オヤジがうるさく言うのには、訳がある。
かれこれ25年前ほど、大学の専門の関係で、警察の交通安全を研究している施設を見学したことがある。
そこで問題になっていたのが、『高齢者によるもらい事故』だった。
当時は『高齢者』自体の事故件数は、若い人より少なかったが、警察の調査で、『高齢者』の運転が『事故』を誘発しているのではないかという仮説だった。
『紅葉マーク』が実施されたところを見ると、どうやら数十年かけて、『高齢者』による『事故の誘発』が実証されたらしい。
NHKのニュースに出ていた、『高齢者現役タクシードライバーさん』である。
この方のように、職業的に毎日、運転している人は別だが、サンデードライバークラスになると、やはり『高齢者』は運転能力が落ちるようだ。
その分、注意するのは結構なのだが、『慎重』になるあまり、逆に他の自動車の流れを乱して、結果的に他の自動車の事故を引き起こす原因になっているのではないかと言うのが、研究所の仮説であった。
オヤジもたまたま近所のジジイの運転する自動車の後について危ない目にあったことがある。
一時停止は当然として、発進の直後に、すぐブレーキを踏んでくれる。
別に一時停止以外でも、やたらにブレーキを踏んでくれるので、車間距離を相当多くとらないと危なくて後ろを走れなかった。
オヤジくらいの歳になると、『しゃーねーなあ』くらいで済むが、若い人ならイライラすることは確かだ。
これが事故の遠因になると言うわけだ。
『高齢者』としては、自分では安全運転のつもりなのだろうが、周囲の自動車に間接的な迷惑になっていることもある。
ここら辺、もちろん『高齢者』が自分では、なかなか気づかないものだ。
助手席に乗って、危険を感じるようなら、家族が『引退勧告』をしてあげよう。