T.S.エリオットの詩句を立原正秋先生が、小説「四月の雨」の中で訳出、引用したものです。
今日の鎌倉は、昨夜から冷たい雨が、滴り落ちるように降っています。
春先の夜の冷たい雨の降る中を、傘も差さずに歩いたことがありますか?
一寸の希望のなく、それでも死ぬこともできない臆病な自分に絶望する……
それでも、まだ生きている。
あと少しの希望ほど、残酷なものはない……
しかし、後少しで全てが終わる希望が持てたのは、幸せなのだろうか……
取り敢えず、桜が咲くまで待とうと思う未練の悲しさよって、ところですか。
- 立原 正秋
- 美しい村 薪能 剣ケ崎