テレビで、『そばの食い方』が悪くて、結婚延期になった先生のニュースをやっていた。
本田医師:担当医が明かす朝青龍騒動 そばは拒否も理恵さん「一生守りたい」 出版会見
テレビでは、そばを食べるときに音を立てたのが失敗だとか言ってましたけど、そうなんですかねぇ?
単に振られただけのような気がするんですけど、偉い精神科医の先生でも、自我防衛だって認めたくないのかも知れません。
それはともかく、これまた本棚の本を眺めていたら池波正太郎の『男の作法』って文庫本を見つけました。
酒の飲み方、各種食い物に、おねえちゃんネタまで、各種『男の作法』が書かれてあって面白い。
その中には、もちろん、『そばの食い方』もあった。
そばを食うときの音については、特に言及はない。日本の男なら、音も立てずにそばを食べる女を見たら、どんな美人でも、はったおしたくなるだろう。
それは、当然として『そばを口の中に入れてクチャクチャかんでるのはよくねぇな』(新潮文庫 男の作法より引用)とある。
これは言えてますね。まあ、麺類全般に言えてますけど、粋にすすりこむまでは良いが、いつまでも咀嚼しているヤツを見ると、これは、男女に関わらずはったおしたくなるというよりは、一緒に食事したくない種類の連中だ。
そばを、つゆにつけるときは、3分の1とか書いている半可通のグルメ本もあるが、これについても池波先生は書いておられる。
東京風の濃いつゆのときは、それで良いが、地方によっては薄いところもあるから、そのときはどっぷりつゆにつけるべきだとある。これまた、自然な話であろう。
面白いのは、ざるそばをどこから食べるかである。
池波先生は、取りにくいときは真ん中から取れば良いと書いている。これは、オヤジもやってみたが、確かにそのとおりだというより、良い店はそのように盛りつけるものだそうだ。これは知らない人も多いのではないか。
ついでながら、そばを食べるときは、酒をたのむのも別にキザではないとも書いている。
そば屋は、本来、江戸時代の居酒屋を兼ねていたのだから、これも当然だろう。
今でも老舗のそば屋ほど、酒のツマミが揃っていることでもわかると思う。
鎌倉駅から少し離れたところにある、ごく普通のそば屋があるが、オヤジが酒を頼むと、必ず何かしら突き出しを一緒に出してくれる。こんな店は、酒飲みにはうれしいものだ。もちろん、そばも悪くない。
オヤジなら女に『そばの食い方で文句』を言われたら、即、別れますね!
(これだから結婚できないんだな)
- 池波 正太郎, 柳下 要司郎
- 新編 男の作法―作品対照版