、しこたま叱られた。
 
結局、オジはゴミ箱の所で、一升瓶と一緒に死んでいた。
 
父やオジの死を見ていながら、自分も十年程でアル中になった。
 
このまま飲んでいたら死んでしまうとか、家庭もバラバラになるとか恐れていたが、口先では「酒飲んで死んで本望」と言い、腹の中では「明日から止めるが今日この一杯だけ」と飲んでいた。
 

症例10:64才の女性    

父も夫も養子も

 

 七人兄弟の三番目。
 
小さい頃から父の酒で苦しめられた。
 
父に言われて母がいつも一升瓶を置いていたが、すぐになくなってしまう。
 
酔った父が暴れるので、母子八人が外へ逃げ出さねばならなかった。
 
いつも「私が父の寝込むのを覗きに行って」から、昔がそろっと家へ入って、そこらを片付けて寝る。
 
小学校一年の頃、「私が毎晩、酒を買って来るから」と言って、二十銭持って買いに行った。
 
一升瓶では飲み過ぎてしまうので、毎晩々々買いに行ったから、酒屋はまけてくれる様になった。
 
しかし、余分にもらうと、家族が余計に苦しめられる事になるので、困って、結局、途中で酒を溝へ捨てる事にした。
 
父は「お前が買って来る酒は高いなあ」と、ぼやいていた。
 
小学校を卒業すると働きに行って、家へ送金したが、その金も、結局、父の酒代を増しただけだった。
 

 二十才で結婚した。
 
交際していた時は「酒を一滴も飲まない」と言っていたのに、結婚してみると、大酒飲みで、然も、父と同じ酒乱。
 
子供四人と毎晩々々外へ逃げ出し、夜中までウロウロしていた。
 
夫が死んだ後、姑に頼まれてイヤイヤながら再婚した。
 

 二度目の夫もアル中で、その上、麻薬中毒。
 
私が働き、苦労して、やっと育て上げたその夫の連れ子もアル中になり、又々、苦労させられた。
 

 小さい頃から働き続けて一家を支え、片時も心の安まる時のない辛い人生だったが、連れ子の為に、断酒会へ参加する様になったおかげで、今、ようやく私が救われた。
 

症例 11:

44才の女性 父も前夫も再婚した夫も


 父の酒で散々苦労したので、「酒を飲まない」事だけを絶対的条件として結婚した。
 
気の弱い夫は、付き合い酒から、段々と酒量が増え、結婚して十年経つと、精神病院へ入退院する様になった。
 
とうとう精神病院へぶち込んだ隙に、九州を逃げ出したら夫は首を吊った。
 
その後、関西へ来て今の夫と知り合い一緒になった。
 
酒を一滴も飲まない、よく働く人だった。
 
やがて夫はトビの請負仕事をする様になった。
 
所が、一緒になって十年経つ頃には、六、七十万円も集金したら、必ず、一週間位蒸発する様になっていた。
 
あちこち気前よく飲み歩き、最後の支払が出来なくなってウチへ「どこそこまで何万円持って迎えに来てくれ」と電話して来る。
 
十万円そこそこしか入らない月は「かあちゃん、かんにんな。これだけしかないねん」と渡してくれる。
 
その後は一滴も酒を飲まずに働く。
 
ところが、二、三カ月に一回位、大金が入ると、また、蒸発し、借金を作るまで酒を飲み歩く。
 
これがアル中とは知らなかった。
 
二度目の夫も気の弱い人で「私が付いていないと生きていけないだろうが、どうして私は、こんなに苦労ばかりさせられるのか」。
 
症例 12:アルコール依存症の子弟  断酒会での心理的回復
 
 物心ついた頃から、毎日、父は仕事もせず、自分の夢をかなえてくれなかったと祖父母や世間への恨みつらみを肴にして酒を飲み、家業を支えて一所懸命に働いていた母や罪もない子供たちを革バンドで殴った。
 
