![アーディで行こう-アレッポ駅](https://stat.ameba.jp/user_images/20100228/10/aadydeiko/2e/b9/j/o0300019910431964215.jpg?caw=800)
すでにこのブログで速報の通り、1月からチョバンベイÇobanbeyの鉄道国境が久方ぶりに再開し、ガジアンテプとアレッポ間に週2回、国際列車が走りはじめました。右の写真はアレッポ駅のホール。シリア国鉄の本社はダマスカスではなくここアレッポなので、内装も豪華です。
当初は 金・日曜の運転だったのが、2月20日以降、火・金曜の運転に変更されています。ご注意を。
New! 8月から金曜のみの運転に減便されました。
列車はシリア国鉄が誇るDMU(ディーゼル列車)を使い、朝5時にアレッポを出て、10時にガジアンテプに着きます。帰路は20:30にガジアンテプを出て、深夜1:30にアレッポ着です。
New! 2010年9月29日にシリア国鉄HPに広報が出た通り、10月から所要時間が1時間短縮されたようです。新しい運転時刻は朝6時にアレッポを出て、10時にガジアンテプ着。帰路は20:30にガジアンテプを出て、深夜0:55にアレッポ着です。
シリア国鉄の国際列車時刻表はこちら
運賃はトルコ側からだと、VIP席12.5ユーロとなっていますが、シリア国鉄HP(こちらも2月18日に改訂されました)だとVIP9.60ユーロ、1等8.85ユーロとなっており、シリア側からの方が割安なようです。
列車は1等4両、VIP1両ということです。この車両は1等でも十分快適です。
なお、私が2008年に今はなきイスタンブール行きを購入した時、アレッポの窓口はユーロ払いではなく、換算されたシリアポンドでの支払いとなっていました。
![$アーディで行こう-ガジアンテプ駅](https://stat.ameba.jp/user_images/20100228/10/aadydeiko/f4/7b/j/o0300019910431959150.jpg?caw=800)
ガジアンテプ~アレッポ列車が登場したときから話題になっていたのですが、ついにトルコからイラク行きの国際列車が7年ぶりに復活です。このルートは、2000年に走り出したのにもかかわらず、イラク戦争で中断されていたものです。ようやくブッシュ(と彼のもたらした混乱の)時代も終わりを告げた感じですな。
今のところイラクは治安改善されたクルド人自治区のモスルالموصلまでの運行。トルコのガジアンテプを出発し、トルコ~シリア国境線に敷かれているかつてのバグダット鉄道を走行し、ヌサイビンNusaybinからシリアのカミシリالقامشليに出て、ちょっとの間シリアを走り、ヤアラビーヤاليعربيةという国境からイラクへと入ります。
運転は週1回。ガジアンテプを木曜21:00発。翌朝7時前後に国境を越えてシリアへ入り、14:00にモスルに到着。モスル発は火曜12:00で、夜19:00前後にトルコへ入り、翌朝5:40にガジアンテプに到着です。
今のところイラクに入る旅行者はほとんどいないでしょうが、区間乗車も可能なのでガジアンテプ~ヌサイビン、あるいはカミシリ間で夜行列車として乗るのもいいでしょう。車両はイラクの客車で、ガジアンテプ~モスル間で4人用簡易コンパートメント寝台(トルコ語でkuşetliクシェトリ)35ユーロ、1等30ユーロ、2等25ユーロです。区間内の運賃はHPには非掲載です。
New! 残念ながら、8月以降、イラク国鉄側の事情で運休となっています。
![アーディで行こう-マラテア駅停車中の列車](https://stat.ameba.jp/user_images/20100228/10/aadydeiko/78/97/j/o0300019910431964220.jpg?caw=800)
![$アーディで行こう-シリア寝台車](https://stat.ameba.jp/user_images/20100228/10/aadydeiko/ba/2a/j/t02200331_0300045110431964218.jpg?caw=800)
![アーディで行こう-シリア1等車](https://stat.ameba.jp/user_images/20100228/10/aadydeiko/d0/84/j/o0300019910431964217.jpg?caw=800)
![アーディで行こう-シリア車ミール](https://stat.ameba.jp/user_images/20100228/10/aadydeiko/23/98/j/o0300019910431966427.jpg?caw=800)
アレッポとイスタンブールを結ぶ国際列車は運休中ですが、トルコ東部となら、ダマスカス~テヘラン列車に区間乗車することもできます。この列車はトルコのワン湖岸タトワンまではシリアの客車で運行されており、1等サロンか、2人用個室寝台が選べます。
ダマスカス発月曜7:21、アレッポ発12:45で、夕方メイダンエクベスميدان أكبس国境を越え、イスラヒーエİslahiyeに夜8時、マラテア Malatyaに翌朝3時、エラズーElazığに朝6時、タトワン Tatvanに昼過ぎというのが定刻ですが、実際は国境越え以降はべた遅れで、マラテアで朝、タトワンに夕方から夜着といったところ。ワン湖は鉄道連絡船で渡り、ワンVanからはイラン国鉄の車両になります。写真右上はマラテア駅停車中のダマスカス行きの様子。
逆ルートは定刻でタトワンを水曜朝5時、エラズー14時、マラテア17時、イスラヒーエに夜9時頃、シリアのメイダンエクベスを深夜3時、アレッポ翌朝6時、ダマスカス11時ですが、こちらもタトワンはともかく、イスラヒーエあたりから遅れだし、メイダンエクベスを朝6時、アレッポを昼、ダマスカスを夕方といった感じで走ります(乗車時も含めシリアで3度見ましたが、3度ともこんなくらいです)
マラテア~アレッポ間くらいだと、寝台で横になって移動できるので、使いでがありますよ。右の写真が寝台のようす。個室です。
運賃はマラテア~アレッポで11ユーロ、イスラヒーエとアレッポだと6ユーロ。寝台は別途16ユーロです。1等でも3列リクライニングシートとなっています。写真右下が1等車両。みんなイラン人です。
また、シリア編成もイラン編成も食堂車(下の写真)がついており、シリア編成では無料で冷食ミール(右下写真)、シャイが提供されますので、食料を持ち込む必要はありません。イラン編成ではきちんとした料理を食べられます。
![$アーディで行こう-シリア食堂車](https://stat.ameba.jp/user_images/20100228/10/aadydeiko/74/a0/j/o0300019910431966426.jpg?caw=800)