パトリオットPAC3実戦配備で、首都は守れるか? | パイプと煙と愚痴と

パイプと煙と愚痴と

単なるオヤジの愚痴です。

当然のことながら、中国情報部日本支部の朝日新聞が記事にした。


「PAC3」、入間基地に初配備 日本、独自の迎撃能力


自衛隊としては初の弾道ミサイル迎撃能力を保有したことになる。

海自のイージス艦SM3運用改修には、数年かかると思うが、その間は米海軍のイージス艦が、(多分)有事の際は守ってくれると思う。


しかし、MD(弾道ミサイル防御)は、まだ万全とは言い難い。

先週の読売新聞社説から推測すると、迎撃率は90%程度としているようだが、少々、楽観的だろう。


それより以前に、旧ソ連が冷戦末期に、米機動部隊殲滅のために編み出した『飽和攻撃』の危険性が以前として残る。

『飽和攻撃』は、機動部隊の防空中枢であるイージス艦の能力を上回る、対艦ミサイルを一斉に発射して、米機動部隊の強力な防空網を突破しようという戦術だ。


イージス艦は、その後、さらに高性能化したとは言え、一度に対処できるのは10数目標と言われている。

従って、これを上回る対艦ミサイルが一度に発射されれば、当然のことながら処理不能になる。

機動部隊(海自の護衛艦隊群も)は、それぞれの艦にも自艦防空用のミサイル、艦砲、CIWSが装備されているから、実際には100発以上の対艦ミサイルを発射する必要があり、実戦的には不可能な数字だった。


しかし、弾道ミサイルで『飽和攻撃』をやられるとこれは痛い。

公表されていないが、イージス艦がSM3を一度に誘導できるのは、おそらく1目標、2発連続発射が限界ではないか。


北朝鮮が保有する日本攻撃用の弾道ミサイルは約200発と言われている。

100発とは言わず、一度に10発を発射されれば、SM3運用可能なイージス艦の配備状況にもよるが、何発かは日本に着弾するのは避けられない。


また、パトリオットPAC3の運用は、湾岸戦争のときと同じとすれば、一度に2発発射されるはずだ。(一発は予備)

迎撃に成功したとしても、燃え残りのブースター(ミサイル本体部分)は、地上に落下することになる(実際、湾岸戦争では、この燃え残りのブースターで多数の死傷者を出した)から、狭い日本では、この被害も甚大になるだろう。


まだまだ、安心はできないと思わなければならない。