学校の教師にも殴られたが、自分に非があったから仕方ないが、父は理不尽に殴り、無意味に殴るので、やりきれなかった。
 
いつも、何故こんな家に生まれたのか、何故殴られなければならないのかと、親を怨み、自分の運命を呪っていた。
 
それ以外の事を、全く、考えなかった。
 

 幼稚園へ行く頃、新しくできた友達に酔った父を見られるのが、たまらなく嫌だった。
 
小学校の頃、父の酒は増々ひどくなった。
 
友達の家では家族揃って和やかに話し合いながら食事を楽しんでいるのに、自分の家では、お膳がひっくり返る前に五分位でかっ込んでビクビクして服のままで寝ていた。
 
そして夜中に父が暴れると、裸足で逃げ出して、近所の家で泊めてもらった。
 
間に合わないと、二階の窓から屋根の上へ逃げて、震えながら夜を明かした。
 
翌朝、父が寝込ん入る隙にコッソリとカバンをとって、学校へ行った。
 

 学校は安全な逃げ場だったから、絶対に休まなかった。
 
それで成績は良かった。
 
普通の子供にとって、家が何処よりも安心出来る筈なのに、自分にとっては、そうでなかった。
 
だから、家へ帰りたくないので、いつも教師に学校から追い出されるまで居残っていた。
 
そして、普通の子を見るとシャクにさわり、弱い子を殴ってウサを晴らしていた。
 

 成績は良いのに、高校と大学を卒業した時、いつもツマズキがあり、次のステップを踏み出すのがオックウになり、受験しないでグズグズしていた。
 
大学を卒業しても、何故か判らないが、社会へ出られない。
 
早く家を出た姉は、逆に、夜中にパン屋で働き、朝から会社で働いていたが、自分は就職せず、やがて、ウチを改装して喫茶店を開業したが、酔っ払った父が出入りするので、次第に客が来なくなり、閉めざるを得なくなった。
 

 「男が稼ぐ必要はない。男が主夫をして女が稼いでもエ工やないか」と思い、喫茶店を手伝ってくれた妻に働かせ、自分は父から受けた酒害を肴に酒を飲んでいた。
 
妻の父も大酒飲みだったので、その様な生活に慣れていたのか、妻は抵抗もなく稼ぎ手となった。
 

 自分もこの三十数年間、父への恨み辛みを宝物の様に心の中へ抱え込んで、毎日々々、 その宝箱の蓋を開けて見つめていた。
 
父と共に断酒会や酒害者子弟会へ通って自分を語る内に、自分も結局、父と全く同じ様に、親や酒に囚われて自分を見失っていた事に気付くと共に、後生大事に持っていた恨み辛みを、少しずつ捨てて行ける様になった。
 
又、父もつまらないものを心の中へ抱え込んで、何十年も眺めていたんやなあと気付いて、父も自分も一緒やと思うと、父を憎む気持ちが少しずつ薄れて行った。
 
そして、本当の自分を取り戻せる様になった。
 
自分達は結婚する時、子供を作らない約束をしていた。
 
しかし断酒会や子弟会へ通う中で気が変った。
 
結婚八年してから、やっと作れた赤ん坊の寝顔を見て「可愛いこの子を、自分と同じ目に合わせてはいけない」と心に堅く誓っている
 

✅ ポイントと解説

- 「酒は一見解決策に見えるが、結局は問題を大きくする」:寂しさ、不安、心配——それらを紛らわせるために飲むが、暴力、病気、家庭崩壊、貧困など、新たな痛みを生み出す。
- 「『一杯だけ』は幻想。依存は繰り返しと増悪の繰り返し」:止められると思っても、やがて飲み直し、酒量は増え、身体や精神へのダメージも深まる。
- 「酒害は個人だけでなく、家族や子孫へ連鎖する」:親の酒が子供の心に傷を残し、子供自身も同じ道を辿るケースが多く見られる。
- 「救いは『自分一人では無理だ』と認め、他人と共に歩むことから始まる」:断酒会や子弟会で分かち合う中で、恨みを捨て、自分を取り戻すことができる。

📌 直面と省察

直面

- 「自分は飲めないと思っていたが、実は同じ危険にあるのか?」
- 「酒で紛らわせている本当の痛みは何か?」
- 「自分の飲酒が、周りの人に傷を与えていないか?」

