明日、午前8時51分から姿勢制御用の小型エンジン4基を20分に渡って逆噴射、金星衛星軌道投入に向けて最後の挑戦です。
5年前の金星衛星軌道投入はメインエンジンのノズルが吹き飛んだのが原因と推測されるとのこと。
そのため、メインエンジンは使用できず、本来、姿勢制御用の小型エンジンを使用しての再挑戦となります。
しかし、『あかつき』は、すでに設計寿命を超えており、軌道変更のために太陽に接近し、探査機は想定外の高温に晒されてきました。
姿勢制御用の小型エンジンも通常は1秒程度の噴射を想定しており、20分もの長時間の使用は想定されていません。
非常に厳しい状況ですが、金星探査は地球の将来に役立つ発見が期待されています。
金星は地球と双子星といわれるほど、大きさが似通っていて、軌道も地球のほんの少し内側回っていますが、環境は全く違います。
大気はほぼ二酸化炭素で、地表の温度は約470℃、しかも高圧と灼熱の地獄。
かつては、火星が地球の将来の年老いた姿で、金星は過去の若いころの地球の姿と言われた時期もありますが、その後の研究で、話はそんなに簡単ではないことが判明してきました。
いずれにせよ、二酸化炭素が金星を灼熱の地獄にしていることは確かで、究極の温暖化と呼ばれることも。
金星を観察することで、温暖化が進む地球の将来について、何かしらのヒントが得られるかも。
また、金星は現代科学では不可能ですが、遠い将来まで人類が生き延びることが出来れば、テラフォーミングにより第二の地球化にも最適な兄弟惑星でもあります。
それには、最初の一歩として、まずは『あかつき』が金星の衛星になってくれないと話が始まりません。
JAXAとしては初代『はやぶさ』を凌ぐ極めて困難な挑戦になるとも。成功を祈りましょう。