そこで、サバイバル本マニアのオヤジが、火災からのサバイバル豆知識を書いておこう。
火災で怖いのは、火よりも上の写真のように煙であるのは言うもでもない。
少し前に、仕事先の火災訓練に参加したとき、煙体験室とかに入ってみたが、訓練用の煙でも、ほとんど視界ゼロであった。
これが上の写真のような本物の煙に巻き込まれたらと思うと、ぞっとする。
火災の煙からのサバイバルは、下記のものが一般的だ。
1.姿勢は出来るだけ低くする。煙は性質上、上からたまっていくから、床に近いほど、まともな空気が残っている可能性がある。
2.可能ならば、呼吸を止めて通過する。煙が見えなくても、有害なガスが発生している可能性がある。一気に通過できるのならば、呼吸を止めること。(これは、火災訓練のときの消防署の説明でも、同じことを言っていた)
3.呼吸を止めていられないならば、出来れば水で濡らしたハンカチ等を口にあてること。これで、有毒ガスが除去できるわけではないが、サバイバルの可能性は高くなる。もし、火が迫っていて十分な水があるなら、水を被ること。衣服に火が点く可能性を低くできるだろう。
4.煙の中を移動するときは、出来れば前に書いたと思うが、スコーピオンのフラッシュライトのような、高輝度のライトを点灯して進むこと。(通常の懐中電灯でもないよりはましである) また、姿勢を低くするのは言うまでもない。
火炎に関しては、下記の点に注意して進むべきだろう。
1.最短の避難経路を進むこと。当たり前のようだが、パニックになるとそれができなくなる。人が動いていく方向ではなく、避難経路(避難口の表示があるところ)を確認して進もう。
2.やたらにドアを開けるなである。所謂、バックドラフト現象を防ぐためである。ドアを開ける前に、必ずドアを触って、温度を確かめよう。熱くなっていれば、ドアの内側が燃えている可能性が高い。
もうひとつ火災で注意すべき点は、『恐怖』と『パニック』である。
1.火災に追い詰められても、飛び降りるなである。炎に迫られると『恐怖』により、飛び降りたくなる衝動に駆られるのだそうだ。実際、多くの大火災で、ビルから飛び降りたために亡くなった人がたくさんいるのは、読者もご存じだろう。
運悪く、窓際に追い詰められても、できるだけ炎をよけつつ、救助を待った方がサバイバルの確率は高くなる。普通の男性で、何とか飛び降りることができるのは、精々、2階程度だそうだ。それでも、大けがは覚悟しなければならない。
2.大勢が集まる場所で火災に遭った場合、炎や煙よりも怖いのが『パニック』である。絶対、群衆の群れに巻き込まれてはいけない。これも姿勢を低くして、できれば頭部を保護できるものを被って、周囲を見渡し、群衆が群がっていない、脱出口を探す。
以上が、コレクションのサバイバル書の共通事項であるが、書いてみれば、どれも簡単なことばかりである。
要は、姿勢を低く(有毒ガスを吸入しないために)、沈着冷静に(脱出ルートを考えるために)、群れない(パニックに巻き込まれないために)である。
これらは、その他のテロを含む災害からサバイバルするための共通項でもある。
言うは易しであるが、頭の隅にあるのとないのとでは、これまたサバイバルの確率も大きく変わるだろう。