タイトルの通り。アメリカのバージニア州出身のバンドConditionsは解散するのが早すぎた。

2014年に解突如散を発表。
あまりに早い解散に、これ以上彼らの新曲を聴けないのが非常に残念だったと当時感じた。

現在すぐに手にできる彼らのアルバムは2枚。
エモロック好きなら是非2枚とも聴いてほしい。

以前紹介した30 Seconds To Marsの2ndアルバムやNational Product、Fall Out Boyなどが好きなら是非。

※以前紹介した記事はこちら

30 Seconds To Mars - A Beautiful Lie

National Product - Luna


ではまずは1stアルバムから

エモロックな1stアルバム


イントロのギターからエモさ全開。
物悲しい雰囲気のバッキングギター。それに被せるようなリードギターのフレーズはエモロックのお手本のようなイントロフレーズである。

演奏は重ためだが聴きにくさもなく、ボーカルの声は深くもあり力強いハイトーンボイスだ。

メロディックなサビはこれぞエモといったような仕上がりであり、叙情的であり力強い歌声が非常にマッチしていると思う。

またギターの二人が結構歌えるようで、コーラスだけではなく、Bメロはリードして歌を歌っていたりする。

間違いなくこの曲を聴いたら、多くのエモロックキッズは気に入ってくれると思う。
もちろんロック好きにも聴いてほしい1曲である。



自分は最初に紹介したBetter Lifeを聴いて彼らのアルバムを即購入したが、正直この曲以外は微妙でもいいやってくらいの気持ちだった。
この手のバンドはリードトラック以外は微妙ってのはよくあったし、正直Better Lifeのためだけにアルバム購入するのも問題ではなかった。

しかし、実際にアルバムを聴いて驚いたのは他の曲のクオリティの高さである。

Better Lifeが結構コテコテなエモロックだったのに対して、このWhen It~は爽やかなエモロック。
このような爽やかな楽曲もあるけれど、彼らの音楽の軸はしっかり定まっているため、エモい曲、爽やかな曲がアルバムの中に混在していても違和感は感じないのだ。



イントロにピアノを取り入れた楽曲。
これもツインボーカルを取り入れており、聴いていて気持ちがいい。
サビの裏で鳴っているテクニカルなリードギターとコーラスも曲に良いアクセントを与えており、リスナーを飽きさせない楽曲となっている。



スローテンポなバラード曲。これもサビのメロディが素晴らしい。こういったバラード曲もクオリティが高いので安心して手にとって聴いてほしい1枚である。


ポップ寄りになった2nd Full Of War


ディレイを使用した透明感あるリードギターが特徴的な曲。PVと楽曲が少しイメージと違うなって個人的には思ったり...
どちらかというと海の砂辺とかで散歩がてら聴くと最高かなって思う。

前作よりポップに仕上がったリードトラックだが、これがスルメ曲なんですよ。

1発目に聴いた時は、あれ?って感じだったんですが聴けば聴くほどハマるハマる。

Better Lifeのような一撃必殺のような衝撃はないものの、個人的には彼らの曲のなかでも上位に入るお気に入り曲だ。

それにしても2ndアルバムはリードギターのディレイを使用したフレーズが多いね。

※ディレイとはギターのエフェクターの一種。

これのイントロからずっとリードギターがやってるフレーズがディレイを使用したフレーズ。




2ndアルバムはどちらかというとポップ寄りになった印象があるが、1stアルバムのエモさもしっかり踏襲されており、かなりバランスの良い傑作である。

1st好きな人が2ndを聴いたら残念に思うようなことはおそらく少ないと思う。
やはり彼らの芯は変わっておらず、サビのメロディの良さや、ボーカルとギターを主体に置いた楽曲は1stと2ndどちらも共通する。

おすすめは1st→2ndの順で聴いてもらいたい。きっとハマる。

そしてこんな素晴らしいアルバム2枚を残し、早々と解散してしまったのは本当に残念。

なんかたまにライブをやってるみたいな情報はあるけど完全復活はまだないみたい。

本当に才能あるバンドだと思うから、もう一度活動してほしいなって個人的にはすごく思うよ。


あまり知名度は無いけれど、好きな人は絶対に好きになるバンドConditions。

是非聴いてみて下さい。