幽霊画の物語【本】 | aaiのブログ

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都内在住。雑記帳。

冬こそ食べたくなる!



最近読んだ本


『日本幽霊画紀行』


不気味でありながら人情味にじむ幽霊画。死してなお子を育てる「子育て幽霊図」。魔除けになった血みどろの「後妻打ち図」。伝円山応挙の絵をめぐる講談の世界など。絵をめぐる幽霊済度の物語や、掛け幅自体を雨乞いの呪物に使った仏教民俗の歴史とともに東北から九州に及ぶ寺院が所蔵する隠れた名品を取り上げ150点のカラー図版と合わせて解説。(紀伊国屋書店より)




第1章 Ⅱ 子抱き幽霊図の原風景で、全生庵について書かれていた~o(^o^)o8月の幽霊画展行きたいな(^-^)

「東京谷中の全生庵は三遊亭円朝ゆかりの幽霊画の所蔵で知られている。五十幅にのぼる作品のなかでもっとも目をひくのは、子を抱く女霊を描く数点である。そのひとつ勝文斎(1835~1908)作の『母子幽霊図』(明治7年・1878・図28)は、後生車のついた辻行燈の脇に赤子を抱いた女霊がたたずみ、手招きする姿を、行燈の明かりによって映し出す趣向の絵である。」


「こうした構図の作品が、民間に流布した産女(うぶめ)の怪異をモチーフとすることは、美術史家の指摘するとおりであろう。民間伝承の世界にあって、出産で死んだ女は産女と化して路傍をさまよい、行き逢う者に子を抱かせるのである。古く『今昔物語集』の説話に筆録されたばかりか、近世の怪異小説や鳥山石燕の妖怪絵本『画図百鬼夜行』(安永5年・1776刊)に産女の図像(図29)がとりあげられて、江戸怪談の代表的なモチーフとなった。」



「飴買い幽霊」も東北~九州、いたるところで伝承されているんだなぁ。
小泉八雲の怪談「飴を買う女」も好きだ~!
「母の愛は、死よりも強かったのです。」


また小泉八雲が「破られた約束」について、「女同士の歪んだ人間模様に言いようのない違和感を吐露した」箇所も面白い。下矢印

「これはひどい話だ」わたしは、それを物語った友人に言った。「復讐したければ、死んだ女は男にたいするべきだった」
友人は考えた。「男はそう考えるけれど、女は、そういうように思わないのだよ」なるほど友人の言うところは正しかった。


江戸怪談の女霊は、後の妻の存在を許さない!?
女の生首を持っている女霊の絵って、なんだかこわいアセアセ絵から恨み辛みが滲み出ているように感じてしまうあせる
この本の表紙、岩手県盛岡市永泉寺の「幽霊画」もなかなかですアセアセ写真載せるのは、控えておきますかねσ(^_^;

100を超える図版が掲載されているので、多くの幽霊画を見ることができますおばけ