それだけ、今でも星先生のショートショートが愛読されていることで、ファンとしてもうれしい限りだ。
ちょっと前に星先生の中国語版のショートショート本があることを、記事にしたが、もう少し詳しく書いておこう。
星先生の作品が、外国語訳されていることは、ファンなら周知のことだと思うが、中国語版は珍しいのではないか。これは、いまから30年ほど前に中国で出版されたものです。

星先生以外にも、川端康成、芥川龍之介、筒井康隆などの掌編、短編も収録されている。
現代の中国語が分からない上に、簡体字なので、どれほど正確に訳されたのかは定かでないが、字面を見るだけで、およそ検討がつくのが面白い。
例えば、下の『阿宝姑娘』はなんでしょう?

つたない漢文の知識からすると、「ボッコちゃん」らしい。
「ボッコちゃん」はもともと「人造美人」として世に出ましたが、なぜかタイトルが変わって今日に至ってます。
30年前の中国と言えば、バリバリの共産党政権下だったわけで、そんな時代にどうして中国版が出たのかも不思議ですが、これも父星一からの繋がりが残っていたからでしょうか?
ファンとしては、作品だけ読めればそれで良いのですが、星先生も『謎』の多い現代作家だったのですね。
星新一ファンの人たちのために、しつこく下記の評伝を紹介しておきましょう。

最相 葉月
星新一 一〇〇一話をつくった人