目立たないけど今日一番ミリタリーニュース。
米太平洋艦隊・スウィフト司令官は、6日、南シナ海で実施している『航行の自由作戦』で米『艦艇が「海上民兵」が乗り組む船舶に取り囲まれるケースが続く』と明らかにしました。
米専門家によると『一般の漁船・商船を使用しているが、中国軍の軍人・元軍人の姿も』あり……
『実質的には中国軍の指示で活動している可能性』があると分析できるとしています。
スウィフト司令官は、この件で既に中国軍幹部と話し合い持ったことも明らかにしました。
米中の海上での偶発的衝突を防ぐための規範は取り決めていますが、武装商船・漁船は含まれないため、非常に危険な状態。
武装商船・漁船は、文字通り一般の商船・漁船に武器を搭載しただけですが、ナメてはいけません!
現代の海戦は、双方視程外での『艦隊決戦』を想定しているので、接近戦はどの国の海軍も想定していません。
したがって、多数の武装商船・漁船で取り囲み、不意打ちを食らわせば、RPGクラスのロケット弾でも、米・イージス艦を撃沈は不可能としても、戦闘不能にすることは可能。
第二次大戦でもドイツの大型武装商船がオーストラリアの重巡洋艦を不意打ち、魚雷を撃ちこみ、撃沈した『快挙』もあります。
それだけ、武装商船は怖いシロモノで、日本にも過去に尖閣諸島に武装漁船は大挙して来襲したことがありますが、このときは威圧行動だけだったので事なきを得ましたが、次はどうなるかわかりません。