英語の読み方 - ニュース、SNSから小説まで | アーカーサの英語学習日記

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最近は北村 一真氏の書籍が話題になっていて気になってました。

 

まずは「英語の読み方 - ニュース、SNSから小説まで」を読んでみました。5週しました。

 

この本の対象はかなりレベルが高いです。大学受験レベルの文法、英文解釈ができて、語彙はそれ以上の読者を対象としています。例を挙げると大学受験参考書で「英文読解の透視図」という本がありますが、”この本を読み切って理解すれば大学受験レベルをクリアした、と言える”と書いてあります。この本は旧帝レベルを受験する学生向けの本です。その内容を理解した上でこの本(英語の読み方)を読んでね、ということです。レベル高すぎやしませんか。

 

第1章で読む力の重要性を説いていて、自分がぼんやり考えていたことを明確にしてくれて、嬉しかったです。そして、ちょっとややこしい例文が3つあり、それをスラスラ読めなかったら大学受験レベルの参考書をやってね、とオススメの参考書の紹介があります。次に単熟語の紹介がありますが、これもレベル高いです。

 

第2章はリーディングの為のネット活用法が中心です。

 

第3章からが本番で新聞、ニュースなどの時事英文です。見出しについての解説があるのと時事英文特有の表現方法についての解説があるのが一般的な英文解釈参考書とは違う点だと思います。

 

第4章はスピーチ、インタビュー、論文、ノンフィクションの読み方です。ちょっと構えてしまう内容ですが、英文自体はそこまで難しくはないです。この手の文章は理路整然と書かれているので内容が取りやすいです。

 

第5章はSNS、コミック、小説です。SNSはそれほどくだけたものではなかったです。コミックは新聞に載っていた大衆向けとグラフィックノベルというジャンルの大人向けのものが紹介されています。グラフィックノベルの方はヴィトゲンシュタインがラッセルに弟子入りする場面です。2人共20世紀を代表する哲学者です。小説はジョージ・オーウェルの「1984年」とエドガー・アラン・ポーの「黒猫」です。小説はやっぱり難しいです。

 

そして、巻末に「一歩上」に進むための厳選例文60というのがあります。知らない表現満載でした。

 

私の感想としては;

大学受験レベルを超えた英文読解についての参考書として貴重

対象読者が高レベルなので解説もそれが前提となっている (北村氏は大学の准教授なので予備校の講師のように手厚い解説という感じではないです)

幅広い分野の英文を紹介している (私にとってはこれが一番のメリットでした)

新書なので英文量は少なめ

てな感じです。

 

 

以上です。