名探偵なぎさの冒険
第3話:理科室のふしぎなにおいのなぞ
 

登場人物
•     なぎさちゃん(小学3年生。名探偵)
•     あおいちゃん(なぎさのクラスメイト。虫が苦手)
•     りくとくん(理科が大好きな男の子)
•     理科の先生(ちょっと天然だけど、実験が得意)

 1. においのする教室
ある木曜日の3時間目。理科の授業が始まる前、なぎさちゃんたちは理科室に入りました。
「くさっ…!」
あおいちゃんが鼻をおさえました。
「なんか、たまごがくさったみたいなにおいがする…」
「ほんとだ。なにかがくさってる?」と、なぎさちゃん。
先生が来る前に、なぎさちゃんは調べはじめました。

 2. なぎさのしらべ
なぎさちゃんは、教室のすみを見てまわりました。
ゴミばこ、流し、棚の中…でも、何も見つかりません。
そのとき、りくとくんが言いました。
「昨日、先生が“たまごの実験”してたよ。においの実験って言ってた」
「たまご…におい…」
なぎさちゃんは、理科室の奥にある実験台に目を向けました。

 3. においの正体
実験台の上には、ふたのあいたビンがありました。
中には、白くにごった液体と、半分とけたゆでたまご。
「これだ!」
なぎさちゃんは、先生が来るのを待ちました。
「先生、このビン、昨日の実験のですか?」
「そうよ。硫黄のにおいを調べる実験だったの。あら、ふたをしめるの忘れてたわ!」

 4. なぎさのまとめ
「においの正体は、実験で使った“硫黄”のにおいだったんだね」
「たまごがくさったにおいに似てるんだね…」と、あおいちゃん。
「理科室のなぞも、これでかいけつ!」
「なぎさちゃん、また名探偵だね!」と、りくとくんが笑いました。

📘 読解力ワーク(先生・保護者向け)
質問
1.     においの正体はなんでしたか?
2.     なぎさちゃんは、どんな手がかりを見つけましたか?
3.     りくとくんの言葉は、なぜ大事だったのでしょう?
4.     なぎさちゃんのように、においから何がわかると思いますか?

名探偵なぎさの冒険
第2話:音楽室のふしぎなメモのなぞ


登場人物
•     なぎさちゃん(小学3年生。考えるのが得意な名探偵)
•     りおちゃん(なぎさの親友。ピアノが好き)
•     たくみくん(音楽係。ちょっとおっちょこちょい)
•     音楽の先生(やさしくて、メモ魔)

 1. なぞのメモ
ある火曜日の昼休み。

百合が原小学校の音楽室で、りおちゃんがピアノの練習をしていました。
そのとき、ピアノの上に1枚のメモを見つけました。
「ドアのうしろに気をつけて。音が消えるよ。」
「えっ?なにこれ…こわい…」
りおちゃんは、なぎさちゃんを呼びに行きました。

 2. なぎさのしらべ
なぎさちゃんは、メモを見て考えました。
「“ドアのうしろ”って、音楽室のドアのことかな?」
「“音が消える”って、どういう意味だろう?」
なぎさちゃんは、音楽室のドアのうしろを見ました。
すると――小さな黒い布がぶらさがっていました。
「これ、吸音シートだ!音を小さくするための布だよ!」

 3. 先生のヒント
そのとき、音楽の先生がやってきました。
「あら、そのメモ見つけたの?それ、わたしが書いたのよ」
「えっ、先生が?」
「うん。たくみくんが“音が小さくなるのはなぜ?”って聞いてきたから、ヒントをメモにしたの」
「なるほど!“音が消える”って、吸音シートのことだったんだ!」

 4. なぎさのまとめ
「メモはこわいものじゃなくて、先生からのヒントだったんだね」
「うん…びっくりしたけど、なぞがとけてよかった!」
先生がにっこり言いました。
「なぎさちゃん、すごいわね。名探偵は音楽室でも大かつやくだね!」

📘 読解力ワーク(先生・保護者向け)
質問
1.     メモにはどんなことが書いてありましたか?
2.     なぎさちゃんは、どこを見てヒントを見つけましたか?
3.     “音が消える”の本当の意味はなんでしたか?
4.     なぎさちゃんの行動で、よかったことは何ですか?
 

名探偵なぎさの冒険
第1話:消えた図書カードのなぞ


登場人物
•     なぎさちゃん(小学3年生。本と推理が大好き)
•     ゆうとくん(なぎさのクラスメイト。図書係)
•     さきちゃん(なぎさの親友。絵が得意)
•     先生(図書室の担当)

 1. 事件は図書室で
ある金曜日の昼休み。

百合が原小学校の図書室では、

静かなざわめきが起きていました。

「先生!ぼくの図書カードがないんです!」
ゆうとくんが、あわてて先生に言いました。
「昨日まで、ここにあったのに…」
「カードがないと、本が借りられないよ…」
 

なぎさちゃんは、すぐに耳をすませました。
「これは、なぞのにおいがする…!」

 2. なぎさのしらべ
なぎさちゃんは、図書室の机を見ました。
「カードは、いつもこの箱に入ってるんだよね?」
「うん。ぼく、昨日の昼休みに使ったよ」
「そのあと、だれかがこの机を使った?」
先生が言いました。
「さきちゃんが、絵本を読みに来てたわよ」
「さきちゃんに聞いてみよう!」

 3. さきちゃんのヒント
さきちゃんは、少しはずかしそうに言いました。
「うん…机の上に、かわいいカードがあったから、見ちゃった」
「でも、すぐに元に戻したよ。箱の中じゃなくて、机の下に落ちてたから…」
「机の下!」
なぎさちゃんは、すぐにしゃがみこみました。
すると――
「これだ!ゆうとくんの図書カード!」

 4. なぎさのまとめ
「カードは、昨日の昼休みに落ちて、さきちゃんが見つけたけど、箱に戻さず机の下に置いたままだったんだね」
「うん…ごめんね、ゆうとくん」
「いいよ!見つかってよかった!」
先生がにっこり言いました。
「なぎさちゃん、ありがとう。名探偵だね!」

📘 読解力ワーク(先生・保護者向け)
質問(読解力を育てる)
1.     なぎさちゃんは、どこでヒントを見つけましたか?
2.     ゆうとくんのカードは、なぜ見つからなかったのでしょう?
3.     さきちゃんは、どんな気持ちだったと思いますか?
4.     なぎさちゃんの行動で、よかったことは何ですか?