省察

- 繰り返しは終わらせられる。だがそれは、自分一人ではなく、共に歩む人たちの力が必要だ。

📋 今日一日の行動

1. 酒を飲む誘惑があったら、「これが繰り返しの始まりかもしれない」と思う
2. 「自分には無力だ」と、正直に認めてみる
3. 仲間や家族に、「今日は少し辛い」と話してみる

🤝 AAの原理とメッセージ

- 原理:第1ステップ(無力を認める)、第2・3ステップ(大いなる力に委ねる)、第12ステップ(他者に伝える)——繰り返しを断ち、連鎖を止める道は、共に生きることにある。
- メッセージ:「一杯だけ」の幻想から抜け出せ。自分一人では無理でも、共に歩む人がある。酒害の連鎖は、あなたから止められる。



今日の知恵 明日の知恵 書籍


人の心は病苦をも忍ぶ。
しかし、ひしがれた心にだれが耐えるだろうか。(箴言一八14) 


✅ ポイントと解説

- 「体の痛みは耐えられても、心の打ちひしがれようは、誰一人支えきれない」 病気やけがの苦しみは、人は強く耐え忍ぶことができる。だが自尊心が砕け、希望が潰え、「もうだめだ」と心が折れてしまった痛みは、自分一人ではもちろん、周りの人にも支えることが極めて難しい。
- 「一番の痛みは、心がひしがれることだ」 アルコールが必要になるのも、薬に頼るのも、多くはこの「心がひしがれた」状態がきっかけ。体の病気ではなく、心の砕かれた痛みから逃れようとしている。
- 「だからこそ、助けを求め、分かち合う必要がある」 この痛みは、一人で抱えても、自分で癒そうとしても、どんどん深まるだけ。砕けた心は、同じ痛みを知る者と、大いなる力にしか、委ねることができない。

 

📌 直面と省察

直面

- 体の不調ばかり気にして、本当にひしがれている心の痛みに、目を向けているか?
- 「弱音を吐くな」「耐えれば治る」と、心が折れていることを隠していないか?
- 「誰も分かってくれない」と、たった一人でその痛みを抱え込んでいないか?

省察

- 心がひしがれたとき、強がることは何の役にも立たない。ただ、「助けて」と手を伸ばせばいい。

 

📋 今日一日の行動

1. 今の自分の心が、どんなふうに痛んでいるか、正直に認める
2. 「この痛みを、一人で抱えなくてもいい」と自分に言い聞かせる
3. 信頼できる仲間や、大いなる力に、その痛みを委ねてみる

 

🤝 AAの原理とメッセージ

- 原理:第1ステップ——「自分の力ではどうにもならない」と認めるのは、まさにこの心の痛みに対して。第2・3ステップ——自分では耐えきれない心を、大いなる力に委ねる。第12ステップ——同じように心がひしがれた人を、支えるために分かち合う。
- メッセージ:心がひしがれたときこそ、あなたが一人ではないことを知ってください。その痛みは、分け合えば、必ず和らぐ。

 

💡 AAらしさ

- 「体の健康」だけが回復ではなく、「心の癒し」こそが本質だと知る
- 「耐える強さ」より「助けを求める勇気」を尊ぶ
- 誰もが経験する「心の砕かれ」を、共に分かち合い、共に立ち直る場所である


7月17日

ひしがれた心 


 目の中に小さなごみが入ったり指先に小さなとげが ささったりしても、痛いし気になって仕方がありません。いざ、自分ががんになって断末魔の苦しみに会ったら、はたして耐えられるのかと、時々思います。

しかし、絶え間ない感じと関節の痛みに悩まされながら、寝たきりで、『闘病』というユーモアとペーソスにあふれた五冊もの本を出された私の友人後藤光三先生のことを思います。するとやはり、「人の心は病苦をも忍ぶ」とは、ほんとうだと実感するのです。人間の内なる人、すなわち心がしっかりしているなら、 人は、病苦やその他の試練をも耐えていきます。使徒パウロも、こう語っています。「ですから、私たちは勇気を失いません。たとい私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています」(Ⅱコリント四16)。

