苦難の末、金星に辿り着いた金星探査機『あかつき』、すでに設計寿命が尽きているのに、成果を出してきました。
地球と双子星と言われる金星ですが、その環境は生命の存在が不可能な高温、高圧の灼熱の地獄の世界。
さらに金星の一日、自転は約243日と極端に遅いのに、金星を吹く風は、自転速度を遥かに超えることからスーパーローテーションと呼ばれてきました。
これまで、金星の風は一定と考えられて来ましたが、『あかつき』が送信した金星の画像を解析したところ……
風の強さは緯度により変わり、赤道付近では秒速90mという高緯度よりさらに早い猛烈な風が吹いていることが判明。緯度により風速が違うことがわかりました。
これは『あかつき』に搭載された赤外線カメラで昨年7月に撮影した画像の解析で判明したもので、これまで一定と考えられていた風速が緯度により異なり赤道付近では『ジェット気流』となっていることが判明しました。
データ解析を行った北海道大学・堀之内武准教授によれば『ジェット気流が発生する仕組みがわかれば、金星の大気の謎の解明に大きく近づくはずだ』としました。
人類が遠い将来まで文明を維持できれば、人類の移住先としては、重力が近い金星の方が火星より有利。
しかし、地表面の温度約460℃、厚さ20キロの硫酸の雲が、ジェット気流で吹き付けてくる地獄の世界のテラフォーミングは未来人も苦労するはず。
まずはスーパーローテーションの謎を解くことから開始されそう。





