昨年2017年、長野県で発生した防災ヘリ墜落、9人死亡の運輸安全委員会の報告書が意外に早く発表されました。
報告書によると、機体に故障見当たらず、気象条件も問題なしとのこと。
従って、回避操作を行っていれば事故は避けられたとしました。
問題点としては機長が数日前まで海外旅行をしており、時差で生活リズムが乱れ、瞬間的な眠気で集中力が低下した可能性があるとしました。
しかし、実際に眠気に襲われていたかは確認できていないとしました。
また機長は病気治療で医薬品服用も航空身体検査で申告していなかったことも判明。
運輸安全委員会は国交省にパイロットの航空身体検査時に自己申告の指導徹底を求めるとしました。
パイロットの居眠り操縦は、リンドバーグの大西洋横断からあるもので、珍しいものではありません。中には機長、副操縦士、機関士3人全員が寝込んでいたって珍記録も。
今回の居眠りは、もっと瞬間的なもので、自動車事故の原因にもなる誰にでも起こる可能性があるもの。
パイロット1名で有視界で低空飛行するヘリコプターでは致命的な事故になる場合も。ただし、運輸安全委員会もヘリに記録装置がないことから、断定はできませんでした。厳しい操縦をするヘリにはパイロット監視用のパイロット・レコーダーが必要かも。
ちなみに全国のオスプレイファンのために書いておくと横田基地に配備のCVー22には地形追従レーダーが装備されているので、パイロットは居眠りしてても自動回避飛行をしてくれます。
取り敢えず、ヒューマンエラーの疑いが濃いが事故理由が断定出来なかったとして記録しておきましょう。