しかし、心がひしがれてしまうと、人生の重荷・苦しみ・試練に、だれ一人耐えられなくなります。ひしがれた心とはどんな心でしょうか。

* 生きる目的や意味を全く見失ったと思っている心。

* 愛を見失い、希望を見失い、神と人に捨てられたと思っている寂しい心。

罪の責苦に苦しんでいる心。罪の奴隷の状態からはいあがれないと思っている希望のない不安な心。

しかし、神は愛です。神は「いたんだ葦を折ることもなく、くすぶる症心を消すこともなく」(イザヤ四二3)と、聖書の中で言われました。さらにイェス・ キリストは、こう言われます。「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招くために来たのです」(マタイ九2―3)。神のみが、ひしがれた心をいやしてくださるのです。


✅ ポイントと解説

- 「外側の痛みは内なる心が支えるが、心が折れたら何も耐えられない」 体の痛みや病苦は、心がしっかりしていれば忍ぶことができる。だが生きる意味・愛・希望を失い、罪の責苦や絶望に心がひしがれたとき、どんなに丈夫な体も耐えられなくなる。
- 「ひしがれた心とは、『もう終わりだ』と思い込む心」 自分は見捨てられた、何をしても無駄だ、と閉じてしまった心の状態。
- 「神は、傷ついた者こそ招き、癒してくださる」 神は折れた葦を折らず、くすぶる灯心を消さない。強い人ではなく、病人・罪人・心がひしがれた人のために来てくださった。癒しは、自分で立ち直る力ではなく、神の愛に委ねることから始まる。

 

📌 直面と省察

直面

- 体の痛みばかり気にして、心がひしがれていることに気づいているか?
- 「自分はもうだめだ」「誰にも救えない」と、神や人の手を拒んでいないか?
- 罪や過ちを自分だけで背負い、自分で裁いていないか?

省察

- 心が折れているときこそ、あなたが一番必要とされている。強がらず、ただ「助けて」と言えばいい。

 

📋 今日一日の行動

1. 今の心の痛みを、正直に言葉にする
2. 「私は病人です。罪びとです。癒してください」と祈る
3. 「もうだめだ」と思ったら、「神は私を捨てない」と思い直す
4. 一人で背負わず、仲間にもその痛みを少しだけ話してみる

 

✅ 行動して得られること

- 絶望の重みが半分になる
- 「見捨てられていない」という安心が心を満たす
- 罪の責苦が、「赦され、やり直せる」希望に変わる
- 内なる人が日々新たにされ、再び歩み始められる

 

🤝 AAの原理とメッセージ

- 原理:第1ステップ(自分ではどうにもならないと認める)、第2・3ステップ(大いなる力に心を委ねる)、第5・7ステップ(罪と弱さを認め、赦しと癒しを請う)。回復は「強くなる」ことではなく、「ひしがれた心を受け入れ、癒してもらう」こと。
- メッセージ:心がひしがれているということは、あなたが癒される場所に来たということだ。神はあなたを決して見捨てない。

 

💡 AAらしさ

- 「弱さ」を恥じず、癒しの入口とする
- 「自分で解決」を手放し、「委ねる」ことを力とする
- 心の痛みを一人で抱えず、共に分かち合い、共に癒される

ピンクの花、植物、草


カルフォルニア・ローズ」

「バラ咲き(八重咲き)

インパチェンス」

別名アフリカ鳳仙(ほうせんか)」

花言葉「逆境を乗りきる輝き」 


「正直に 咲いてこぼれて 鳳仙花」遠藤梧逸 

 

「珊瑚礁の垣に ちぬさぐの 花は咲き」細見綾子(ちぬさぐの花=沖縄の鳳仙花) 

 

「やっぱり器用に生きられないね 

 似たような二人と笑ってた 

 鳳仙花 鳳仙花 

 はじけてとんだ花だけど 

 咲かせて欲しいの 

 あなたの胸で」島倉千代子(「鳳仙花」吉岡治作詞、市川昭介作曲) 


