この夏、読者の皆様には、大変ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。
そこで、オヤジの臨死体験について、レポート書いておきます。オヤジだけの特殊な事例ではなく、健康な人にも参考になるかと思います。
ことの起こりは、7月に入って何となくダルイ日が続いたことです。夏バテかと思っているうちに、背中に鈍痛が走り、37℃前後の微熱が出ましたが、オヤジには腎盂炎と腎結石の持病があるので別に心配しておりませんでした。
持病と言っても、10年間隔みたいなもので、オヤジの場合、薬をもらって安静にしていれば治る程度の病気です。
しかし、背中の痛みがさらにヒドクなって、近所の掛かり付けの医師のところに行ったのが、7月9日です。
医師の見立ても、腎盂炎に結石とのことで、これまだ毎度の抗生物質に尿管を拡げる薬をもらって帰りました。
医師のところへは、自分で自動車を運転して行ったのですが、特段、異常もありません。
帰宅して、一眠りしたのが多分、午前10:30頃。そして、ここから記憶が切れ切れになって行きます。
家人の話では、その後も何度かトイレに起きてきたとのことですが、オヤジはまったく記憶にございません。
最後に起きて来たときに、あちこちにぶつかりながら、ふらついているので、家人が異常に気がついたとのこと。どうやら、この辺から血圧の急低下が始まったようです。
ここらへんは僅かに記憶があって、確かに右に左に体がぶれて真っ直ぐあるけず、物にぶつかったりしているのですが、まったく変だと感じていないのが不思議です。
家人の話では、その後、倒れて動かなくなったので、慌てて救急車を呼んだようです。
ここからオヤジは完全にブラックアウトしたので、まったく記憶がありません。
しかし、大きな病院に担ぎ込まれた後も、血圧はさらに低下し、家人の話では医師から『覚悟してください』と2度ほど危篤宣言が出されたとのこと。
結局、意識が戻ったのは、4日後の12日ですが、目が覚めると人工呼吸器が装着され、手足は拘束されて、両腕に肩・首、少なくとも4本の注射針が突き刺さって、鼻からも管が入ってる状況。
意識は、はっきりしていたのですが4日間の記憶が全くなく、時差ボケならぬ時空ボケ状態です。
意識をなくした4日間は、夢も見ず、所謂、三途の川もお花畑も見ませんでした。しかし、目を覚ましたときに記憶が消されたようにも思えます。
入院してからの診断では、尿路感染症、敗血症性ショックとなっていますが、医師は断定したわけではなかったようです。
最初に糖尿病による昏睡が疑われたようで、しつこく血糖値を調べられたのですが、結果は白でした。
一週間後に人工呼吸器を取り外されたのですが、挿管された管を抜かれたときは、またまた死ぬかと思う激痛でしたよ。
まあ、やったのが新人医師でしたから致し方ないのですが。
これで一安心と思ったところで、今度は体温が一気に39℃超まで上がり、危機的状態に。
あれこれ抗生物質を取っ換え引っ換えしたようですが、どれも効き目がありません。
オヤジの血液を侵している細菌についても、ネットで世界中の細菌データベースにアクセスできるなんて凄い血液分析装置も登場しましたが、結果は悪さをする細菌はいないとのこと。
同じく尿も、細菌で汚染されていないことが判明。
医師たちもお手上げ状態になったようです。
最後に薬剤耐性菌にも効くと言う抗生物質が使われて、多分、これで熱が下がって行ったようですが、37℃~38℃の熱が続きます。
医師によれば、腸管や心臓の弁にまれに細菌がコロニーをつくって悪さをする場合があるとかで、大腸検査に心エコーは胸からと食道から裏表チェックされましたが、これもシロでした。CT、レントゲンも何枚も撮られて、思わぬ放射能被曝もしましたが、これもシロでした。
最終的にこの件は不明になりましたが、常在菌は血液から見つかり、アトピー性皮膚炎との関連が疑われました。皮膚の防御力が弱くなっているので、体の奥に侵入した可能性があるとのことですが、これも仮説のよう。
しかし、人間の体に住み着いているから常在菌なので、体力が弱って反乱でも起こしてくれたのでしょうか?
まあ、あれこれ不明のまま、8月中あたりから病状は好転しましたが、重症宣言が解除されたのは先週です。
おかげさまで、なんとか今週、退院できましたが、筋力の衰えはひどく、両足でも何かにつかまらないと立ち上がれません。
平地を歩く分には、ほとんど不便はないのですが、少しの坂道、階段の登り下りでは息が切れます。
体重も入院前から10キロ以上落ちているので、取り戻すには、時間が掛かりそうです。
でも、まあ、あの世行きにならずに済んだのは、まだこの世で仕事が残ってるって、天の叱咤激励だと思って、もう少し現世に留まってみようかと思っているところであります。
それはともかく、7月9日の午前の時点では微熱はあったものの目立った体調不良がないのに、6時間後に一気にショック状態になった原因はまだ不明です。
常用、新たに処方された薬も特に問題はなかったようです。
今のところ、あれこれの原因が悪い方向で一致したとしか言いようがないようです。
しかし、ショックについては、敗血症にならなくても、クラゲやハチに刺されても、市販薬でも起こる可能性があるわけですから、健康な人でも注意が必要です。
以上が、オヤジが今年の夏を棒に振った、臨死体験の顛末記です。