ちょうどNHKの番組では、地下貯留をこんな風に図解してくれた。
原理は、製鉄所など大量のCO2を排出する工場から、CO2だけを分離して、地下深くの岩盤の下に、CO2を押し込めてしまおうという、いたって単純な方法だ。
では、これが『切り札』となるかというと、非常に疑問だ。
まず第一は、製鉄所など一カ所で大量のCO2を排出するところなら、CO2の分離もしやすいが、自動車など小型の機器にも応用が可能なのかということだ。
第二は、地下貯留したCO2が漏れ出さないかということだ。大量に漏れだした場合、最悪の場合、付近の人間を含めた動物はすべて死滅する。これは、火山活動で実際に大量のCO2が噴出して、付近の村が全滅した記録がある。
第三は、これはNHKで紹介していた微生物でCO2を分解してメタンガスに転換する方法だ。
メタンガスはCO2の数十倍の温室効果がある。
ただでさえ、海底に大量に埋蔵されたメタンハイドレートの溶解が懸念されているときに、さらに危険性を増加させる必要があるのだろうか。
CO2地下貯留は良くて一時しのぎ、悪ければ人類滅亡を加速させてくれる技術でもある。