✅ ポイントと解説

- 花言葉「逆境を乗りきる輝き」:鳳仙花は地に根ざし、素直に咲き、実が弾けて次へと命をつなぐ。器用でなくても、ありのままで困難を超えて咲く姿。
- 句と歌:「正直に咲く」「珊瑚礁の垣で咲く」「弾けて飛んでも咲かせたい」——飾らず、ただ自分らしく、どんな場所でも力強く生きる姿を表す。

 

📌 直面と省察

直面

- 器用に生きようと自分を偽っていないか?
- 不器用さや傷を恥じ、咲くことをためらっていないか?

省察

- 不器用でも、ありのままが一番の輝きだ。

 

📋 今日一日の行動

1. 「ありのままでいい」と自分に言う
2. 見栄や言い訳を手放し、素直に振る舞う
3. 今いる場所で、小さくても咲くことを選ぶ

 

🤝 AAの原理とメッセージ

- 原理:第4・5・10ステップ——ありのままを認め、偽らず、謙虚に生きる。
- メッセージ:不器用でも大丈夫。あなたはそのままで、十分に輝いている。



歌の文句では

「宵待草:よいまちぐさ」

「マツヨイグサ(待宵草)」

花言葉「静かな美を楽しむ」 


「姫路城 待宵草と 暮れのこる」鈴鹿野風呂 

 

「待宵や 月なけれども 浮御堂」大橋敦子(浮御堂:うきみどう=大津市本堅田にある琵琶湖に突き出た1000体の阿弥陀仏像が奉安された「湖上仏堂」=臨済宗大徳寺派海門山「満月寺」=風景絶佳の地で、古くから一休和尚、蓮如上人が滞在し、芭蕉や一茶、歌川広重、葛飾北斎らも訪れ、多くの詩歌、絵画が残されており、境内には「鎖あけて月さし入れよ浮御堂」芭蕉の句碑もあります) 

 

「待てど暮らせど来ぬ人を

 宵待草のやるせなさ

 今宵は月も 出ぬそうな/

 暮れて河原に星一つ

 宵待草の花が散る

 更けては風も 泣くそうな」高峰三枝子(「宵待草」竹久夢二作詞、多忠亮:おおのただすけ作曲。この曲によりマツヨイグサが、ヨイマチグサとして流布しました) 


✅ ポイントと解説

- 花言葉「静かな美を楽しむ」:夜に咲き、焦らず騒がず、ただ静かに自分の時を待ち、在る姿。
- 句と歌:「月が出なくても」「誰も来なくても」——待ちながらも、状況に左右されず、静かに自分を保つ潔さと、やるせなさの奥にある強さ。

 

📌 直面と省察

直面

- 「結果が出ない」「誰も分かってくれない」と焦り、自分を見失っていないか?
- 「誰かが来るのを待つ」ばかりで、今ここの自分の生を見逃していないか?

省察

- 月が出ない夜も、あなたはあなたのままで咲いていい。静かに在ること自体が、美しさだ。

 

📋 今日一日の行動

1. 焦ったら一呼吸置き、「今ここに在る」ことを味わう
2. 「すぐに変わらなくてもいい」と自分に許す
3. 静かな時間を大切にし、心を落ち着ける

 

🤝 AAの原理とメッセージ

- 原理:第3・11ステップ——結果を急がず、大いなる力に委ね、静かな心を保つ。
- メッセージ:待つことも、咲くことも、あなたの歩みだ。静かな心こそが、あなたを守る。




断酒誓約


過去の私が酒のために、家族を泣かせ、親戚に迷惑をかけ、友人を欺き、人々を度々苦しめて、社会に害毒を流した事は、酒に罪なく、罪は飲んだ私にある事を認めます。

 
今度は二度と再び、このような大きな罪を犯さぬために、酒を断つことを誓約致します。
 
酒は頭だけでは断ち切ることはできません。体で識ってこそ初めて、一生涯、断酒の継続を持ち続ける事が出来るのです。
 
そのために、次の事項を実践いたします。
                 記

一、永い間の気ままな生活で、自分の心の鏡がすっかり曇っているが為に、穢れた自分の姿を見極める 事が出来ず、その為に、真の反省と懺悔の生活を成し得る事が出来ませんでした。
 
