実際、SDI計画でもミサイルなど運動兵器による防御よりも、レーザーなどエネルギー兵器が当初、盛んに研究されていた。
しかし、エネルギー兵器は宇宙空間でしかも強力な電力が必要なことがわかり、次々に『撤退』、結局、ミサイルなどの運動兵器が残ることになった。
幸い、コンピュータの飛躍的な演算能力の進歩や、各種センサー装置の能力向上の結果、なんとか『実用化』したのが『ミサイル防衛システム』だ。
したがって、まだまだ完璧なミサイル防衛システムにはほど遠い状況であるが、まったく役に立たないかと言えばそうでもないだろう。
今週、発令されると言われている『破壊措置命令』で、自衛隊は2隻のイージス艦を派遣するという。
少なくとも1隻はSM-3改修済みのイージス艦になるのは言うまでもないだろう。
海自イージス艦のSM-3による迎撃実験では、1回成功、1回失敗だから演習レベルでは迎撃率50%ということになる。
こちらは、ミサイル防衛システム、最後の砦、パトリオットPAC3だ。
対空ミサイルとしては、実績のあるパトリオットシリーズのミサイル迎撃版だが、命中精度に関しては当然のことながら『不明』だ。
ネットネタでは、かなりの高精度があるらしいとの『噂』であるが、射程距離が数十キロと短いために都市防衛などの局所防衛にしか使えないのが難点だ。
孫子に『兵器は凶器』とある。使わないで済めばそれで最良であるが、現代の兵器は使ってみないと、使えるかわからない。
これまた大変なジレンマだ。