今日、只今より心の鏡を磨くことに懸命に努力致します。
 
一、心の鏡を磨くために先ず、一番身近な同僚の皆さんが歓んで下さる善意を積極的に実行する事から 始めます。

一、同僚の失敗及び行動については決して批判、非難は致しません。
 
一、怒ったり貪欲を起こしたり、愚痴をこぼす事が、人間同士の不和を創る悪因であることを常に 自分に言い聞かせます。
 
一、朝、晩一日二回は必ず家族の名前を呼んで挨拶をいたします。
 
一、道場に入所したからには,ならうと思うよりもなれると思って、明るい気持ちで、日々を努力 致します。
 
一、自分が救われると言うことは、他の人を救うことの中にあるということを悟るまで、自分で精進 努力を続けて行きます。


「断酒誓約」は、単にお酒を止めるという決意に留まらず、自身の人間性を見つめ直し、他者との関係性を再構築するための深い精神修養の指針となっています。 


 この誓約書の内容を、解説・考察します。 


 ポイントと解説


 この誓約の核は、「酒の問題を人間性の問題として捉え直すこと」にあります。 


 1. 自己責任の明確化:


「酒に罪なく、罪は飲んだ私にある」という一文は、依存の対象に責任を転嫁せず、主体性を取り戻すための出発点です。 


2. 身体的理解: 


「頭だけでは断ち切れない」という部分は、理屈ではなく習慣や体感(実践)を通じてのみ克服が可能であるという現実的な視点を示しています。 


3. 心の鏡: 


自己中心的な生き方によって歪んだ自己認識を「曇った鏡」と表現し、日常の言動を通じてそれを磨き直す(自己を客観視する)プロセスを重視しています。


 4. 他者への貢献: 


「他者を救うことが自分を救う」という利他的な行動こそが、断酒を継続する最大の動力源になると説いています。 


 考察と内省 


 この誓約は、アルコール依存症の回復プログラム(AAの12ステップなど)とも共通する、非常に深い洞察に基づいています。


 - 「負の連鎖」の自覚: 


過去に家族や友人を傷つけ、社会に害を与えたことを具体的に振り返ることで、現在の自分の立ち位置を厳しく認識しています。 


- 「傲慢」から「謙虚」へ: 


批判や非難をやめ、挨拶という基本からやり直す姿勢は、断酒を妨げる最大の敵である「怒り・傲慢・孤独」を克服するための精神的な訓練です。


 - 内省の重要性: 


「心の鏡を磨く」とは、日々の自分の感情や行動を振り返り、過ちがあれば即座に認めるという継続的なセルフモニタリングを意味しています。 


 問題と解決 


 現状の課題と、それに対する具体的な処方箋が提示されています。


 - 問題1:


意志力の限界: 


お酒を止めようと思っても、脳が求める欲求には勝てない。


- 解決: 


「ならうよりなれろ」の精神で、考えすぎる前に日常のルーチン(挨拶、善行)を体で実践し、断酒が当たり前の生活リズムを作る。


 - 問題2:


人間関係の不和: 


過去の裏切りにより、周囲との信頼関係が崩壊している。


- 解決: 


積極的な善意の実行と、家族への挨拶から再開する。


言葉ではなく「行動」の継続によってのみ、信頼は回復される。


 - 問題3:


孤独と自己嫌悪: 


自分さえ良ければいいという孤立した考えが、再飲酒を招く。


- 解決: 


仲間(同僚)を批判せず、他者のために動く。コミュニティの中での役割を持つことで、自身の存在価値を再確認する。 


 この誓約書は、断酒を「我慢」ではなく「新しい自分に生まれ変わるための修行」として定義しています。


今日から始まる具体的な一歩(挨拶や善意)が、あなたの心の鏡を少しずつ輝かせていくはずです。


 この誓約を読み返して、今一番「これなら今日からできる」と感じた項目はどれでしょうか?